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ペットの遺体保管、自宅の限界を超える3つの方法を比較

保存期間と保存環境
2024年08月10日
ペットの遺体保管は何日間?少しでも長くいっしょにいるための安置方法とは

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

火葬までのお別れの時間を自宅で取りたいとき、保冷剤で保てるのは夏で1〜2日、冬で2〜3日が目安です。それ以上一緒にいたいなら、家庭にある道具では届きません。選択肢は3つ——ペット葬儀社の冷蔵保管(5〜10日)ドライアイスの定期手配(夏4〜7日・冬7〜10日)ご遺体安置装置のレンタル(最長20日)です。

「まだ手放したくない」という気持ちは、決断の先延ばしではありません。遠方や海外にいる家族の帰りを待ちたい、年末年始やお盆で火葬場が休みに入ってしまった、ご自身の仕事や体調が落ち着かない——延ばしたい理由は、たいてい現実的なものです。この記事では、ご自宅でどこまで保てるかという上限を先に示したうえで、その先の3つの選択肢を費用感・お別れの質・自宅にいられるか・手間の4点で比べます。最後に、保存期間を延ばすことで生じるもう一方の側面にも正直に触れます。

先に結論|自宅の限界と、その先の選び方

  • ご自宅で保冷剤を使った安置は夏1〜2日・冬2〜3日が限界の目安
  • ドライアイスまで使えば夏4〜7日・冬7〜10日。ただし1日1回の交換と毎日の手配が続く
  • それを超えるなら業者の冷蔵保管(5〜10日)安置装置のレンタル(最長20日)
  • 選ぶ基準は日数だけではない。「そばにいられるか」と「交換作業を背負えるか」で決まる
  • 延ばすと決めた日に、火葬の予約も同時に押さえておく。後になるほど日程が選べなくなる

まず上限を知る|ご自宅で保管できるのは何日までか

ペットのご遺体を自宅で保管できる日数の上限

その先の選択肢を考える前に、いま手元にある道具でどこまで持ちこたえられるかをはっきりさせておきます。ここが分かっていないと、「もう少し様子を見よう」と判断を先送りしているあいだに、選べる手段そのものが減っていきます。

ご自宅での方法 夏(室温25℃前後) 冬(室温15℃以下)
何もしない(常温・冷房なし) 半日〜1日 1〜2日
冷房+保冷剤 1〜2日 2〜3日
ドライアイスを毎日補充 4〜7日 7〜10日

この日数は「必ず保てる保証」ではなく、「はっきりした変化が出ないまま過ごせる目安」です。体格が大きいほど短くなり、室温が高いほど短くなります。同じ環境でも、亡くなる直前まで発熱していた子や、体の大きな子は目安より早く進みます。

冷房を強めても、それだけでは足りない

ご遺体の安置に適した室温は0〜5℃、7日以上の長期になるなら0〜2℃です。一方、一般家庭のエアコンは最低設定にしても室温16〜18℃前後までしか下がりません。数字だけを見ても、冷房単独では10℃以上足りない計算になります。

冷房の役割は、保冷剤やドライアイスが溶けるスピードを落とし、効き目を長持ちさせる「下地づくり」です。冷房をかけているから安心、ではなく、冷房は必ず保冷剤やドライアイスとセットで使ってください。あわせて、直射日光の当たる窓際、冷蔵庫やテレビなど熱を出す家電のそば、床暖房の上を避けます。

ドライアイスがご自宅での上限になる理由

ドライアイスの表面温度は−78.5℃で、適量を使えば保冷効果はおよそ24時間。つまり1日1回の交換が前提です。1日あたりに必要な量は体格で決まります。

体格 1日あたりの必要量
猫・小型犬(〜10kg) 3〜5kg
中型犬(10〜25kg) 5〜7kg
大型犬(25kg〜) 7〜10kg

扱いには決まりがあります。素手で触れると凍傷を起こすため軍手を使う、密閉容器に入れると昇華した二酸化炭素で破裂するため蓋を閉め切らない、同じ理由で部屋の換気を続ける、冷凍庫では保管できない(庫内の温度センサーが誤作動します)。お体に当てるときは新聞紙やタオルで包んでから。直接当てると、その部分の皮膚が黒く変色します。

技術的にはこれで1週間前後まで届きます。ドライアイスが「上限」になるのは冷やす力の問題ではなく、毎日買いに行き、毎日交換し続けられるかという運用の問題です。深夜に亡くなった、年末年始で氷屋が閉まっている、ご自身が仕事で家を空ける——この条件が一つでも重なると、日数は目安どおりには伸びません。

