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ペットが亡くなったら保冷剤は何個?包み方・交換頻度・安置の限界

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2024年07月18日
ペットの死後に遺体を美しく保存するには?保冷剤の正しい使い方

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

ペットが旅立った直後は、悲しむ間もなく「この子の体をどう保てばいいのか」という現実に向き合うことになります。火葬まで数日待つケースは珍しくありません。その間、ご自宅で最も手に入れやすい冷却手段が保冷剤です。

結論から言うと、保冷剤での安置は「個数・包み方・交換」の3点で決まります。猫や小型犬なら3〜6個をお腹中心に当てる。ビニール袋とタオルで包んで結露を防ぐ。4〜6時間おきに凍らせ直した予備と入れ替える。この基本を守れば、冬なら3〜4日、夏でも1〜2日、ご自宅でお別れの時間を確保できます。

この記事では、必要な個数の目安からタオルでの包み方、結露対策、交換のローテーション、ドライアイスとの併用、そして保冷剤だけで安置できる限界まで、犬・猫・うさぎ・ハムスターと種類を問わず使える手順を順番にまとめました。

先に結論|保冷剤安置の基本4点

  • 個数の目安は猫・小型犬で3〜6個、中型犬で5〜6個。お腹を最優先に当てる
  • ビニール袋+タオル1枚で包み、結露で被毛を濡らさない
  • 交換は4〜6時間おき(夏は2〜4時間)。同数の予備と2セットで回す
  • 保冷剤だけで安置できるのは夏1〜2日・冬3〜4日が限界の目安

保冷剤は何個必要?体の大きさ別の目安【早見表】

ペットの死後の遺体安置に必要な保冷剤の基礎知識

目安は猫・小型犬で3〜6個、中型犬で5〜6個、大型犬で8個以上。アウトドア用のハードタイプ保冷剤(500g前後・ホームセンターや100円ショップで入手可)を想定した数です。

当てる前の準備は3つだけ。手足をそっと胸の方へ折りたたんで眠っているときの姿勢に整え、開いたままの目やお口を閉じ、体液が出ていれば拭き取ってティッシュやガーゼを軽く当てておきます。死後硬直は小さな動物ほど早く、数十分〜2時間ほどで始まるため、姿勢を整えるのは保冷剤を探すより先。ここだけ済ませてから、冷やす作業に移ってください。

体の大きさ 当てる個数の目安 用意する総数(交換用込み)
ハムスター・インコなどの小動物 1〜2個(箱の外側に) 2〜4個
うさぎ・フェレット・子猫 2〜3個 4〜6個
猫・小型犬 3〜6個 6〜12個
中型犬 5〜6個 10〜12個
大型犬 8個以上+ドライアイス併用推奨 16個以上

総数を「当てる個数の2倍」としているのは、後述するローテーションのためです。ハードタイプの凍らせ直しには半日近くかかるので、使用中のセットと冷凍庫のセットを交互に回します。

使う保冷剤はハードタイプが基本

保冷剤には2種類あります。プラスチック容器に入ったハードタイプ(500g〜1kg・クーラーボックス用)と、ケーキやアイスを買ったときにもらう小袋のソフトタイプ(30〜50g)。安置に向くのは前者です。冷たさが持続する時間がまるで違い、ソフトタイプは2〜3時間で溶け切ってしまいます。

手元にソフトタイプしかない場合は、数を1.5倍ほどに増やして早めに交換しながら、並行してハードタイプを買い足してください。ホームセンター・100円ショップ・ドラッグストアで、1個数百円以内で手に入ります。深夜で買いに行けないときは、冷凍庫の中の凍った食品や、水を入れて凍らせたペットボトルが応急の代わりになります。完璧な道具立てを待つより、いま家にある冷たいものでまず冷やし始めることの方が大切です。

当てる場所の優先順位

置く場所は、どの動物でも優先順位が共通しています。

  1. お腹(最優先)——消化器官が集まり、体の中で最も傷みが早く進む部分
  2. 頭部・首まわり——お顔の変化を抑え、きれいなお姿を保ちやすくする
  3. 背中・脇——個数に余裕があれば

個数が限られるときは、迷わずお腹に集中させてください。全身に薄く分散させるより、傷みの起点を集中的に冷やす方が効果が出ます。

小さな動物は「箱ごと冷やす」

ハムスターやインコなど小さな子は、体の上に保冷剤を直接載せると重みで姿勢が崩れてしまいます。タオルを敷いた小箱に寝かせ、箱の底や側面の外側に保冷剤を当てて箱全体を冷やすのが基本です。小鳥は羽が濡れると乾いたあとも羽並みが戻りにくいため、結露対策はより丁寧に。体が小さいぶん常温では変化が早いので、涼しい部屋への安置もあわせて行ってください。

