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ペットの剥製|犬・猫の費用相場とフリーズドライの違い・作り方

保存期間と保存環境
2024年04月08日
亡くなったペットは永久保存できる?思い出を残しておく方法も紹介

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

亡くなったペットの姿をそのまま残す方法は、大きく「剥製(伝統技法)」「フリーズドライ標本」の2つです。費用の相場は犬・猫でおよそ9万〜50万円、完成までは数ヶ月から1年以上かかります。

ただし、仕上がりを左右するのは費用でも技法でもありません。亡くなってからどれだけ早く業者に連絡し、きれいなお姿のまま届けられたかです。傷みが進んだお体は、費用を上乗せしても仕上がりが落ち、受けてもらえないこともあります。

この記事では、剥製とフリーズドライの違い、犬・猫・小動物ごとの費用相場、作り方と制作期間、依頼の流れ、そして「剥製はかわいそうではないか」という葛藤への向き合い方までを順にまとめました。剥製以外に思い出を残す方法も比較できます。

先に結論|ペットの剥製で押さえる5点

  • 方法は伝統技法の剥製フリーズドライ標本の2つ。皮を剥ぐか剥がないかが最大の違い
  • 費用相場は犬17万〜50万円/猫15万〜25万円/小動物3万〜10万円(業者により幅がある)
  • 完成まではフリーズドライで数ヶ月、伝統技法で1年前後。すぐには手元に戻らない
  • 連絡は当日中が理想。傷みが進むと仕上がりが落ち、断られる場合もある
  • フリーズドライは体ごと残すため遺骨は残らない。家族の合意を先に取る

ペットを姿のまま残す方法は2つ|剥製とフリーズドライの違い

ペットの剥製とフリーズドライ標本の違い

ひとくちに「ペットの剥製」と呼ばれ、火葬の代わりにこの形でお見送りすることは「剥製葬」とも呼ばれます。ただし実際の技法は2種類あり、仕上がりも、費用も、手元に残るものも違います。

伝統技法の剥製(本剥製)

博物館の動物標本と同じ、昔からある方法です。お体から皮を剥ぎ、内側に防腐処理をほどこし、木毛や樹脂で作った芯(マネキン)にかぶせて縫い合わせ、ガラスの義眼を入れて生前の姿に整えます。

皮と被毛が主役になるため、毛並みや模様はそのまま残ります。骨や筋肉は使わないので、業者によっては残った部分を火葬に回し、遺骨を手元に戻してもらえることがあります。遺骨も残したい家族がいるなら、この点は大きな判断材料になります。

一方で、皮の張り具合や顔まわりの造形は職人の腕にそのまま左右されます。とくに顔つきは飼い主だけが知っている微妙なもので、「うちの子とは少し違う」と感じる仕上がりになる可能性は最後まで残ります。

フリーズドライ標本(凍結乾燥)

皮を剥がず、内臓と脂肪だけを取り除いたうえで、専用の装置に入れて体内の水分を昇華させる方法です。筋肉や骨が体の中に残るため、体つきや手足のボリューム感が生前に近く残ります。近年ペット向けに選ばれているのは、こちらが主流です。

ただし装置に入る大きさに限りがあり、犬猫では体重14kg程度までしか受けられない業者が一般的です。中型犬の上限あたり、大型犬はほぼ対象外と考えておく必要があります。乾燥に非常に時間がかかるため、受付を年に数回・2週間ずつに区切り、上限に達したら締め切る業者もあります。

そしてお体ごと残す方法なので、遺骨は残りません。「お墓や納骨堂に入れる分の遺骨も欲しかった」という行き違いは、後から取り返しがつきません。

2つの技法を比べる

比較項目 伝統技法の剥製 フリーズドライ標本
皮を剥ぐか 剥ぐ(皮と被毛を使う) 剥がない(お体のまま)
体格の制限 比較的ゆるい(大型犬も相談可) 14kg程度までが目安
遺骨 業者により手元に戻せる場合あり 残らない
仕上がりの傾向 毛並みは忠実。造形は職人の腕次第 体つきが自然。表情はやや硬くなりやすい
費用の目安 17万〜50万円(犬) 9万〜30万円台+重量加算
完成までの期間 小鳥で半年〜、犬猫は1年前後 数ヶ月(最長5ヶ月ほど)
受付の状況 受付を停止している工房も増えている 期間限定・定員制の業者がある

職人の高齢化と後継者不足で、伝統技法のペット剥製は受付そのものを止めている工房が増えています。「昔ながらの剥製にしたい」と考えていても、実際に依頼できる先はフリーズドライだけ、というケースが起こり得ます。

