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ペットの遺体保管は何日?猫・犬・小動物別の日数と延ばす方法

保存期間と保存環境
2024年04月11日
ペットの遺体の保管は何日できる?【遺体安置の方法を解説】

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

ペットのご遺体を火葬まで何日置けるかは、冷やし方でほぼ決まります。冷房だけなら夏半日〜1日・冬1〜2日、保冷剤を使えば夏1〜2日・冬2〜3日、ドライアイスを正しく運用できれば夏4〜7日・冬7〜10日、専用の安置装置なら最長20日です。

犬・猫・ハムスターなどの小動物では、同じ冷やし方でも保てる日数が変わります。体が大きいほど内側に熱が残り、腐敗が早く進むためです。この記事では、その差を種別×季節×保冷方法のマトリクス表にまとめました。あわせて、なぜその日数になるのかという腐敗の仕組み、日数を延ばすために今日できること、そして「ここから先は延ばせない」というサインの見分け方まで整理します。

先にひとつだけお伝えします。亡くなった直後の1〜2時間で急に何かが決まってしまうわけではありません。手を動かす前に、そばに座って呼吸を整える時間をとって大丈夫です。

【早見表】犬・猫・小動物は何日安置できる?種別×季節×保冷方法

犬・猫・小動物の遺体保管は何日できるかの早見表

まずは全体像です。縦軸が冷やし方と季節、横軸が体格です。ご自宅の状況に近い行を探してください。

冷やし方/季節 犬(中型・大型/6kg〜) 猫・小型犬(〜6kg) 小動物(〜1kg)
冷房のみ(保冷なし)・夏 半日〜1日 半日〜1日 1日
冷房のみ(保冷なし)・冬 1日 1〜2日 1〜2日
保冷剤中心・夏 2日 2〜3日 3日
保冷剤中心・冬 3日 3〜4日 4日
ドライアイスを適切に運用・夏 4〜5日 5〜6日 6〜7日
ドライアイスを適切に運用・冬 7〜8日 8〜9日 9〜10日
業者の冷蔵保管(0〜2℃)・通年 5〜7日 7〜10日 10日
安置装置「メモリアルキャリー」・通年 最長20日(季節・体格の影響を受けにくい)

「夏」は室温25℃前後、「冬」は室温15℃以下を想定しています。春・秋は気温で判断してください。20℃を超えている日は夏の行、下回っている日は冬の行を見れば大きく外れません。梅雨どきは気温がそれほど高くなくても湿度が腐敗を後押しするため、夏の行で見てください。

表の読み方——日数を決めるのは「冷やし方」、体格は範囲の中の位置

この表で押さえてほしいのは、縦の差のほうが横の差よりずっと大きいということです。冷やし方を1段上げると日数は倍近く変わりますが、犬か猫かの違いで変わるのは1〜2日程度です。

言い換えると、「うちは猫だから大丈夫」ではなく「保冷剤しかないから1〜2日」と考えるほうが正確です。焦って種別ごとの情報を探すより、まず手元の冷却手段を確認してください。

季節と冷やし方の組み合わせをさらに細かく見たい方は、季節×冷却方法別の安置日数をまとめた記事で春・秋を含む一覧を確認できます。

この日数は「保証」ではなく「サインが出ないまま保てる目安」

同じ夏でも、室温28℃の部屋と冷房を効かせた24℃の部屋では進み方がまるで違います。持病があった子、亡くなる直前まで発熱していた子は、体温が高い状態から始まるぶん早く進みます。逆に、亡くなった直後から冷やし始められた場合は表より長く保てることもあります。

何日目であっても、後半で説明する腐敗のサインが出たらそこが切り上げどきです。日数はカウントダウンではなく、火葬の予約を取るための持ち時間だと考えてください。

なぜ日数が決まるのか——腐敗はお腹の内側から進む

ペットの遺体の腐敗は内臓から進む

日数の根拠がわかると、なぜその冷やし方が必要なのか、どこを冷やせばいいのかが自分で判断できるようになります。腐敗の速さを決める要素は3つです。

1. 内臓から進む——だからお腹が最優先

生きている間、体内の細菌は免疫の働きで抑え込まれています。亡くなるとその働きが止まり、もともと腸の中にいた細菌が周囲の組織を分解し始めます。腐敗の出発点は腸、つまりお腹の中です。

これが「まず冷やすべき場所」を決めます。背中や足を冷やしても、熱源であるお腹には届きません。保冷剤やドライアイスを当てる優先順位は①お腹 ②首・頭 ③背中の順です。個数を増やすより、この順番を守るほうが日数に効きます。

