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ペットが亡くなったら保冷剤は何個?包み方・交換頻度・安置期間

安置・保冷の方法
2024年07月18日
ペットの死後に遺体を美しく保存するには?保冷剤の正しい使い方

最終更新日:2026年9月25日(内容を全面的に見直しました)

ペットが亡くなったら、保冷剤は猫・小型犬で4〜6個、中型犬で6〜10個、大型犬で10個以上を同時に当てます。交換で回すぶんを含めた総数は、その2倍です。ハードタイプ1個350〜500gを基準に、ビニール袋とタオル1枚で包み、お腹から当ててください。

保冷剤だけで安置できるのは、夏で1〜2日、冬で2〜3日が限界です。火葬がそれより先なら、初日に次の手を決めておく必要があります。この記事では、犬・猫・うさぎ・ハムスターまで使える個数の早見表、包み方、交換の回し方、保冷剤だけでもつ日数を順に並べます。

ペットの死後の遺体安置に必要な保冷剤の基礎知識

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保冷剤は何個?体の大きさ別の早見表

保冷剤の数は、いま体に当てる数と交換用も含めて家にそろえる数を分けて数えます。ここを混ぜると、当日の夜に替えが足りなくなります。

体の大きさ 同時に当てる数 用意する総数(交換用込み)
ハムスター・インコなどの小動物(〜1kg) 1〜2個(体に当てず箱の外側に) 2〜4個
猫・小型犬(10kg未満) 4〜6個 8〜12個
中型犬(10〜25kg) 6〜10個 12〜20個
大型犬(25kg以上) 10個以上+1kg級を併用 20個以上

表を見て驚かれるのが、総数の多さです。猫でも最大12個になります。溶けた保冷剤を冷凍庫で凍らせ直しているあいだ、同じ数の替えを体に当てておく必要があるためです。

うさぎやフェレットは、体重で行を選んでください。1kg前後までなら小動物の行、それより大きければ猫・小型犬の行が目安です。体重がはっきりしない子は、一つ上の区分に合わせておけば足ります。

犬の体格ごとの置き方は犬が亡くなったら保冷剤は何個?体格別の量・置く場所・交換頻度で、猫の量と何日もつかは猫の遺体は保冷剤で何日もつ?量と置き方・ドライアイスの使い方で、それぞれ詳しく扱っています。

数える前に|使う保冷剤はハードタイプ

早見表の個数は、プラスチック容器に入ったハードタイプ(1個350〜500g)で数えています。ケーキやアイスを買ったときに付いてくる30〜50gのソフトタイプは、冷たさが続く時間がまるで違います。

ソフトタイプを同じ数だけ並べても、表の冷やす力にはなりません。手元にソフトタイプしかない場合は、数を増やして早めに交換しながら、並行してハードタイプを買い足してください。

深夜で買いに行けないときは、冷凍庫の凍った食品や、水を入れて凍らせたペットボトルが応急の代わりになります。道具がそろうのを待つより、いま家にある冷たいもので冷やし始めてください。

保冷剤の種類、冷える温度の違い、どこでいくらで買えるかは保冷剤の選び方|ペット安置に使う種類・購入場所・代用にまとめています。

当てる場所の優先順位|お腹 → 首・頭 → 背中

置く場所の優先順位は、どの動物でも共通です。

1. お腹…内臓が集まり、体の中で最も早く傷みが進む場所です
2. 首・頭…お顔の変化を抑え、きれいなお姿を保ちやすくします
3. 背中・脇…個数に余裕があれば足します

猫・小型犬なら、お腹に2個、頭に1個、首元に1個が基本です。余裕があれば脇の下に1〜2個を足し、合計4〜6個になります。個数が限られるときは、迷わずお腹に集めてください。全身に薄く分散させるより、傷みの起点を集中して冷やすほうが効きます。

お顔まわりは、載せるのではなく「添える」ように置きます。頬や頭の上に載せると、重みでお顔の形が変わることがあります。犬の部位ごとの当て方は犬が亡くなったら冷やす場所はお腹|正しい冷やし方と応急処置で詳しく説明しています。

保冷剤の包み方|袋とタオル1枚で結露を防ぐ

ペットの死後に遺体を保冷剤で冷やす前にすべきこと

保冷剤はジッパー付き保存袋に入れ、乾いたタオル1枚で包んでから当てます。直に当ててはいけない一番の理由は、冷えすぎではなく結露です。

1. 保冷剤の表面の水滴や霜を拭き取る
2. ジッパー付き保存袋に入れて口を閉じる
3. 薄手のフェイスタオルで一重に包む
4. 体の下にペットシーツを敷いてから当てる

ご相談で多い失敗が2つあります。「冷えすぎが心配でタオルを何枚も巻いたら、朝まで冷えていなかった」と「袋に入れず当てていたら、毛がびっしょり濡れていた」です。袋で水滴を止め、タオル1枚で冷気を通す。この組み合わせがいちばん釣り合いがとれます。

