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ペット遺体の安置温度は0〜5℃|死後温かい理由と夏冬の違い

保存期間と保存環境
2024年06月03日
愛するペットの遺体を安置に適した温度とは?正しい保存方法を解説

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

ご遺体の安置に適した温度は0〜5℃です。火葬まで7日以上あくなら0〜2℃を保ちます。ところが一般家庭のエアコンは最低設定でも16〜18℃前後までしか下がらず、冷房だけではこの温度帯に届きません。部屋の空気を下げるのが冷房の役目、実際にお体の温度を下げるのは体に接触させる保冷剤やドライアイス——この役割分担ができているかどうかが、火葬までお姿をきれいに保てるかを分けます。

「亡くなったのに、まだ温かい」という戸惑い。「冬だから大丈夫」と思っていいのか。家庭で実際に何℃まで下げられるのか。温度という一点に絞って、順にお答えします。

ご遺体の安置に適した温度は0〜5℃|長期なら0〜2℃

目安は冷蔵庫のチルド室から野菜室のあいだくらいの温度帯です。触れると冷たく、けれど凍ってはいない、という状態を保ちます。

火葬までの日数によって、目指す温度は変わります。

火葬までの日数 目指す温度 現実的な手段
1〜2日 0〜5℃ 冷房を最低設定にし、保冷剤をお腹に密着させて交換し続ける
3〜7日 0〜5℃ ドライアイスを1日1回交換して運用する
7日以上 0〜2℃ 葬儀社の冷蔵保管、または専用の安置装置を使う

温度帯ごとに、お体の中で何が起きているか

「何℃だと何が起きるのか」がわかると、いま自分の部屋の状態が安全圏なのか危険圏なのかを判断できます。

温度帯 お体の中で起きること どんな場所か
0〜2℃ 腐敗細菌の増殖がほぼ止まる。酵素のはたらきも最小限になり、変化がほとんど進まない 葬儀社の冷蔵設備、専用の安置装置
0〜5℃ 進行が大きく抑えられる。ご自宅安置で目指すべき温度帯 保冷剤・ドライアイスが接している面
5〜10℃ 遅いが止まってはいない。数日で口や鼻から体液がにじむことがある 保冷が効いている箱の中
10〜15℃ 腐敗細菌が動き出す。冷やさなければ2〜3日が限度 暖房を切った冬の室内
15〜20℃ はっきりと進行する。1〜2日で変化が出はじめる 夏に冷房を最低設定にした部屋
20℃以上 細菌の増殖が加速。半日〜1日でにおいや変色が出ることがある 冷房なしの夏、暖房の入った冬の部屋

注意していただきたいのは、この温度は「部屋の温度」ではなく「お体そのものの温度」だということです。室温18℃の部屋に寝かせても、お体の内側が18℃になるまでには何時間もかかります。その間も腐敗は進んでいます。

凍らせるのは逆効果になる

「もっと冷やせばいいなら冷凍庫では」と考える方がいらっしゃいますが、これはおすすめできません。−18℃前後で凍らせると細胞のなかの水分が氷の結晶になり、細胞膜を内側から破ってしまいます。溶けたときに水分が一気に流れ出し、毛が抜けやすくなったり、皮膚が黒ずんだりします。凍らせずに0℃近くを保つ——これが、きれいなお姿のままお見送りするための条件です。

冷蔵庫・冷凍庫を使うことの是非は、ペットの遺体は冷蔵庫で保存できる?火葬までの安置方法で詳しく解説しています。

「亡くなったのに、まだ温かい」——死後の体温が下がるまでの時間

亡くなった直後にお体が温かいのは、まったく異常なことではありません。体温はスイッチを切るように落ちるのではなく、時間をかけて少しずつ室温に近づいていきます。呼吸と心臓が止まると熱が新しく作られなくなり、体にたまっていた熱が空気中へ逃げていく——その途中の状態を、いま手で触れているのです。

体温はどのくらいの速さで下がるのか(体格別の目安)

一般的な目安は1時間あたり約1℃です。ただしこれは平均的な数字で、実際は体の大きさによってかなり違います。体が小さいほど、体積に対する表面積の割合が大きく、熱が早く逃げるためです。

体格 下がる速さ
(目安)
全身が室温に
近づくまで
お腹の奥が
冷たくなるまで
ハムスター・小鳥など(〜1kg) 1時間に2〜3℃ 1〜2時間 2〜3時間
猫・小型犬(〜6kg) 1時間に1.5〜2℃ 3〜5時間 5〜7時間
中型犬(6〜15kg) 1時間に約1℃ 6〜8時間 8〜12時間
大型犬(15kg〜) 1時間に0.5〜1℃ 10〜12時間 半日以上