亡くなった直後にお腹だけでも冷やせたかどうかで、その後の日数が1日単位で変わります。手元に何もなければ、冷凍庫の保冷剤や凍らせたペットボトルでかまいません。タオルで包んでお腹に当ててください。

2. 体重が大きいほど早い——犬と猫の差はここから生まれる

体が大きいほど、体積に対して表面積が小さくなります。つまり大きい子ほど熱が外に逃げにくく、体の芯が冷えにくいのです。表面を触って冷たくなっていても、お腹の奥はまだ温かい、ということが起こります。

これが早見表で犬が範囲の短い側、小動物が長い側に来る理由です。15kgを超える大型犬では、保冷剤を体格に見合った数だけ当てていても、夏場に芯まで冷やしきるのは容易ではありません。中型犬以上でお別れまで日数が必要なら、最初からドライアイスか安置装置を前提に考えたほうが確実です。

逆にハムスターや小鳥のような1kg未満の子は、冷やせばすぐ芯まで冷える一方、体が小さいぶん乾燥や体液の変化が見た目に出やすいという別の難しさがあります。日数が長くとれるからと油断せず、早めに冷却を始めてください。

3. 気温と湿度——25℃を超えると一気に加速する

腐敗の進行速度は、ほぼ温度で決まります。目安として室温が25℃を超えると急に速くなり、逆に低温にすると細菌の活動は大きく鈍ります。ご遺体の安置に適した室温は0〜5℃、7日以上の長期になるなら0〜2℃です。

ここで現実的な問題があります。一般家庭のエアコンは最低設定でも16〜18℃前後までしか下がりません。つまりエアコンだけでは適温には届かず、保冷剤やドライアイスの併用が必須です。冷房は「冷やす手段」ではなく「保冷剤の持ちを良くする土台」と考えてください。

湿度も見落とされがちです。梅雨や夏の雨の日は、気温が23℃程度でも進行が早まります。除湿運転を併用すると体感以上に差が出ます。

安置できる日数を延ばすために、今日できること【優先順位順】

いま手を打てることを、効果の大きい順に並べます。上から順にできるところまで進めてください。

優先度1:部屋を冷やし、直射日光と家電の熱から離す

冷房を最低温度で入れ、カーテンを閉めます。北向きの部屋や玄関、廊下など、家の中でいちばん涼しい場所へ移動してください。避けるべきは、日の当たる窓際、冷蔵庫やテレビの近く、床暖房やホットカーペットの上です。畳やカーペットの上より、フローリングや玄関のたたきのほうが熱がこもりません。

優先度2:お腹を最優先で冷やす

保冷剤はタオルや布で包んでから当てます。直接当てると、その部分だけ凍って皮膚が黒く変色することがあります。当てる順番は前述のとおりお腹→首・頭→背中

交換の頻度は夏なら3〜4時間おき、冬なら6時間おきが目安です。溶けた保冷剤をそのまま置いておくと、逆に体を温めてしまいます。夜間も交換が必要になるため、家族で分担を決めておくと現実的です。必要な個数は体格で変わります。犬の場合は愛犬の遺体を冷やす場所と方法の記事、猫の場合は猫が亡くなったら冷やす場所の記事で、当てる位置と量を確認してください。

優先度3:体液を受け止める準備をしておく

亡くなって1〜3日ほどかけて死後硬直がゆるみ始め、口・鼻・肛門から体液が出ることがあります。これは自然な変化で、異常ではありません。ただし放置すると、その水分が細菌の温床になり腐敗を早めます。

箱の底にペットシーツを敷き、体の下にはタオルを重ねておきます。にじんできたらその都度取り替え、濡れた被毛は乾いた布で押さえるように拭き取ってください。この一手間が、見た目の保ちに直結します。

優先度4:冷やす手段を1段階上げる

ここまでやっても足りないと判断したら、冷却方法そのものを変えます。早見表の縦軸を1段下へ動かすイメージです。保冷剤で足りなければドライアイス、ドライアイスの交換が続けられないなら業者の冷蔵保管か安置装置、という順で検討します。次の章で選び方をまとめます。

優先度5:火葬の予約を先に押さえる

安置の努力より確実に効くのが、火葬日を早く確定させることです。夏場と年末年始は予約が混み合い、希望日に取れないことがあります。安置1日目のうちに見積もりと仮予約だけでも済ませておくと、残りの日数の使い方が決まって気持ちも落ち着きます。