ご自宅の限界を超える3つの選択肢【4軸で比較】

ペットの遺体保管を延ばす3つの選択肢の比較

ここからが本題です。3つの選択肢は、保てる日数だけを見ると近い数字が並びます。実際に選ぶときに効いてくるのは、費用感・お別れの質・そばにいられるか・手間の4点です。

  ①業者の冷蔵保管 ②ドライアイスの定期手配 ③安置装置のレンタル
保てる日数 5〜10日(0〜2℃の設備) 夏4〜7日/冬7〜10日 最長20日(季節の影響を受けにくい)
費用感 業者ごとに差が大きい。日数を伝えて総額を確認する 5kgで3,600〜5,000円(通販・送料込)。大型犬は1日7,000〜10,000円 基本料金11,000円(税込)+日額5,000〜6,000円
お別れの質 設備が安定していてお姿は保ちやすい。会えるのは業者の営業時間内 包み方を誤ると皮膚が黒く変色する。当て方の巧拙が出やすい 凍らせずに冷やすため、きれいなお姿のまま過ごせる
自宅にいられるか ✕ 預けるため自宅にはいない 〇 自宅で過ごせる 〇 自宅で過ごせる
手間 搬送を頼めば、以降の作業はほぼない 毎日の手配+1日1回の交換。換気も続ける ドライアイス不要・交換作業不要
向いている人 仕事や入院で家を空ける/自宅で世話をする余力がない 延ばすのは数日でよく、家族が交代で動ける 1週間以上そばにいたい/夜間の作業を背負えない

①ペット葬儀社の冷蔵保管——預ければ5〜10日

ペット葬儀社や動物病院が持つ霊安室は0〜2℃で庫内全体を安定させる設備です。扉の開け閉めで温度が上下する家庭用の冷蔵庫とは条件が違い、5〜10日は安定して保てます。ご遺体を運ぶところから頼めば、飼い主さんがする作業はほとんどありません。

引き換えになるのは「そばにいられないこと」です。会いに行けるかどうか、行けるとして何時から何時までか、面会に予約が要るかは業者によって違います。預ける前に必ず面会の条件を聞いてください。「あとで会いに行けると思っていたら、火葬の日まで会えなかった」というすれ違いが起きやすい部分です。

料金体系も業者ごとに差が大きい部分です。1日単位で加算されるところ、火葬プランに数日分が含まれるところがあります。「何日預けるつもりか」を伝えたうえで、火葬費用と合わせた総額で見積もりを取ってください。

②ドライアイスの定期手配——自宅で延ばす現実的な上限

自宅にいたまま日数を稼ぐ方法です。夏なら4〜7日、冬なら7〜10日。前述のとおり必要量は猫・小型犬で1日3〜5kg、中型犬で5〜7kg、大型犬で7〜10kgです。

費用は買い方で変わります。ネット通販なら5kgで3,600〜5,000円(送料込)が中心帯、氷屋・製氷店なら1kgあたり500〜800円ほどで量り売りに応じてもらえることもあります。小型犬で1日5kgを7日続ければ2.5〜3.5万円、大型犬で1日10kg使うなら1日あたり7,000〜10,000円、7日で5〜7万円になります。数日なら手軽な方法ですが、長引くほど負担は重くなります。

もう一つ見落とされやすいのが、手配そのものの難しさです。氷屋の営業時間は昼間に限られ、日曜や年末年始は休みに入ります。通販は届くまでに時間がかかります。「今日の分は間に合ったが、明日の分が読めない」という状態が続くこと自体が、思っている以上に消耗します。

③ご遺体安置装置のレンタル——最長20日、交換作業なし

私たちが運営する「メモリアルキャリー」は、火葬までのあいだご自宅でご遺体を安置するための装置をレンタルするサービスです。ドライアイスが不要で、保冷剤の入れ替えもありません。装置に安置したまま、最長20日間ご自宅で一緒に過ごせます。凍らせずに冷やし続ける方式のため、解凍にともなうお姿の変化も起こりません。

料金は基本料金11,000円(税込)+日額5,000〜6,000円(地域により異なります)。小動物から大型犬まで対応し、小型犬用サイズは40cm×60cmです。対応エリアは関東一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)と東海(静岡・愛知)で、ご相談は0120-651-665で24時間受け付けています。

実際に選ばれるのは、海外にいるご家族の帰国を待ちたいとき、年末年始やお盆で火葬場が動かないとき、飼い主さんご自身が入院や出張と重なって数日動けないとき、そして「まだ決められない」という気持ちに時間が必要なときです。夜中の交換作業から解放されることで、残された時間を見送りの準備と気持ちの整理に使えます。