柴犬やゴールデン・レトリバー、長毛の猫のように被毛が厚い子は、この表よりさらにゆっくり冷えていきます。毛は本来、体温を逃がさないためのものだからです。冬でも室温が高ければ当然遅くなります。

さらに、亡くなってからの最初の1〜2時間は、下がり方がとくにゆるやかです。体の表面から熱が逃げはじめても、内側にたまった熱が次々と外へ運ばれてくるため、しばらくは温度が横ばいに近い状態が続きます。だから亡くなった直後に触ると、生きているときとほとんど変わらない温もりが残っています。これは「まだ生きているかもしれない」という意味ではなく、物理的にそうなるというだけの話です。

なぜ「お腹だけ温かい」ということが起きるのか

「耳や足先はもう冷たいのに、お腹はまだ温かい」——多くの飼い主さんが同じことを口にされます。理由は3つあります。

  1. 体の中心ほど熱が残る。お腹や胸には内臓が詰まっていて、熱の量そのものが多い場所です。周りを筋肉と皮膚に囲まれているぶん、熱が外へ出るのにも時間がかかります。脇の下、内もも、喉元も同じ理由で温かさが残ります。
  2. 床に接している面は熱が逃げない。ベッドや毛布の上に横たわっていると、下側は熱の逃げ場がありません。抱き上げたときに「背中側だけ温かかった」と感じるのはこのためです。
  3. 毛と皮下脂肪が断熱材になっている。耳の先、しっぽ、足先、鼻先は毛が薄く血流も少ないため、まっさきに冷たくなります。

「耳は冷たいのにお腹は温かい」は、正常な冷え方の順番です。体の中心が最後まで温かいのは、どの子にも起きることです。

ひとつだけ気をつけていただきたいのが、毛布のかけっぱなしです。寒そうに見えて上から毛布をかけてあげたくなりますが、毛布は熱を閉じ込めます。温かさが保たれるということは、腐敗が進む条件も保たれるということです。冷やす段階に入ったら、毛布は体の下に敷くか、薄いタオル1枚に替えてください。

温かさで生死は判断できない

ここは正直にお伝えします。お体が温かいことは、生きている根拠にはなりません。上の表のとおり、亡くなってから数時間は温かいのが自然な経過だからです。逆に、亡くなる前から体が冷えきっている子もいます。

それでも「もしかしたら」と思われるなら、確認せずに悩み続けるより、電話をしてしまうほうがずっと楽になります。夜間でもかかりつけの動物病院、または夜間救急動物病院に連絡してください。確認して安心できることのほうが、はるかに大切です。

ひとつ確かな手がかりがあります。死後硬直が始まっていれば、旅立ったことは確実です。硬直は生きている体では起こりません。亡くなってからおよそ1〜3時間で、あごや首まわりから硬くなりはじめます。時系列や「硬直が解けたら生き返るのか」という不安については、猫・犬の死後硬直はいつから?生き返る?解けるまでの時間と安置法で詳しくお答えしています。

温かいうちにやっておきたいこと

お体が温かい時間は、腐敗にとってもっとも都合のよい時間です。冷却は、亡くなってから1時間以内に始めるのが理想です。まだ体がやわらかいうちに、次の順で進めてください。

  1. 目と口をそっと閉じ、手足を胸のほうへ軽くたたんで眠るような姿勢にする(硬直が始まる1〜3時間より前に)
  2. 体の下に吸水シートやペットシーツを敷く
  3. 濡らしたタオルやガーゼで体を清める
  4. お腹を最優先に、保冷剤やドライアイスを当てる

順番を守ることに意味があります。姿勢を整える前に冷やしはじめると、硬直と冷却の両方で体が動かせなくなり、箱に納まらなくなることがあります。

温度と腐敗速度の関係——何℃で何が起きるのか

ご遺体に起きる変化は、性質の異なる2つの現象が同時に進むことで起こります。どちらも温度に強く支配されているという点が共通しています。

①自己融解——自分自身の酵素が組織をゆるめる

細胞のなかには、もともと不要になったものを分解するための酵素が備わっています。生きているあいだは制御されていますが、血流が止まると細胞が壊れ、この酵素が漏れ出して自分自身の組織を分解しはじめます。これを自己融解と呼びます。細菌が関わらない、純粋な化学反応です。

酵素のはたらきは温度に比例します。体温に近い35〜40℃でもっとも活発で、10℃を下回るとはっきり鈍り、0〜5℃ではほとんど進まなくなります。胃や腸のように、もともと強い消化酵素を持つ臓器から先に進むため、お腹を最優先で冷やすのはこのためです。

②腐敗細菌の増殖——20℃を超えると一気に増える

腸のなかにいた細菌は、免疫が働かなくなると腸の壁を越えて全身へ広がります。においやガス、変色の原因になるのはこちらです。細菌の増える速さは、温度によってまるで別物になります。

