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犬・猫の遺体の引き取り先|費用と返骨で選ぶ比較

亡くなった直後にすること
2024年08月19日
ペットが亡くなったら?犬や猫の遺体の引き取りはどこでしてくれる?

最終更新日:2026年7月24日(内容を全面的に見直しました)

ペットのご遺体を引き取ってもらえる先は、大きく5つあります。①自治体、②動物病院経由、③民間のペット葬儀社、④ペット霊園、⑤お寺です。費用を最優先するなら自治体(無料〜数千円だが返骨なしが多い)、お骨を残して丁寧に供養したいなら民間の個別火葬やペット霊園(数万円)が向きます。どれを選ぶかは「費用」「返骨の有無」「供養の手厚さ」の3つで決まります。

「ペットが死んだらどうする」と検索してたどり着いた方も、まずは保冷だけしておけば、連絡は落ち着いてからで間に合います。ここでは引き取り先の種類を比べて選ぶことに絞って解説します。なお、どうしても費用が用意できない場合の緊急の手順や、犬の死亡届といった手続きは別記事にまとめているので、そちらをご覧ください。

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【比較表】引き取り先5つを費用・返骨・供養で比べる

それぞれの特徴を一覧にしました。費用は業者・自治体で幅があるため目安として見てください。

引き取り先 費用の目安 返骨 供養の手厚さ 出張引き取り 向いている人
自治体
(市・区)
無料〜数千円 原則なし
(合同処理)
基本なし
(持込/地域により回収)
費用を最優先したい
動物病院
経由
預かり+提携火葬の費用 提携業者しだい 病院が手配 かかりつけに任せたい
民間の
ペット葬儀社
合同1万円台〜/個別3万円前後〜 個別ならあり
(プランが豊富)
あり(訪問火葬) 立ち会って見送りたい
ペット霊園 火葬+納骨で数万円〜 個別ならあり
(納骨まで一貫)
施設への持込が中心 お墓・納骨堂まで決めたい
お寺 お布施・納骨料(寺による) 寺・提携しだい
(読経・供養)
基本なし 宗教的に手厚く供養したい

引き取り先を3ステップで絞り込む

5つもあると迷いますが、次の3つの問いに答えるだけで、自然と候補は2つほどに絞られます。

ステップ1:お骨を手元に残したいですか?
残したい → 民間の個別火葬・ペット霊園・(提携先しだいで)動物病院経由。/残さなくてよい → 自治体・民間の合同火葬。

ステップ2:火葬に立ち会いたいですか?
立ち会いたい → 民間の葬儀社の立会プラン・ペット霊園。/任せたい → 一任プラン・動物病院経由。

ステップ3:予算はどれくらいですか?
最優先で抑えたい → 自治体(無料〜数千円)。/数万円かけて丁寧に → 民間・霊園・お寺。

この順番で決めると、「安さで選んだのにお骨が返らなかった」といった後悔がほぼ防げます。

① 市や区などの自治体

自治体の窓口|市や区などの自治体に引き取りを頼む

多くの自治体がペットのご遺体の引き取りを受け付けています。無料〜数千円と最も安く、手続きも「連絡して引き渡す」だけとシンプルです。ただし処理方法は自治体によって異なり、一般廃棄物として合同で焼却されることもあります。お骨は原則返らず、火葬の立会もできません。

回収に来てくれるのか、自分でクリーンセンター等へ持ち込むのかも自治体によって分かれます。受付は平日の日中が中心で、土日や夜間はつながらないこともあります。費用を最優先し、お骨は残さなくてよい、という方に向く選択肢です。扱いの詳細は、お住まいの市区町村の窓口(環境課・清掃事務所など)でご確認ください。

② 動物病院を経由して引き取ってもらう

かかりつけの動物病院で亡くなった場合や、自宅で看取ったあと相談した場合に、病院が提携するペット葬儀社を手配してくれることがあります。病院にご遺体を一時的に預かってもらえるケースもあり、業者を自分で探す負担が減るのが最大の利点です。