ペットの剥製・フリーズドライの費用相場【犬・猫・小動物別】

ペットの剥製・フリーズドライにかかる費用相場

自社サービスではないため断定は避けますが、公開されている料金表を横断すると、一般的な相場はおおむね次の範囲に収まります。同じ体格でも業者によって倍近く違うことがあるため、必ず複数社に確認してください。

動物・体格 費用相場 補足
小型犬(トイプードル・ダックスなど) 17万〜27万円 依頼が最も多い層
中型犬(柴犬・コーギーなど) 30万〜45万円 フリーズドライは上限体重に注意
大型犬(ゴールデン・ラブラドールなど) 50万円前後〜 対応できる業者が限られる
15万〜25万円 品種による差は小さい
うさぎ・フェレット 8万〜12万円 1kg以下で8.8万円前後の例あり
ハムスター・モルモット 3万〜6万円 3.3万円前後の例あり
小鳥(インコ・文鳥) 2万〜5万円 セキセイインコで4.4万円前後の例
フクロウ・猛禽類 10万円〜 羽の整形に手間がかかる

フリーズドライは「基本料金+重量加算」の形が多く、たとえば5kg以下で8.8万円、超えた分は500gごとに5,500円ずつ加算という料金表があります。別の業者では2kg以下で22万円、以降50gごとに1,100円加算という設定です。基本料金だけを見て比べると判断を誤ります。愛犬・愛猫の実際の体重を伝えて、総額の見積もりを出してもらってください。

本体価格に上乗せされる費用

  • 義眼・目を開ける加工…5,500〜22,000円。閉じたままなら不要な業者もある
  • ポーズの指定…伏せ・座り・立ち姿で11,000〜22,000円の加算が一般的
  • 搬送費(クール便)…数千円〜1万円台。遠方ほど高い
  • 修復費…病気やけがで皮膚に傷がある場合、別途見積もり
  • 専用ケース・アクリルカバー…数万円。ほこりと虫から守るために推奨される

火葬の費用と比べるとどれくらいか

ペットの合同火葬は2万〜3万円、個別火葬でも3万〜7万円ほどが一般的です。剥製・フリーズドライはその5倍から15倍の水準になります。しかも葬儀費用と違って分割の相談ができる業者は多くありません。「決めてから支払い方法を考える」のではなく、支払える金額の範囲を先に決めてから業者を探すほうが、後悔が少なくて済みます。

剥製の作り方|制作工程と完成までにかかる期間

「どうやって作るのか」を知らないまま依頼すると、完成品を見たときの受け止め方が変わってしまうことがあります。工程は事前に把握しておいてください。

伝統技法の剥製ができるまで

  1. 採寸と記録…体長・胴回り・顔の各部を測り、生前の写真と照らし合わせる
  2. 皮を剥ぐ…腹側から切開し、頭・四肢・尾の皮を裏返すように外していく
  3. 肉・脂肪・眼球の除去…頭骨や翼・脚の骨だけを残し、残りをすべて取り去る
  4. 防腐処理(なめし)…皮の内側に薬剤を塗り、腐敗と虫害を止める
  5. 芯づくり…木毛や樹脂で実物大の胴体を作り、針金で首と四肢の骨をつなぐ
  6. 皮をかぶせて縫合…芯に皮を戻し、綿や粘土で肉づけしながら形を整える
  7. 義眼と仕上げ…ガラスの義眼を入れ、被毛を整え、鼻や口元に着色して完成

工程の大半が手作業で、乾燥を待つ時間も長くかかります。制作期間の目安は小鳥で半年前後、うさぎなどの小動物で8ヶ月前後、犬や猫では1年以上というのが工房の一般的な回答です。

フリーズドライ標本ができるまで

  1. 受付と打ち合わせ…希望のポーズと、参考にする写真を3枚ほど提出する
  2. 内臓・脂肪の除去…傷みの原因になる部分だけを取り除く。皮は剥がない
  3. ポーズの固定…眠っている姿、伏せ、座りなど、希望の姿勢に整えて固定する
  4. 凍結…姿勢を保ったまま凍らせる
  5. 真空乾燥…専用装置の中で、体内の水分を氷のまま気体に変えて抜いていく
  6. 仕上げ…義眼を入れ、被毛を整えて引き渡し

時間がかかるのは5番目の乾燥工程です。装置に入れっぱなしで水分が抜けるのを待つため、納期は数ヶ月、長い業者で最長5ヶ月ほどとされています。装置の台数が制作可能数の上限をそのまま決めるので、受付が定員制になりやすいのはこのためです。