延ばしたい理由から選ぶ

日数だけを見比べても決まりません。「なぜ延ばしたいのか」から入ると、選ぶべき手段はかなり絞れます。

延ばしたい理由 必要になりやすい日数 向いている選択肢
遠方・海外の家族の帰りを待つ 3〜10日 安置装置(自宅で待てる)/冷蔵保管
年末年始・お盆で火葬場が休み 3〜7日 安置装置(この時期はドライアイスも入手しにくい)
飼い主さんの入院・出張・繁忙 2〜7日 業者の冷蔵保管(自宅で世話ができないため)
子どもや同居していない家族に会わせたい 2〜5日 ドライアイス(短期)/安置装置
火葬の予約が取れない 2〜5日 まずドライアイス。長引きそうなら早めに切り替える
気持ちの整理がつかない 読めない 安置装置(日数を後から決められる)

「気持ちの整理がつかない」に日数を書けないのは、あらかじめ決められるものではないからです。この場合は日数を先に決めなくてよい方法を選んでおくと、あとから短くも長くもできます。逆に、ドライアイスで毎日買い足しながら「いつまで続けるか」を悩むのは、判断と作業が同時に押し寄せるいちばんつらい形です。

延ばすと決めたら、同時にやっておく2つのこと

ペットの安置を延ばすと決めたときにやっておくこと

1. 火葬の予約を先に押さえる

安置を延ばすことと、火葬の日を決めないことは別です。予約は前倒しで押さえておき、必要なら日程を動かすほうが確実です。週末、連休、年末年始は予約が埋まりやすく、直前に電話しても希望の時間帯が残っていないことがあります。立会いを希望する場合はなおさらです。

業者に連絡するときは、「いま何日目か」と「あと何日安置する予定か」を最初に伝えてください。ドライアイスの手配や当日の段取りが変わるためです。数日先まで安置する予定であることを伝えておけば、業者側からも保冷方法の提案が出てきます。

2. 「ここまで」のサインを覚えておく

日数の目安は環境によってずれます。実際の判断材料はお体の状態です。次の変化が出たら、そこが安置の限界だと考えてください。

  • におい:甘酸っぱい、あるいは鉄のようなにおい。多くの場合、これがいちばん早く出ます
  • お腹の張り:体内で発生したガスで腹部がふくらみ、触ると硬い感触があります
  • 体液:口・鼻・肛門から赤褐色の液が出て、量が増えて止まらなくなります
  • 変色:お腹が緑がかる、皮膚が赤黒くなる、血管が網目状に浮き出る

これらが出たら、延ばす手段を1段階上げるか、火葬の日を前倒しするかのどちらかです。サインが出てから業者を探し始めると、選べる範囲が一気に狭くなります。だからこそ、延ばすと決めた最初の日に予約も一緒に押さえておいてほしいのです。

長く安置することの、もう一方の側面

ここまで「どうすれば延ばせるか」を書いてきました。同時に、現場でよく聞くもう一方の話も書いておきます。保存期間を延ばすほど、お別れが楽になるとは限らないということです。

ご一緒に過ごす日が増えると、区切りをつける日が決まらなくなることがあります。「明日にしよう」を毎日くり返し、10日経ってしまったというご相談は珍しくありません。日数が長くなるほど、少しずつ変わっていくお姿を見続けることにもなります。ご家族のあいだで「もう見送ろう」「まだ待ちたい」と気持ちがずれて、それがつらさになることもあります。

だから延ばすなという話ではありません。延ばすなら、最初に「いつまで」を仮でいいので置いておくと、そのあとが楽になります。「四十九日まで」のような長い区切りである必要はなく、「家族が帰る日曜まで」で十分です。仮の日を置いてから延ばすのと、決めないまま日が過ぎるのとでは、同じ10日でも過ごし方がまるで違います。

もう一つ。長さと満足度は比例しません。3日でも、その3日にきちんと名前を呼んで、好きだった場所に寝かせて、写真を撮って、家族が順番に会えたなら、それは十分なお別れです。大事なのは「何日置いたか」ではなく、「その日々をどう過ごしたか」です。

「メモリアルキャリー」はどんなサービスか

ご遺体安置装置メモリアルキャリーのレンタル

サービス名で検索してこのページに来られた方のために、要点だけまとめます。メモリアルキャリーは、株式会社ペトリーが運営するペット専用のご遺体安置装置のレンタルサービスです。火葬までのあいだ、ご自宅でご遺体を安置するための装置をお届けします。