費用は病院の預かり料に提携火葬の料金が乗る形で、返骨の可否は提携先しだい。信頼している先生に任せられる安心感がある一方、業者やプランを自分で細かく選びにくい面もあります。動転していて何から手をつければいいか分からないときほど、この選択肢は頼りになります。まずはかかりつけに「見送りまでお願いできますか」「お骨は返りますか」と電話で相談してみましょう。

③ 民間のペット葬儀社

火葬から供養までを扱う専門業者で、選択肢がもっとも幅広いのが特徴です。合同火葬・個別火葬(一任/立会)から選べ、お骨を引き取って自宅で供養することも、後日納骨することもできます。訪問火葬に対応する業者なら、ご遺体を運べなくても自宅で見送れます。

立ち会って拾骨まで行いたい、家族らしく丁寧に送りたい、という希望に最も応えやすいのがこの選択肢です。24時間対応の社も多く、夜間に亡くなっても相談できます。プランが多いぶん、返骨の有無と総額を先に確認しておくと安心です。料金だけが極端に安い業者には、内訳の明快さで見極めをしてください。

④ ペット霊園

手入れの行き届いた霊園の小径|霊園やお寺に頼むという選択

火葬から納骨・お墓・供養までを一か所で完結できるのがペット霊園の強みです。個別火葬でお骨を引き取ることも、個別のお墓や合同の供養塔に納めることもでき、火葬後に納骨先を別途探す手間がありません。

「ペット お墓」で調べている方は、まずお近くの霊園でお墓・納骨堂の形式と費用を確認するとよいでしょう。個別墓は初期費用に加えて年間の管理料がかかる場合があるため、初期費用と維持費の両方を聞いておきましょう。合同の供養塔なら費用は抑えられますが、個別のお参りができないことが多い点は理解しておいてください。

⑤ お寺

近年はペット供養を受け付けるお寺も増えています。読経や合同供養、納骨に対応する寺もありますが、宗派や考え方によって扱いは大きく異なります。ほかで火葬したお骨を納骨できる寺、お経はあげるが納骨はしない寺などさまざまなので、そもそもペット供養を行っているか、内容はどこまでかを必ず先に確認してください。

費用はお布施や納骨料という形になり、金額が明示されていないこともあります。目安を聞きづらい場合は「他の方はどれくらい包まれていますか」と尋ねると角が立ちません。宗教的に手厚く弔いたい方や、代々のお墓と同じお寺で供養したい方に向く選択肢です。

引き取り先ごとの「連絡先」の違い

どこに連絡すればいいかは、選ぶ引き取り先で変わります。迷ったときの窓口を整理しておきます。

自治体…市区町村の環境課・清掃事務所・衛生センターなど。「ペット 死体 引き取り ◯◯市」で検索するとページが見つかりやすい
動物病院経由…かかりつけの病院にそのまま電話。夜間は翌朝でよい
民間の葬儀社…各社の電話・Webフォーム。24時間対応の社もある
ペット霊園…霊園に直接。火葬から納骨までまとめて相談できる
お寺…ペット供養に対応しているか、まず電話で確認する

どの窓口でも、慌てて今すぐ連絡する必要はありません。保冷しておけば、落ち着いてから連絡できます。

民間の葬儀社を選ぶときのチェックリスト

選択肢がいちばん多いのが民間の葬儀社です。動転した状態でも失敗しないよう、次の点を電話で確認しましょう。

・返骨の有無(合同か個別か、拾骨できるか)
・総額と、追加料金の有無(骨壺代・出張費を含むか)
・対応エリアと、到着までのおおよその時間
・運営会社の情報が、サイトや書面に明示されているか
・キャンセル料と、その条件

料金だけが極端に安い業者は、内訳の明快さで見極めてください。過去には、引き取ったご遺体を火葬せず不法投棄していた事例も報道されています。安さより、内訳がはっきりしているかを基準にしましょう。