依頼の流れ|亡くなった直後から引き渡しまで

ペットの剥製を依頼する流れと注意点
タイミング やること
亡くなった直後 姿勢を整え、体をきれいにし、冷やし始める
当日中 業者に電話し、動物種・体重・状態を伝えて受けられるか確認する
当日〜翌日 見積もりを受け取り、家族で最終決定。依頼書と同意書を記入
数日以内 指示された方法で梱包し、クール便または持ち込みで搬送
数ヶ月〜1年 制作。途中経過の連絡がある業者とない業者がある
完成 引き渡し。設置場所と手入れ方法の説明を受ける

電話をかける前に手元に揃えておくもの

  • 動物種と体重…受けられるかどうかが最初にここで決まる
  • 亡くなった日時…業者が仕上がりを判断する材料になる
  • 生前の写真3枚ほど…正面・横・全身。ポーズと義眼の色を決めるのに使う
  • 体の状態…手術跡、脱毛、皮膚の傷、床ずれの有無を正直に伝える
  • 希望するポーズ…よくしていた寝相や座り方を言葉にしておく

写真は多いほど再現度が上がります。正面から撮った1枚しかないと、横顔や後ろ姿は職人の想像で補うことになり、「なんとなく違う」仕上がりにつながります。スマートフォンの中を探して、いろいろな角度の写真を集めてください。

業者に渡すまでの数日をどう過ごすか

剥製もフリーズドライも、受け取った時点のお体の状態がそのまま仕上がりの上限になります。業者を探して電話し、見積もりを取り、家族で話し合い、梱包して発送する。この間はどうしても数日かかります。その数日をご自宅でどう過ごすかで、選べる技法も仕上がりも変わってきます。

具体的な冷やし方や、ご自宅でお別れの時間を確保する方法は、ペットの遺体の保管は何日できる?【遺体安置の方法を解説】にまとめてあります。亡くなった直後にすべきことの全体像は犬が亡くなったら何をする?当日〜火葬までの完全チェックリストをご覧ください。

なお、冷凍して送るよう指示する業者もあれば、冷凍を避けるよう求める業者もあります。技法によって前提が違うため、自己判断で凍らせず、必ず依頼先の指示に従ってください。

剥製にできないケース|先に知っておきたい条件

問い合わせて断られてから慌てないよう、受けてもらえない条件を先に確認しておきます。

  • 傷みが進んでいる…被毛が抜ける、皮膚が緩む段階まで進むと、皮を扱えなくなる
  • 体表の損傷が大きい…交通事故、広範囲の腫瘍、重度の床ずれ、手術直後の縫合跡
  • 体重が上限を超える…フリーズドライは14kg程度が目安。大型犬は対象外になりやすい
  • 解剖・病理検査を受けた…お腹や胸を大きく開いた場合は難しくなる
  • 受付枠が埋まっている…期間限定・定員制の業者では、次の受付まで数ヶ月待つことになる
  • 対応していない動物種…犬は受けるが猫は不可、10kg以下の犬のみ、といった線引きがある

とくに最後の2つは、腕とは関係のない事情で決まります。1社に断られただけで諦めず、条件の違う業者に当たってみてください。

「ペットの剥製はかわいそう」と言われたときに考えること

ペットを剥製にすることへの賛否と飼い主の気持ち

剥製を検索した飼い主が、次に検索する言葉が「かわいそう」です。それだけ、ためらいながら調べている人が多いということです。

この問いに一般論としての正解はありません。剥製を「生命への冒涜だ」と受け取る人と、「素晴らしい供養の形だ」と受け取る人が、同じ写真を見て正反対の感想を持ちます。ここでは、実際に選んだ飼い主と選ばなかった飼い主が、それぞれ何を理由にしたのかを並べます。

剥製を選んだ飼い主の理由

  • 骨になった姿を見ることに耐えられなかった
  • いつもの場所にいてくれることで、家に帰ったときの喪失感が和らいだ
  • 住宅事情で仏壇を置けず、手を合わせる対象がほしかった
  • 生前から本人(本猫・本犬)を含めて家族で話し合い、決めてあった
  • 「毛の一本まで残っている」ことに、写真とは違う手触りの実感があった

剥製を選ばなかった飼い主の理由

  • 目の前に姿があるのに動かない・鳴かないことが、かえってつらかった
  • 家族の誰かが強く反対し、家の中に置く合意が取れなかった
  • 費用を、残された他の子の医療費に回すほうが供養になると考えた
  • 自分が先に亡くなったとき、この子を誰が引き受けるのかと考えて止めた
  • お別れの区切りをつけないと、自分が前に進めないと感じた