温度 腐敗細菌のふるまい(目安)
35〜40℃ もっとも増えやすい。条件がそろえば20分ほどで倍に増える
20〜30℃ 活発。1時間ほどで倍になる。夏の室内はここ
10〜20℃ 増え方が数分の1に鈍る。ただし止まってはいない
5〜10℃ 大きく抑えられる。低温を好む一部の菌だけがゆっくり動く
0〜5℃ ほとんど増えない。0〜2℃なら実質的に止まる

「10℃違えば、日数は倍近く変わる」

化学反応には、温度が10℃下がると速度がおよそ半分から3分の1になるという経験則があります。冷蔵庫が食品を長持ちさせるのも、まったく同じ原理です。

これをご遺体に当てはめると、こうなります。室温25℃の部屋と、しっかり冷やして5℃を保った状態とでは、温度差が20℃。単純計算で進行の速さは4分の1から9分の1になります。「冷やせば長くもつ」のではなく、「冷やさなければ何倍もの速さで進む」——順序としてはこちらが正確です。

夏と冬でどれだけ違う?「冬なら大丈夫」は成り立たない

実際に安置できる日数は、季節と保冷方法の組み合わせで決まります。

保冷の方法
(室温25℃前後)

(室温15℃以下)
冷房のみ・保冷なし 1〜2日 2〜3日
保冷剤を中心に運用 1〜2日 2〜3日
ドライアイスを適切に運用 4〜7日 7〜10日
葬儀社の冷蔵保管(0〜2℃) 5〜10日 5〜10日
専用の安置装置(メモリアルキャリー) 最長20日 最長20日

夏と冬の差は、同じ保冷方法でも1〜3日ほど。「冬だから何日でも置ける」という差ではありません。日数の詳しい考え方はペットの遺体の保管は何日できる?【遺体安置の方法を解説】にまとめています。

冬のほうが危ないことがある——3つの落とし穴

「遺体 腐敗 冬」と検索される方の多くは、冬なら安心なのかを確かめようとされています。答えは条件つきでイエス、ただし油断すると夏より悪化します。冬特有の落とし穴が3つあります。

①暖房が入った部屋は、真夏より高温になる
冬の危険は外気温ではなく室内にあります。暖房を22℃に設定した部屋は、冷房を最低設定にした夏の部屋よりも暖かいのです。とくにこたつ、床暖房、ホットカーペットは要注意で、床に置いた箱の中は30℃近くまで上がることがあります。冬に安置するなら、その部屋の暖房は切ってください。ご家族が寒い思いをされるので、使わない部屋や北側の部屋を選ぶのが現実的です。

②結露で毛が濡れる
冬に厄介なのが結露です。窓際に置くと、冷えたガラス面からの水滴で箱が濡れます。また、暖房の効いた部屋から寒い部屋へ移したときや、冷たいものに接した部分の周囲でも結露が起こります。毛が湿った状態が続くと、においが強くなり、カビの原因にもなります。対策は3つ——窓際と壁から30cmは離す、保冷剤は必ずタオルや新聞紙で包む、体の下に吸水シートを敷いて毎日交換する。段ボール箱は湿気でふやけて底が抜けることがあるため、様子を見て取り替えてください。

③「寒いから」と保冷を薄くしてしまう
これが最も多い失敗です。室温が10℃でも、お体の内側はまだ体温に近い温度から下がりきっていません。冬でも保冷剤やドライアイスは必須です。ただし持ちはよくなり、保冷剤の交換は夏の3〜4時間おきに対して、冬は6時間おきで足ります。

夏に見落とされがちなこと

夏は危険が明らかなぶん、対策は取られやすいものです。それでも見落とされがちな点があります。

  • 冷房は24時間つけっぱなしにする。外出や就寝で数時間切ると、その間に室温は一気に戻ります。
  • 床の近くと直射日光。冷たい空気は下にたまりますが、窓から差し込む日光が当たれば箱の中は蒸し上がります。日中の日当たりまで考えて場所を決めてください。
  • 保冷剤の持ちが冬の半分になる。夏は3〜4時間で溶けます。夜通し交換する体力を最初から見込んでおくか、ドライアイスに切り替えるかを早めに決めるほうが、結果的に楽です。

室温別・実際に何℃まで下がるのか【到達温度の早見表】

「エアコンを18℃にしたから大丈夫」と思っていた、という声をよくいただきます。実際にはどの方法で何℃まで届くのかを整理します。

方法 室温 お体まわりの実際の温度 持続時間
冷房のみ(最低設定) 16〜18℃ 箱の中は18〜22℃。体の内側はさらに高い。適温に届かない つけている間
冷房+保冷剤 16〜18℃ 接している面は5〜10℃、離れた部分は15℃前後 夏3〜4時間
冬6時間
冷房+ドライアイス 16〜18℃ 接している面は0℃以下、箱の中全体で5〜10℃ 約24時間
(1日1回交換)
葬儀社の冷蔵保管 庫内全体が0〜2℃で安定 預けている間
専用の安置装置 室温のまま 装置の内側全体が低温で安定。凍らせない 連続
(交換不要)