結露は冬でも出ます。暖房の効いた部屋では、夏と変わらない量になります。数時間おきにタオルの湿り気を手で確かめ、湿っていたら乾いたものに替えてください。

箱に寝かせる場合は、下から保冷剤 → タオル → ペットシーツ → 体の順に重ねます。体の重みで保冷剤が肌に触れ続けないよう、タオルの層を必ず挟みます。断熱性の高い発泡スチロール箱なら、床に直接寝かせるより保冷剤が長持ちします。箱の選び方はペット遺体の発泡スチロール保管|入手先・サイズ・結露対策にまとめています。

交換は何時間おき?2組で回す方法

交換の目安は、夏は3〜4時間おき、冬は6時間おきです。袋の上から押して中身がゆるく動く、表面がぬるい。この状態なら、冷やす力はほぼ残っていません。

溶けるスピードは、部屋の環境を映すものさしでもあります。いつもより明らかに早く溶ける日は、室温が上がっているか、直射日光や暖房の熱が届いているサインです。保冷剤を増やす前に、部屋を見直してください。

亡くなった直後の数時間は特別です。体温が残っているうちは、保冷剤がいつもより早く溶けます。最初の交換は早めにして、体が冷え切ってから通常のペースに移してください。

総数を「同時に当てる数の2倍」にしているのは、体に当てる組と冷凍庫で凍らせる組を入れ替えて回すためです。ただし、家庭の冷凍庫で保冷剤が凍り直るまでには、手のひら大で6〜8時間、大容量タイプなら半日以上かかります。

夏に3〜4時間おきで回すと、冷凍庫に戻した組が凍りきる前に次の交換が来ます。そのときは、いちばん硬く凍っているものからお腹に回し、首や頭の分は凍らせたペットボトルやロックアイスで補ってください。

凍らせ直す保冷剤は、袋を新しくしてから冷凍庫へ戻します。体に当てていた袋やタオルには体液が付くことがあるためです。使ったタオルは洗うか、使い捨てにしてください。

夜と外出の時間をどう乗り切るか

交換の間隔を守ろうとすると、壁になるのが夜と外出です。寝ている間の8時間をどうするかを、先に決めておくと慌てません。

・就寝前に総入れ替えする…凍りきった組に全部替え、エアコンを最低設定にします。夏は起きられるなら明け方に1回替えます
・夜だけドライアイスにする…適量なら約24時間もつので、夜間の交換がいらなくなります
・火葬を前倒しする…交換に追われて休めないなら、日程を動かします

日中どうしても外出が必要なときは、出かける直前に凍った組へ総入れ替えし、エアコンをつけたまま、発泡スチロール箱かクーラーボックスに寝かせておきます。帰宅したらすぐに保冷剤とタオルの状態を確かめてください。

エアコンは「保冷剤の効きを長持ちさせる道具」です。安置に適した室温は0〜5℃ですが、家庭のエアコンは16〜18℃前後までしか下がりません。「保冷剤の交換を頑張ったのに夏は間に合わなかった」というご相談の多くは、冷房なしで乗り切ろうとしたケースです。

うさぎ・ハムスター・小鳥の置き方

犬|悲しみ方は人それぞれ——安置の数日間は心の準備の時間

小さな子は、体の上に保冷剤を載せると重みで姿勢が崩れます。タオルを敷いた小箱に寝かせ、箱の底や側面の外側に保冷剤を1〜2個当てて、箱ごと冷やしてください。

体が小さいぶん、硬直は数十分〜1時間と早く始まります。姿勢を整えるのを最優先にし、そのあとで冷やす準備に移ります。小鳥は羽が濡れると乾いても羽並みが戻りにくいので、結露対策をより丁寧にしてください。

うさぎは体重で扱いが分かれます。小柄な子は同じく箱の外側から、大きな子は猫・小型犬と同じようにタオルで包んだ保冷剤をお腹に添えます。どちらも涼しい部屋に置くことが前提です。

小動物は冷蔵庫を使う方もいます。その場合の判断と注意点は冷蔵庫でペットの遺体は保存できる?ハムスターなど小動物の安置にまとめています。

保冷剤だけで安置できる限界|季節別の日数

保冷剤は傷みの進行を遅らせる道具で、止める道具ではありません。方法ごとにもつ日数は次のとおりです。

方法 夏(室温25℃前後) 冬(室温15℃以下)
何もしない(常温) 半日〜1日 1〜2日
保冷剤(+冷房) 1〜2日 2〜3日
ドライアイス(毎日補充) 4〜7日 7〜10日
業者の冷蔵保管(0〜2℃) 5〜10日 5〜10日
安置装置のレンタル 最長40日 最長40日

見落とされがちなのが、火葬の待ち日数です。お盆や年末年始、猛暑の時期は、予約が数日先まで埋まっていることがあります。「保冷剤で何日もつか」と「火葬まで何日かかるか」を最初に突き合わせておいてください。

予約の電話では「自宅で保冷剤を使って安置している」と伝えてください。待ち日数に応じて、冷やし方を先方から案内してもらえることもあります。空きの確認だけでも、1日目のうちに済ませておくと安心です。