決める前に家族で確認したい4つのこと

  1. 置く場所を具体的に決められるか…直射日光と湿気を避けられ、来客の目に触れすぎない場所があるか
  2. 同居家族全員が納得しているか…一人でも強く抵抗があるなら、その家では日常が続かない
  3. 遺骨を残したい人がいるか…フリーズドライを選ぶと遺骨は残らない
  4. 十数年先まで管理し続けられるか…引っ越し、家族構成の変化、自分の高齢化まで含めて考える

周囲から何を言われても、最終的にこの子を看取ったのはあなたです。ただし決めるのは一日で構いませんが、誰にも相談せずに決めることだけは避けてください。反対意見が出るのは後からのほうが苦しく、そのとき剥製はもう作り直せません。

剥製のメリット・デメリットと、向いている人・向かない人

メリット デメリット
生前の姿と毛並みがそのまま残る 費用が火葬の5〜15倍かかる
好きだったポーズを指定できる 完成まで数ヶ月〜1年、手元に何も残らない期間がある
仏壇を置けない住まいでも供養の対象になる 動かない姿を毎日見ることで喪失感が長引く人もいる
保管環境が良ければ何十年も形が残る 湿気・直射日光・虫害への対策が一生続く
遠方の家族にも姿を見せられる 来客や家族の反応に気を遣う場面が出てくる

向いているのは、姿が見えることで気持ちが落ち着くタイプで、置き場所と保管環境を確保でき、家族の合意が取れていて、費用を葬儀とは別に用意できる方です。

向かないのは、遺骨を手元やお墓に納めたい方、家族に強い反対がある方、頻繁に引っ越す予定がある方、そして今まさに「見るたびに涙が止まらない」状態が続いている方です。最後のケースは、剥製が悲しみを固定してしまう側に働くことがあります。

剥製を長持ちさせる手入れ

  • 直射日光の当たる窓辺には置かない(被毛が退色する)
  • 加湿器のそば、押し入れ、北側の締め切った部屋を避ける(カビの原因になる)
  • 年に数回、柔らかい刷毛でほこりを払う。水拭きはしない
  • カツオブシムシなどの虫害対策として、防虫剤を近くに置く
  • アクリルケースに入れると、ほこり・虫・湿気の3つをまとめて防げる
  • 毛が抜ける、形が崩れるといった変化が出たら、制作した業者に修理を相談する

剥製以外でペットの思い出を永久に残す7つの方法

剥製以外にペットの思い出を残す方法

剥製は費用も期間も重く、家族の合意も要ります。「姿そのものでなくてもいい」と思えるなら、選択肢はぐっと広がります。

1. 遺骨ペンダント・遺骨アクセサリー

火葬後の遺骨をごく少量、カプセルや樹脂に納めて身に着けるものです。ステンレス製で5,000円前後から、シルバー925やハワイアンジュエリー仕様で3万〜4万円ほど。刻印サービスや防水仕様の製品もあります。持ち歩けるので、外出先で気持ちが揺れたときに触れられるのが利点です。

2. 毛・ヒゲ・爪を残す

費用はほぼかかりませんが、取れるのは亡くなった当日だけです。ブラシに残った毛、抜け落ちたヒゲ、切った爪を、封筒や小瓶に入れて保管します。剥製にするか迷っている段階でも、これだけは先に取っておいてください。後から「あのとき取っておけば」と悔やむ声が最も多いのがこの項目です。

保管する前に汚れを落として乾かします。皮脂や汚れが残ったままだと、虫がついたり傷んだりします。

3. 手形・足形を取る

粘土やインクのキットが2,000〜5,000円で手に入ります。肉球の形は写真では残せない情報で、手のひらに乗る大きさで場所も取りません。これも体が硬くなる前が取りやすいため、当日中に行う必要があります。

4. 写真集・フォトブック・データの整理

スマートフォンに散らばった写真を1冊にまとめる方法です。フォトブック作成サービスで3,000円〜1万円ほど。時間はかかりますが、写真を選ぶ作業そのものが、飼い主にとって気持ちを整理する時間になります。動画も忘れずに集めてください。鳴き声は写真では残りません。

5. 3Dフィギュア・そっくりぬいぐるみ

写真をもとに立体を作ってもらう方法で、2万〜10万円ほど。剥製に抵抗がある家族がいる場合の落としどころとして選ばれます。リアル寄りの造形と、デフォルメされたかわいい造形の両方があり、抵抗感に合わせて選べます。お体を業者に預けなくていいので、火葬と並行して進められます。