引き取りを頼んだ当日の流れ

初めてだと当日の段取りが読めず不安になります。民間の葬儀社・訪問火葬の場合、おおまかな流れは次のとおりです。

1. 電話・ネットで予約(体格・住所・希望日時、返骨の有無を伝える)
2. 業者が到着(訪問火葬は自宅前まで/施設なら持ち込み)
3. お別れ・納棺の確認
4. 火葬(小動物で30分ほど、大型犬で1〜2時間ほどが目安)
5. 拾骨(立会の場合)と返骨

自治体の場合は、指定の窓口へ連絡し、回収または持ち込みの案内を受けて引き渡す、という流れです。お骨は原則返りません。

「無料で引き取ってほしい」に、正直に答えます

「犬を引き取ってくれる 施設 無料」で探している方へ、現実的なところをお伝えします。完全に無料で、かつ丁寧に供養までしてくれる施設は基本的にありません。費用をかけずに引き取ってもらう現実的な方法は、自治体への依頼です。無料の自治体もありますが、その場合は多くが合同処理で、お骨は返りません。

「なるべく安く、でもきちんと送りたい」なら、自治体(安いが返骨なし)と、民間の合同火葬(1万円台〜・返骨なしだが火葬として弔われる)を比べるのが現実的です。お骨を残したいかどうかで、どちらに寄せるかが決まります。費用がどうしても用意できない場合の具体的な手段は、別記事に詳しくまとめています。

費用と手厚さは基本的にトレードオフ

5つの選択肢を並べて見えてくるのは、費用の安さと供養の手厚さは、おおむね反比例するという関係です。いちばん安い自治体は合同処理で返骨がなく、手厚いペット霊園やお寺は費用がかかります。「どちらが正しい」ということはありません。かけられる費用と、どこまで手をかけて見送りたいかという気持ちの、両方で決めるものです。

費用を抑えたことを、あとで悔やむ必要はありません。一緒に過ごした時間の価値は、見送りにかけた金額では決まらないからです。無理のない範囲で、納得できる方法を選んでください。

連絡の前に、手元にそろえておくと安心なもの

電話とメモ|連絡の前にそろえておくと安心なもの

引き取りや火葬を依頼する電話の前に、次を用意しておくと話がスムーズです。

・ペットの体格(おおよその体重)…料金の区分に関わる
・自宅の住所と、駐車スペースの有無(訪問火葬の場合)
・返骨を希望するかどうか
・希望の日時(急がなくてよい旨も伝えてよい)

体重は、抱いて体重計に乗り、自分の体重を引く方法で十分です。正確でなくても、おおよそが分かれば見積もりのブレを減らせます。

引き取り後の供養・お墓・手元供養

お骨が返る方法を選んだ場合、そのあとの供養の形も自由です。「引き取ってもらって終わり」ではなく、次のような続け方があります。

手元供養…骨壺やメモリアルグッズで自宅に置く。費用は器のぶんのみ
納骨堂・個別墓…ペット霊園に納める。年間管理料がかかることも
合同墓・供養塔…比較的安価。ほかの子と一緒に眠る
散骨・自宅の敷地への埋葬…自分の土地なら費用はかからない

「ペット お墓」で調べている方へ、納骨・お墓の形式ももう少し具体的に挙げておきます。

個別墓…その子専用のお墓。初期費用に加え、年間の管理料がかかることが多い
納骨堂(ロッカー型・棚型)…屋内で、天候を気にせずお参りできる
合同供養塔…ほかの子と一緒に納める。費用は抑えられるが、個別のお参りは難しい
樹木葬・自然葬…樹木や自然の下に納める形。対応する霊園は限られる

ご家族と同じお墓に入れられるかは、その墓地・霊園の規定によります。ペット可の区画を設けている所もあるので、希望する場合は管理者に確認してください。急いで決める必要はありません。しばらく手元に置いて、気持ちが落ち着いてから納骨先を考える方も多くいます。

引き取りまで日にちがあるときの安置

引き取り先が決まっても、すぐに来てもらえるとは限りません。それまではご遺体の状態が悪くならないよう安置します。手順は、亡くなって間もないうちに手足を軽く折りたたんで姿勢を整え、目と口を閉じる→体を清拭する→箱に納める→タオルで包んだ保冷剤やドライアイスで冷やすという流れです。直射日光を避け、涼しい部屋に安置してください。冷やす場所や日数の目安といった詳しい安置方法は、専用の記事で解説しています。

ケース別・どの引き取り先が向いている?