項目 内容
できること 火葬までのあいだ、ご自宅で最長20日間のご安置
ドライアイス 不要。保冷剤の交換作業もありません
お姿 凍らせずに冷やすため、解凍にともなう変化が起きません
対応する体格 小動物から大型犬まで(小型犬用サイズは40cm×60cm)
料金 基本料金11,000円(税込)+日額5,000〜6,000円(地域により異なる)
対応エリア 関東一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)と東海(静岡・愛知)
相談 0120-651-665(24時間)

火葬業者ではないため、火葬そのものは別に手配していただきます。「安置だけをどうにかしたい」という部分を引き受けるサービスだとお考えください。まだ何日必要か分からない段階でのご相談も多く、そのまま日数が決まらなくても構いません。

よくある失敗

冷房だけで一晩越そうとする

いちばん多い失敗です。室温16〜18℃は「涼しい部屋」であって「安置に適した温度」ではありません。エアコンを効かせた部屋でも、保冷剤なしで朝を迎えると、夏はお腹のあたりから変化が始まっています。冷房は必ず保冷剤やドライアイスと併用してください。

「明日決めよう」を続けて日数だけが過ぎる

迷っているあいだも時間は進みます。特に危ないのは、保冷剤で1日ずつ延ばしながら判断を先送りするパターンで、限界の日数に達したときには手段を切り替える余裕がなくなっています。延ばすかどうか迷ったら、迷っている時点で一段上の手段に相談してください。使わずに済めばそれでいいのです。

お腹以外を中心に冷やしてしまう

腐敗は内臓のあるお腹から進みます。背中や足元ばかり冷やしても、いちばん進みが早い場所が冷えていません。冷やす場所の優先順位は①お腹 ②首・頭 ③背中です。数が限られるときは、迷わずお腹に集中させてください。

ドライアイスを密閉容器に入れる・素手で持つ

密閉すると昇華した二酸化炭素で容器が破裂します。素手で触れば凍傷になります。冷凍庫での保管もできません。基本的な扱いを知らないまま使い始めると、ご遺体を守るはずの道具が事故のもとになります。

火葬の予約を後回しにする

安置の手段を整えることに集中して、予約を忘れているケースです。安置できる日数が延びても、火葬の枠が空いていなければ意味がありません。手段を決めた日に、同じ日のうちに予約を取ってください。

よくある質問

ペットのご遺体は最長何日まで保管できますか?

ご自宅では、保冷剤で夏1〜2日・冬2〜3日、ドライアイスを毎日交換して夏4〜7日・冬7〜10日が目安です。業者の冷蔵保管なら5〜10日、レンタルの安置装置なら最長20日。ご自宅で過ごせる期間としては20日が上限とお考えください。

業者に預けると、火葬の日まで会えなくなりますか?

業者によります。面会できるところもあれば、営業時間内のみ・要予約のところもあります。預ける前に「会いに行けますか」「何時から何時までですか」の2つを必ず確認してください。そばにいることを最優先したい場合は、預けるより自宅で延ばす方法のほうが合っています。

ドライアイスを1週間続けると、いくらかかりますか?

体格で大きく変わります。小型犬で1日5kgなら7日で2.5〜3.5万円、大型犬で1日10kgなら1日7,000〜10,000円で7日では5〜7万円ほど。日数が読めないうちは、総額も読めないという点も判断材料になります。

20日も自宅に置いて、においや衛生面は大丈夫ですか?

冷やし続けられているかどうかで決まります。適切に低温が保たれていれば、においが部屋に広がることはありません。逆に、保冷が途切れた状態で日数だけ延ばすと、数日でにおいが出ます。日数そのものより、その間ずっと冷やし続けられる手段かどうかで判断してください。

夏と冬でどれくらい違いますか?

同じ方法でも1〜3日ほど違います。保冷剤なら夏1〜2日に対して冬2〜3日、ドライアイスなら夏4〜7日に対して冬7〜10日です。ただし冬でも暖房の効いた部屋は「夏」と同じ条件になります。基準は季節ではなく、実際に安置する部屋の室温です。

安置を延ばすと、火葬でお骨がきれいに残らなくなりますか?

適切に冷やして保っていれば、火葬やお骨上げに影響が出ることは通常ありません。気になる場合は、火葬業者に「何日安置していたか」を伝えてください。当日の火力や時間の調整を含め、業者側で判断してもらえます。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

火葬までのご安置に不安がある方へ

ドライアイスの交換や保冷剤の入れ替えに追われず、ご自宅で最長20日間、お別れの時間をゆっくり過ごせるレンタルのご安置サービス「メモリアルキャリー」があります。ドライアイス不要・交換不要・凍らせないため、きれいなお姿のままお見送りの準備ができます。関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・東海(静岡・愛知)にお届け、24時間365日ご相談を承ります。

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