冷やす手段は5つ。どこまで延ばせるかで選ぶ

ペットの遺体を冷やす手段の選び方

それぞれの手段の「延ばせる上限」と「続けるための手間」を並べます。

手段 延ばせる日数 続けるための手間
保冷剤 夏1〜2日/冬2〜3日 夏3〜4時間・冬6時間おきの交換(夜間も)
ドライアイス 夏4〜7日/冬7〜10日 1日1回の補充・購入の手配・換気
家庭の冷蔵庫 小動物のみ現実的 庫内スペースと家族の合意が必要
業者の冷蔵保管(0〜2℃) 5〜10日 預けるため自宅では会えない
安置装置のレンタル 最長20日 交換作業なし・自宅で会える

保冷剤——手に入りやすいが、交換が続くかどうかがすべて

ハードタイプの保冷剤を、体格に見合った数だけお腹から順に当てます。もっとも入手しやすい方法ですが、限界は夏1〜2日・冬2〜3日です。3日を超える見込みなら、最初から別の手段を検討したほうが体力的にも保ちます。

ドライアイス——自宅で延ばせる上限はここ

自宅で使える手段としてはもっとも強力で、夏4〜7日・冬7〜10日まで延ばせます。表面温度は−78.5℃と極端に低く、素手で触れば数秒で凍傷、密閉容器に入れれば破裂の危険があります。使うなら換気も欠かせません。置く場所・量・交換頻度にも守るべき手順があるため、ドライアイスの置き方・量・交換頻度の記事を確認してから手配してください。

家庭の冷蔵庫——小動物なら選択肢になる

ハムスターや小鳥のような小さな子であれば、家庭用冷蔵庫という選択肢があります。庫内は温度が安定しているため、保冷剤の交換に追われずに済むのが利点です。ただし食品と同じ空間を使うことになるため、容器の選び方や置き場所には条件があります。可否と具体的な手順はペットの遺体は冷蔵庫で保存できるかの記事で確認してください。

なお冷凍という手段もありますが、霜や冷凍焼けでお姿が変わること、一度解凍すると急速に傷むため冷蔵には戻せないことから、長期化が確定している場合の最終手段です。冷凍した場合は火葬業者へ必ず申告してください。

業者の冷蔵保管——預ければ5〜10日

ペット葬儀社の霊安室で0〜2℃の冷蔵保管を受けられる場合、5〜10日は安定して保てます。確実な方法ですが、その間ご自宅で会えなくなること、日数に応じた保管料がかかることは前提として押さえておいてください。

安置装置のレンタル——最長20日、交換作業なし

「メモリアルキャリー」は、火葬までの間ご自宅でご遺体を安置するための装置をレンタルするサービスです。ドライアイスが不要で、保冷剤の交換作業もありません。装置に安置したまま最長20日間、ご自宅でそばにいられます。

実際に使われるのは、遠方や海外にいる家族の帰りを待ちたい、年末年始やお盆で火葬場が休みに入ってしまった、飼い主さんご自身の入院や仕事と重なって数日動けない、といった場面です。夜中の交換作業から解放されることで、残された時間を見送りの準備と気持ちの整理に使えます。

対応エリアは関東一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)と東海(静岡・愛知)です。ご相談は0120-651-665で24時間受け付けています。

「これ以上は延ばせない」サインの見分け方

ペットの遺体の腐敗のサインを見分ける

早見表の日数は目安であって、実際の判断材料はお体の状態です。次の変化が出たら、そこが安置の限界だと考えてください。

  • におい:最初は甘酸っぱい、あるいは鉄のようなにおい。進むとはっきりした腐敗臭になります。多くの場合、いちばん早く出るのがこのサインです
  • お腹の張り:体内で発生したガスで腹部が膨らみます。触ると張って硬い感触があります
  • 体液:口・鼻・肛門から赤褐色の液が出ます。硬直がゆるむ時期の一時的なものとは違い、量が増えて止まりません
  • 変色:お腹が緑がかった色に変わる、皮膚が赤黒くなる、血管の走行が網目状に浮き出る
  • そのほか:被毛が束で抜ける、体の周りに虫が寄ってくる

進み方には順序があります。多くはにおいが最初、次にお腹の張り、体液と変色はその後です。「においが少し変わったかもしれない」と感じた段階で火葬の日程を確定させておくと、最後まできれいなお姿でお見送りできます。

2つ以上当てはまったら、冷却を強めても元には戻りません。そこからは安置を延ばす方向ではなく、火葬日を前倒しする方向で葬儀社に相談してください。

付け加えておくと、サインが出たことは飼い主さんのケアが足りなかったという意味ではありません。腐敗は生き物である以上避けられない変化で、進み方には体調や体格による個体差があります。「もっと早く冷やせていれば」と自分を責める必要はありません。