6. メモリアルダイヤモンド・遺骨からの人工宝石

遺骨に含まれる炭素から人工ダイヤモンドを合成するサービスです。20万円台から、大きさや色によっては100万円を超えます。制作には数ヶ月かかります。費用は剥製と同水準ですが、置き場所を必要としない点が大きく違います。

7. プリザーブドフラワー・ミニ仏壇

お別れのときに供えた花を加工して長期保存する方法や、棚の上に置ける小型のメモリアル仏壇です。5,000円〜3万円ほど。写真立てと骨壺、線香立てが一体になったものもあり、住宅事情に合わせやすい選択肢です。

7つの方法を比べる

方法 費用の目安 いつ準備するか
剥製・フリーズドライ 3万〜50万円台 当日中に連絡(生前相談が理想)
毛・ヒゲ・爪 ほぼ0円 当日中(後からは取れない)
手形・足形 2,000〜5,000円 当日中(体が硬くなる前)
遺骨ペンダント 5,000〜4万円 火葬後でよい
メモリアルダイヤモンド 20万〜100万円超 火葬後でよい
3Dフィギュア 2万〜10万円 いつでも(写真があれば可)
フォトブック 3,000〜1万円 いつでも
プリザーブドフラワー・ミニ仏壇 5,000〜3万円 葬儀後でよい

この表で目を通してほしいのは右の列です。毛・ヒゲ・爪と手形・足形は、当日を逃すと二度と取れません。剥製にするかどうかを悩んでいる時間があるなら、先にこの2つだけ済ませておいてください。両方合わせて30分もかかりません。

剥製の依頼でよくある失敗

  • 業者を比較しているうちに時間が過ぎた…相見積もりを取る気持ちはわかりますが、状態が落ちれば選択肢自体が消えます。まず1社に電話して受けられるか確認し、それから比較してください
  • 体重制限を確認していなかった…フリーズドライを前提に話を進めた後で、上限を超えていると判明するケースがあります
  • 写真が正面の1枚しかなかった…横顔と後ろ姿の再現度が落ちます
  • 遺骨も残ると思い込んでいた…フリーズドライでは残りません。契約前に必ず確認を
  • 家族に事後報告した…完成品が届いてから反対され、置き場所がなくなった例があります
  • 完成した頃には気持ちが変わっていた…半年から1年は、悲しみの形が変わるのに十分な時間です。「今すぐそばに置きたい」という気持ちだけで決めると、届いたときの温度差に戸惑うことがあります

よくある質問

Q. ペットの剥製はどこに頼めばいいですか

剥製専門の工房、またはフリーズドライを扱う標本会社です。動物病院やペット霊園が窓口になることは基本的にありません。「ペット 剥製 業者」「フリーズドライ 標本」で検索し、料金表と受付条件を公開している先を選んでください。受付を停止している工房も多いため、サイトの更新日を確認したうえで、実際に電話がつながるかどうかまで見てから決めます。

Q. 剥製とフリーズドライ、どちらを選ぶべきですか

遺骨を残したいなら伝統技法、体つきの自然さを重視するならフリーズドライです。ただし現実には、伝統技法を受け付けている工房が減っているうえ、フリーズドライには体重の上限があります。「どちらを選ぶか」より先に「今その業者が受けてくれるか」で絞られることのほうが多いのが実情です。

Q. いつまでに連絡すればいいですか

当日中が理想です。遅くとも翌日には電話をしてください。剥製もフリーズドライも、業者が受け取った時点の状態が仕上がりの上限を決めます。深夜や休業日で連絡がつかない場合も、まずお体を冷やす対応を先に始めて、朝いちばんに電話をかけてください。

Q. 剥製にすると火葬はできなくなりますか

伝統技法では皮だけを使うため、残りの部分を火葬して遺骨を返してもらえる業者があります。フリーズドライはお体ごと乾燥させるので、遺骨は残りません。火葬と両立できるかどうかは技法と業者で変わるため、契約前に必ず確認してください。

Q. 生前に相談しても大丈夫ですか

むしろ推奨されています。高齢や闘病中の段階で問い合わせておけば、受付枠の有無、体重の条件、費用、搬送方法をあらかじめ把握できます。そのときが来てから初めて調べ始めるより、判断に使える時間がはるかに増えます。縁起の悪いことだと考えず、事前の準備として済ませておいてください。

Q. 完成した剥製が思っていた顔と違いました。作り直せますか

顔まわりの手直しに応じる業者はありますが、一度縫合した皮を大きく作り替えることはできません。だからこそ発注時の写真の枚数と、ポーズの伝え方が重要になります。「散歩から帰ってきて玄関で伏せているときの顔」というように、状況ごと言葉にして伝えると、職人が思い浮かべる像が近づきます。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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