なお、犬の体格別・季節別の詳しい手順は犬の安置方法ガイド、猫特有の注意点は猫の安置方法ガイドで別にまとめています。犬の方・猫の方は、この記事の基本とあわせてお読みください。

保冷剤の包み方——タオル1枚とビニール袋で結露を防ぐ

ペットの死後に遺体を保冷剤で冷やす前にすべきこと

保冷剤はジッパー付き保存袋に入れ、乾いたタオル1枚で包んでから当てます。直に当ててはいけない一番の理由は、冷えすぎではなく結露です。

包み方の手順

  1. 保冷剤の表面についた水滴や霜を拭き取る
  2. ジッパー付き保存袋に入れて口を完全に閉じる
  3. 薄手のフェイスタオルで一重に包む
  4. 体に当て、ずれないように位置を整える
  5. 体の下にペットシーツか防水シートを敷いておく

お顔まわりに当てるときだけ、少し気を配ってください。頬や頭の上に載せると重みでお顔の形が変わってしまうことがあるため、載せるのではなく、頬の横や首の後ろに「添える」ように置きます。大切な子のお顔は、最後まできれいに保ちたい部分ですから。

結露を放置すると逆効果になる理由

凍った保冷剤を室内に置くと、空気中の水蒸気が冷たい表面で水滴に変わります。これが結露です。被毛が濡れたままになると、湿った部分で雑菌が増えやすくなり、冷やしているつもりが、かえって傷みを早めてしまうことがあります。冬でも油断はできません。暖房の効いた部屋では、夏場と変わらない量の結露が出ます。

ご相談で実際に多い失敗が2つあります。ひとつは「冷えすぎが心配でタオルを何枚も巻いたら、朝までほとんど冷えていなかった」。もうひとつは「袋に入れず当てていたら、毛がびっしょり濡れていた」。タオルを厚くすれば冷気が届かず、なしにすれば結露で濡れる。袋で水滴を止め、タオル1枚で冷気を通す——この組み合わせが最もバランスの取れた包み方です。

数時間おきにタオルの湿り気を手で確かめ、湿っていたら乾いたものに替えてください。交換のたびにタオルも新しくすると管理が楽になります。夏場は空気中の水分が多く結露の量も増えるので、確認の間隔を短めに。

箱やクーラーボックスに寝かせる場合の敷き方

段ボール箱・発泡スチロール箱・クーラーボックスに寝かせて安置する場合は、体の下からも冷やせます。重ねる順番は下から、保冷剤 → タオル → ペットシーツ → 体。体の重みで保冷剤が直接肌に触れ続けないよう、タオルの層を必ず挟みます。箱は保冷剤の冷気を閉じ込めてくれるため、床に直接寝かせるより保冷効率が上がり、交換の間隔にも余裕が生まれます。なかでも頼れるのが発泡スチロール箱。断熱性が高く、小〜中型の子ならこれひとつで安置環境が大きく変わります。

交換は何時間おき?凍らせ直しローテーションの回し方

交換の目安はハードタイプ(500g前後)で4〜6時間おき、小袋のソフトタイプで2〜3時間おき。夏場はどちらも1〜2時間早めます。

溶けたかどうかは袋の上から押して確かめます。中身がゆるく動く、表面がぬるい——この状態になったら、冷却力はほぼ残っていません。溶けるスピードは安置環境のバロメーターでもあります。いつもより明らかに早く溶ける日は、室温が上がっているか、直射日光や暖房の熱が届いているサイン。保冷剤を責める前に、部屋の環境を見直してみてください。

もうひとつ、亡くなった直後の数時間は特別です。体温が残っているうちは、保冷剤がいつもの倍近い速さで溶けていきます。最初の交換だけは2〜3時間後を目安に早め、体が冷え切ってから通常のペースに移ってください。この最初の冷やし込みが十分かどうかで、その後の保ちが大きく変わります。

2セットで回すローテーション例

家庭用冷凍庫でハードタイプを凍らせ直すには半日前後かかります(時間は製品表示で確認してください)。つまり「使いながら次を凍らせる」には、当てる個数と同じ数の予備が必要です。小型犬で4個当てるなら、家にあるのは計8個。これが早見表の総数の根拠です。

時刻(例) やること
朝7時 Aセットを体に当てる。Bセットは冷凍庫へ
昼過ぎ14〜15時 AとBを入れ替える。タオルの湿りも確認
就寝前22〜23時 もう一度入れ替え、室温を下げて就寝