犬・猫・小動物、それぞれで気をつけたいこと

犬・猫・小動物それぞれの遺体安置の注意点

犬——体が大きいほど「芯まで冷やす」が難しくなる

中型犬以上では、表面が冷たくてもお腹の奥が冷えていないという事態が起こります。体格に応じて当てる数を増やし、体の下にも保冷剤を敷いて上下から挟むのが基本です。大型犬で3日以上の安置が見込まれるなら、保冷剤の交換だけで押し切ろうとせず、早めにドライアイスか安置装置へ切り替えてください。

猫——狭い場所に隠れたまま亡くなっていることがある

猫は具合が悪くなると押し入れやベッドの下など暗く狭い場所に入り込みます。発見が遅れると、その時点ですでに腐敗が始まっていることがあります。見つけたらまず涼しい場所へ移し、お腹から冷やしてください。体が硬直している場合は無理に伸ばさず、その姿勢のまま安置します。

小動物——日数は長くとれるが、乾燥と体液に注意

ハムスター、小鳥、うさぎ、フェレットなどは体が小さいぶん冷えやすく、早見表でも長めの日数になります。一方で乾燥が早く進み、目や口まわりの見た目が変わりやすいという特徴があります。ガーゼで包み、体液がにじんだらすぐ取り替えてください。

ハムスターの場合、冬場は疑似冬眠と亡くなった状態の区別がつきにくいことがあります。室温が10℃を下回った日に体が硬く冷たくなっていたら、すぐに冷やす前に、暖かい場所で数時間様子を見てください。呼吸がごくゆっくりある、体の一部にわずかな柔らかさが残っている場合は疑似冬眠の可能性があります。

よくある質問

火葬まで1週間待ちたいのですが、自宅で安置できますか?

保冷剤だけでは届きません。1週間を狙うなら、冬にドライアイスを毎日補充し続ける(7〜10日)、業者の冷蔵保管に預ける(5〜10日)、安置装置をレンタルする(最長20日)のいずれかになります。夏場のドライアイス運用は4〜7日が上限なので、7日を確実にしたい場合は冷蔵保管か安置装置を選んでください。

夏と冬では、どれくらい日数が違いますか?

冷やし方によりますが、おおむね1〜3日の差です。冷房のみなら夏半日〜1日に対して冬1〜2日、保冷剤を使えば夏1〜2日に対して冬2〜3日、ドライアイスなら夏4〜7日に対して冬7〜10日と、冷却が強いほど季節差も大きく開きます。冬に長く保てるのは室温そのものが低いためで、暖房を入れた室内では夏と変わらないと考えてください。

猫と犬で、置ける日数は違いますか?

違いますが、差は1〜2日程度です。体重が軽い猫や小型犬のほうが芯まで冷えやすく、中型犬・大型犬より長く保てます。ただし、この差より「保冷剤かドライアイスか」という冷やし方の差のほうがはるかに大きく効きます。種別で判断せず、冷却手段で判断してください。

ハムスターや小鳥は何日くらい置けますか?

体が小さく芯まで冷えやすいため、同じ条件なら犬猫より長く保てます。冷房のみで夏2日・冬3日、保冷剤中心で夏3日・冬4日が目安です。温度が安定した環境ならさらに延ばせますが、乾燥で見た目が変わりやすいため、日数を使い切る前に火葬日を決めておくことをおすすめします。

亡くなった直後は、何もしなくても大丈夫ですか?

すぐに冷やす必要はありますが、慌てて手順を全部こなす必要はありません。優先すべきは2つだけです。ひとつは死後1〜3時間で始まる死後硬直の前に、手足を眠る姿勢へやさしくたたみ、目や口を閉じてあげること。もうひとつは部屋を冷やし、お腹に保冷剤を当てること。清拭や毛づくろいは、その後で落ち着いてからで間に合います。

早見表の日数より早く傷んできました。何が原因ですか?

多いのは次の4つです。①冷房は入れていたが保冷剤を併用していなかった(家庭のエアコンは16〜18℃までしか下がりません)②背中や足に保冷剤を当てていてお腹が冷えていなかった③溶けた保冷剤を交換せず放置していた④亡くなる直前まで発熱していた、または発見が遅れて数時間経過していた。①〜③は今からでも修正できます。お腹に当て直し、交換の間隔を短くしてください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

火葬までのご安置に不安がある方へ

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