次のサインが出たら、保冷剤を増やしても追いつかない段階です。

・口・鼻・お尻から出る体液が増えてきた
・お腹まわりが張ってきた
・近くでにおいを感じる

火葬の日程を早めるか、冷やす方法そのものを切り替えてください。当日・翌日・3日後で段取りがどう変わるかはペット火葬までの保存方法|当日・翌日・3日後・1週間後で整理しています。

提携先の獣医師より

ワンちゃん、ネコちゃんが亡くなった直後、お身体に残った体温により腐敗が進行してしまいます。気温が10℃を下回る季節であっても、ご遺体を即座に冷却する必要があります。腐敗は体内温度が4℃を超えると進行してしまうため、冬場でも「寒いから大丈夫」と決めつけず、適切な方法で安置してあげましょう。

小滝橋動物病院 動物医療センター グループ代表 磯野先生(メモリアルキャリー提携先)

ドライアイスとの併用と役割分担

夏場・中型犬以上・3日以上の安置なら、保冷剤だけで粘らずドライアイスを併用するほうが確実です。両者の得意分野ははっきり分かれています。

保冷剤 ドライアイス
温度 0℃前後 約−78.5℃
交換 夏3〜4時間・冬6時間おき 約24時間=1日1回
扱い 安全で手軽 素手厳禁・換気必須
向く場面 短期間・小さな体・応急 夏場・大きな体・数日以上

併用するときは、冷やす力の要になるドライアイスをお腹まわりと体の下に、扱いやすい保冷剤を頭や体の上面に置きます。ドライアイスは接した部分を凍らせることがあり、お顔まわりに使うと表情の印象が変わるためです。

深夜に旅立った場合は、まず手持ちの保冷剤で冷やし始め、朝になってからドライアイスを手配すれば間に合います。1日あたりの量は猫・小型犬で3〜5kg、中型犬で5〜7kg、大型犬で7〜10kgが目安です。

素手で触ると凍傷になるため、軍手かタオル越しに持ってください。昇華した二酸化炭素が室内にたまらないよう換気も続けます。消費者庁もドライアイスによる中毒に注意を呼びかけています。扱い方はドライアイスの保存方法と安全な使い方|冷凍庫NG・換気・処分にまとめています。

1週間を超えそうなら、業者の冷蔵保管に預けるか、ご自宅に置いたまま最長40日安置できる装置をレンタルする方法もあります。装置はドライアイス不要で、交換作業もいりません。比べ方はペットの遺体保管、自宅の限界を超える3つの方法を比較で整理しています。

保冷剤でやってはいけない5つのこと

よくあるのが、良かれと思ってしたことで状態が悪くなってしまうケースです。次の5つは避けてください。

1. 保冷剤を直接肌に当てる…結露で毛が濡れ、当たった部分が変色します
2. タオルを何重にも巻く…冷気が届かず、冷やしているつもりで冷えていません
3. 顔まわりだけに集める…傷みはお腹から進みます
4. 溶けたまま当て続ける…ぬるくなった保冷剤に冷やす力はなく、結露で毛を濡らすだけです
5. 冷凍庫で凍らせる…解凍のときに組織が傷み、お姿を保てません

よくある質問

Q. 犬が亡くなったら、保冷剤はどこに当てればいいですか?

最優先はお腹です。小型犬なら同時に4〜6個、交換用を含めて8〜12個が目安で、どちらもハードタイプ1個350〜500gが前提です。お腹に2個、頭と首元に各1個を基本にしてください。犬の体格別の数は犬が亡くなったら保冷剤は何個?体格別の量・置く場所・交換頻度にまとめています。

Q. うさぎやハムスターの保冷剤の置き方は?

体の上に載せず、タオルを敷いた箱に寝かせて、箱の底や側面の外側に1〜2個当てます。交換用を含めて2〜4個あれば足ります。大きめのうさぎは、猫・小型犬と同じようにお腹へ添えてください。

Q. 凍らせたペットボトルで代用できますか?

代用できます。500mlのペットボトルに水を8分目まで入れて凍らせると、ハードタイプに近い働きをします。8分目にするのは、凍ると膨らんで容器が割れることがあるためです。保冷剤より結露が多いので、タオルを必ず巻いてください。

Q. 冷凍庫で凍らせて保存するのはだめですか?

おすすめしません。一度凍らせると、解凍の過程で組織が傷み、火葬の前にきれいなお姿を保ちにくくなります。凍らせずに冷やすのが基本です。判断の基準はペット遺体の保管は冷蔵庫と冷凍庫どちら?判断基準を比較で整理しています。

Q. 冷やしている間、体に触れてもいいですか?

触れて大丈夫です。撫でるときはその部分の保冷剤を少しずらし、終わったら戻してください。長時間抱き上げて体温で温めてしまうことだけ避ければ、お別れの時間はいつも通りに過ごせます。

Q. 気持ちが追いつかず、何も手につきません

涙が止まらないのも、実感がわかず淡々と交換を続けるのも、どちらも自然な反応です。冷やす作業は最低限でかまいません。つらさが長く続くときの向き合い方はペットロスで立ち直れない時にかける言葉と相談先にまとめています。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

火葬までのご安置に不安がある方へ

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