夜中に起きて交換する必要はありません。就寝前に凍ったセットへ替え、エアコンで室温を下げておけば朝まで持たせられます。看取りの直後は心身ともに消耗しています。無理のない回し方で構いません。

仕事などで長時間家を空けるとき

日中どうしても外出が必要な場合は、出かける直前に凍ったセットへ総入れ替えし、エアコンをつけたままにして、前述の発泡スチロール箱やクーラーボックスに寝かせておきます。断熱された箱の中なら、8時間程度の外出で保冷が完全に切れてしまうことはまずありません。帰宅したらすぐに保冷剤の状態とタオルの湿りを確かめてください。

衛生面の注意もひとつ。体に当てていた保存袋の外側やタオルには体液が付くことがあります。凍らせ直す保冷剤は袋から出して袋を新しくし、使ったタオルは洗うか使い捨てにすると、冷凍庫を清潔に保てます。

室温管理で保冷剤を長持ちさせる

  • 室温はエアコンで18〜20℃を目安に。室温が10℃下がれば、保冷剤の持ちも目に見えて変わります
  • 直射日光の当たる場所、暖房の風が届く場所は避ける
  • 安置場所は玄関まわりや北側の部屋など、家の中で涼しい場所を選ぶ

保冷剤を増やすことばかり考えがちですが、実際には室温を下げる方が効きます。保冷剤が受け持つのは体の周りの局所的な冷却で、部屋全体の熱には歯が立ちません。「保冷剤の交換を頑張ったのに夏場は間に合わなかった」というご相談の多くは、冷房なしで乗り切ろうとしたケースです。電気代が気になっても、この数日だけは冷房を優先してください。

ドライアイスとの併用と使い分け

夏場・中型犬以上・3日以上の安置なら、保冷剤だけで粘らずドライアイスを併用する方が確実です。理由は単純で、両者の得意分野がはっきり分かれているから。

保冷剤 ドライアイス
温度 0℃前後(凍結時) 約−79℃
入手 家庭にある・すぐ買える 氷屋・葬儀社などで購入(1kg数百円〜が目安)
補充・交換 4〜6時間おきに凍らせ直し 昇華して減るため1〜2日ごとに買い足し
扱いやすさ 安全で手軽 素手NG・換気必須
向く場面 短期間・小さな体・応急対応 夏場・大きな体・数日以上の安置

併用するときの役割分担

役割分担はシンプルです。冷却力の要になるドライアイスをお腹まわりと体の下に、扱いやすい保冷剤を頭部や体の上面に。この分担には理由があります。約−79℃のドライアイスは接触した部分の被毛や皮膚を凍らせることがあり、お顔まわりに使うと表情の印象が変わってしまう場合があるからです。0℃前後で凍らせる心配のない保冷剤は、お顔の近くにこそ向いています。亡くなった直後、ドライアイスが手に入るまでのつなぎを保冷剤が担う、という時間差の使い方も現実的です。深夜に旅立った場合、まず手持ちの保冷剤で冷やし始め、朝になってからドライアイスを手配すれば十分間に合います。

取り扱いの注意は2点だけ。約−79℃のドライアイスは素手で触ると凍傷になるため、軍手やタオル越しに持つこと。昇華した二酸化炭素が室内にたまらないよう、ときどき窓を開けて換気すること。必要な量や当てる位置の詳細はドライアイスでの安置方法の記事にまとめています。

保冷剤だけで安置できる限界——季節別の日数と見極めのサイン

保冷剤のみで安置できる期間は、夏1〜2日・春秋2〜3日・冬3〜4日が目安です。

季節 安置できる目安 条件
1〜2日 冷房必須(20℃前後)・交換2〜4時間おき
春・秋 2〜3日 交換4〜6時間おき・涼しい部屋で
3〜4日 暖房を控えめに・直射日光を避ける

一般に、ご遺体は常温のままだと夏場で半日〜1日、冬場でも2〜3日ほどで変化が進み始めます。保冷剤はその進行を「遅らせる」手段であって、止める手段ではありません。ここを見誤らないことが、きれいなお姿でお見送りするための分かれ目になります。

限界が近いサイン

  • 口・鼻・お尻から出る体液が増えてきた
  • お腹まわりが張ってきた
  • 近くでにおいを感じるようになった

これらが表れたら、保冷剤の増量では追いつかない段階です。火葬の日程を早めるか、冷却手段そのものを切り替える判断どきと考えてください。

もうひとつ、見落とされがちなのが火葬の待ち日数です。火葬場や葬儀社の予約は、お盆や年末年始、猛暑の時期には数日先まで埋まっていることも珍しくありません。「保冷剤で何日持つか」と「火葬まで何日かかるか」を最初に突き合わせておくと、あとから慌てずに済みます。予約の電話を入れる際に「自宅では保冷剤で安置している」と伝えれば、待ち日数に応じた冷却方法を先方から案内してもらえることもあります。