状況から選びたいときの目安をまとめました。迷ったら「お骨を残すかどうか」から決めると、選択肢が一気に絞れます。

こんなとき 向いている引き取り先 理由
とにかく費用を抑えたい 自治体 無料〜数千円。ただし返骨はなし
お骨は残したいが費用は最小限に 民間の個別火葬(一任) 立会より安く、お骨は返る
最期に立ち会って見送りたい 民間の立会プラン/ペット霊園 火葬に立ち会い、拾骨できる
お墓・納骨堂まで一度に決めたい ペット霊園 火葬から納骨まで一貫
何から手をつけるか分からない かかりつけの動物病院 提携業者を手配してもらえる
宗教的に手厚く供養したい ペット供養に対応したお寺 読経・供養をお願いできる

引き取り先選びでよくある失敗

・費用だけで自治体を選び、あとからお骨を残したくなったが取り返せなかった
・亡くなってから業者を探し始め、気が動転した状態で決めて後悔した
・「引き取り」とだけ伝えて依頼したら、供養も返骨もない処理だった
・お寺に相談したら、その寺はペット供養に対応しておらず断られた
・霊園の個別墓を契約したが、年間の管理料を聞いておらず後で負担になった

よくある質問(遺体の引き取り先)

Q. 犬を無料で引き取ってくれる施設はありますか?

A. 無料または数千円で引き取ってくれるのは自治体です。ただし多くは合同での処理となり、お骨は原則返りません。完全に無料で供養まで手厚く行う施設は基本的にないため、費用を抑えたいなら自治体、お骨を残したいなら民間の火葬、という比較で選ぶのが現実的です。

Q. ペットが死んだら、まずどこに連絡すればいいですか?

A. 急ぐ必要はありません。まず涼しい部屋に移し、タオルで包んだ保冷剤で保冷しておけば、連絡は落ち着いてからで間に合います。お骨を残したいなら民間のペット葬儀社・霊園、費用を抑えたいなら市区町村の窓口へ。かかりつけの動物病院に相談すると、提携業者を手配してもらえることもあります。

Q. 自治体に引き取ってもらうと、お骨は返ってこないのですか?

A. 原則として返りません。多くの自治体では合同で焼却するためです。お骨を手元に残したい場合は、民間の個別火葬を選んでください。合同で処理したあとにお骨を取り戻すことはできないため、迷ったらこの点を基準に決めるのがおすすめです。

Q. ペットのお墓はどこで持てますか?費用はどれくらい?

A. ペット霊園で、個別のお墓や納骨堂、合同の供養塔などから選べます。火葬と納骨を合わせて数万円からが目安で、個別墓は別途、年間の管理料がかかることもあります。お寺でも納骨を受け付ける所があります。まずはお近くの霊園で形式と初期費用・維持費を確認しましょう。

Q. 動物病院でも引き取ってもらえますか?

A. 多くの病院が、提携するペット葬儀社の手配や、ご遺体の一時的な預かりに対応しています。業者を自分で探す負担が減るのが利点です。返骨できるかどうかは提携先しだいなので、依頼時に「お骨は返りますか」と確認してください。まずはかかりつけに相談するのが早いです。

Q. 引き取りまで数日かかります。それまでどうすればいいですか?

A. 手足を折りたたんで姿勢を整え、目と口を閉じ、体を清拭してから箱に納め、タオルで包んだ保冷剤やドライアイスでお腹を中心に冷やします。直射日光を避け、涼しい部屋で安置してください。冷やす場所や保冷剤の目安など詳しい方法は、安置の専用記事で解説しています。

Q. 引き取りは、その日のうちに来てもらえますか?

A. 民間の葬儀社なら、当日や翌日に対応してくれることも多いです。自治体は平日日中の受付が中心で、数日かかることもあります。急がなくても、保冷しておけば数日先の予約で問題ありません。まずは保冷して、落ち着いてから連絡してください。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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