数日以上の安置が必要になったら

「週末に家族全員そろって見送りたい」「遠方の家族の帰りを待ちたい」。そんなとき、ドライアイスを毎日買い足し続けるのは費用も手間もかさみます。選択肢のひとつとして、当社ではペルチェ式冷却でご遺体を内側から冷やす専用安置装置「メモリアルキャリー」のレンタルを行っています。ドライアイスも交換作業も不要で、凍らせないためきれいなお姿のまま最長約20日間の安置に対応します(対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡・愛知)。保冷剤での安置に限界を感じたら、こうした手段があることも覚えておいてください。

悲しみ方は人それぞれ——安置の数日間は心の準備の時間

ここまで実務の話を続けてきましたが、最後にひとつだけ、道具の話ではないことを書かせてください。

涙が止まらない方がいます。一方で、実感がわかないまま、淡々と保冷剤を交換し続けている方もいます。どちらも、大切な存在を失ったときの自然な反応です。悲しみ方に正解はなく、涙の量が愛情の量を表すわけでもありません。

眠れない。食欲がわかない。ふとした瞬間、足元にあの子の気配を探してしまう。ペットロスと呼ばれるこうした反応は病気ではなく、深く愛した証です。「もっと早く病院に連れて行っていれば」と自分を責めてしまう方も少なくありません。けれど、いまこうして保冷剤の使い方を調べているあなたは、最後まであの子のために心を尽くしています。

家族の中でも、悲しみの表れ方とペースはばらばらです。配偶者が思ったより平気そうに見えて戸惑ったり、子どもが翌日には笑って遊んでいて驚いたり。それは薄情なのではなく、その人なりの受け止め方の途中経過です。「なんで泣かないの」とお互いを責めないことが、家族でこの時間を乗り越えるコツだと感じています。

無理に元気になる必要はありません。安置している数日間は、お体を保つための時間であると同時に、気持ちの整理をつけていくための時間でもあります。撫でて、話しかけて、家族で思い出を語って過ごしてください。つらさが何週間も続いて生活に支障が出るようなら、かかりつけの動物病院やペットロスの相談窓口、心療内科に話すことも選択肢に入ります。ひとりで抱え込まないこと。それが、あの子への何よりの供養になります。

よくある質問

Q. 犬が亡くなったら、保冷剤はどこに当てればいいですか?

A. 最優先はお腹です。消化器官が集まる腹部は最も傷みが早いため、小型犬なら3〜4個をお腹中心に置き、余裕があれば頭部・首元にも当てます。個数が足りないときはお腹に集中させてください。

Q. うさぎやハムスターにも保冷剤は必要ですか?置き方は?

A. 必要です。体が小さいぶん常温では変化が早く進みます。体の上に直接載せず、タオルを敷いた箱に寝かせて、箱の底や側面の外側に保冷剤を1〜2個当てて箱ごと冷やしてください。涼しい部屋への安置も忘れずに。

Q. 保冷剤が足りないとき、凍らせたペットボトルで代用できますか?

A. 代用できます。500mlのペットボトルに水を8分目まで入れて凍らせれば、ハードタイプ保冷剤に近い働きをします。水を8分目にするのは、凍ると膨らんで容器が割れることがあるため。2Lサイズより500mlを複数本の方が体に沿わせやすく、凍る時間も短くて済みます。ただし保冷剤より結露が多く出るので、タオルを必ず巻き、水滴がたまっていないかこまめに確かめてください。

Q. 冷凍庫で凍らせて保存するのはだめですか?

A. おすすめしません。一度凍らせると解凍の過程で組織が傷み、火葬前にきれいなお姿を保ちにくくなります。保冷剤やドライアイスで「凍らせずに冷やして、傷みを遅らせる」のが基本です。

Q. 保冷剤で冷やしている間、体に触れたり撫でたりしてもいいですか?

A. 触れて大丈夫です。撫でるときは該当箇所の保冷剤を少しずらし、終わったら戻してください。長時間抱き上げて体温で温めてしまうことだけ避ければ、お別れの時間はいつも通りに過ごせます。

執筆:メモリアルキャリー編集部(株式会社ペトリー)
ペット専用遺体安置装置「メモリアルキャリー」(特許取得済)を提供し、これまで500件以上のご安置をサポートしてきました。ご遺体の安置に関するご相談は24時間365日承っています。

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