ドライアイスの表面温度は−78.5℃です。素手で触れば凍傷を起こし、直接お体に当てれば触れた部分が黒く変色します。新聞紙やタオルで包んでから使い、密閉容器には絶対に入れず(破裂します)、必ず換気してください。量と置き方は置く場所や保存期間は?ペットが亡くなった時のドライアイスの使い方にまとめています。

エアコンは「空気」しか冷やせない

この表からわかる最も大事なことは、冷房だけでは絶対に0〜5℃には届かないということです。家庭用エアコンの最低設定は16〜18℃前後で、しかも実際の室温はそこまで下がりきりません。

加えて、空気は熱を伝える力が弱い物質です。18℃の空気に囲まれていても、お体の内側の熱はなかなか奪われません。一方、保冷剤やドライアイスのように固体を密着させると、熱は直接、そして速く移動します。冷房は「これ以上温めない」ための下地づくり、実際に冷やすのは接触させる保冷材——この分担で考えてください。

温度を確かめたいときは、箱の中に温度計を入れる

不安なときは、安置している箱の中に温度計を1本入れておくと状況が数字でわかります。100円ショップの温度計で十分です。朝と夜に確認して10℃を超えていたら、保冷が足りていないサイン——保冷剤を増やす、交換の間隔を短くする、ドライアイスに切り替える、いずれかの判断ができます。エアコンのリモコンの表示は部屋全体の空気の温度であって、箱の中の温度ではありません。

なお、火葬までの日数が読めないときや、深夜も数時間おきに交換し続けるのが難しいときの選択肢として、私たちはペット専用のご遺体安置装置「メモリアルキャリー」のレンタルを提供しています。装置の内側から冷やすため保冷剤やドライアイスの交換が要らず、凍らせずに低温を保つので、最長20日間きれいなお姿のままお別れの時間を持てます。お届けは関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)と東海(静岡・愛知)です。

死後硬直と温度——夏と冬で進み方も解け方も変わる

死後硬直は筋肉のエネルギー源が尽きて起こる変化で、これも化学反応である以上、温度の影響を受けます。

夏・暖かい部屋 冬・冷やしている状態
硬直が始まるまで 早い(1時間前後で始まることも) 遅い(3時間ほどかかることも)
硬直が続く時間 短め。早く解ける 長め。数日続くこともある
姿勢を整えられる時間 短い。急いで整える やや余裕がある

実務上の意味はひとつです。夏に亡くなった場合、姿勢を整える時間はほとんどありません。気づいたときにはあごが硬くなっていることもあります。逆に冬や、冷やしはじめてからは硬直がゆっくり進むため、多少の余裕があります。

ただし、冷やすことで硬直が長引くのは自然な経過であって、悪いことではありません。硬直してしまってから無理に手足を伸ばそうとすると関節や筋肉を傷めるので、そのままの姿勢で納められる箱を選んでください。硬直の時間経過と「解けたら生き返るのか」という不安については先ほどご紹介した死後硬直の記事で詳しく扱っています。

ペット火葬の炉の温度は800〜1,200℃|安置の温度とは別の話

「ペット火葬 温度」で調べる方もいらっしゃるので、こちらにも触れておきます。ペットの火葬炉の温度は、おおむね800〜1,200℃です。人の火葬炉とほぼ同じ範囲ですが、実際の運転では800〜1,000℃前後に抑えられることが多くなっています。

理由は、お骨を残すためです。ペットは人より体が小さく骨も細いため、温度が高すぎたり時間が長すぎたりすると、お骨が崩れて拾骨できなくなります。逆に低すぎれば焼ききれません。体格に合わせて火力と時間を細かく調整することが、火葬を担当する技術者の腕の見せどころです。ハムスターや小鳥のような小動物は、温度を下げて短時間で仕上げます。火葬にかかる時間は小動物で30分前後、猫や小型犬で1時間前後、大型犬では2〜3時間が目安です。

お骨をきれいに残したい場合は、申し込みのときに「小さな子なので、お骨が残るように調整をお願いしたい」と伝えてください。経験のある業者なら、当然のこととして対応します。この炉の温度と、ご自宅で保つ0〜5℃はまったく別の話です。混同のないように整理しておきます。

温度まわりでよくある失敗

  • 冷房だけで済ませてしまった。最も多い失敗です。18℃の部屋でも箱の中は20℃前後。保冷剤かドライアイスの併用が要ります。
  • 冬なので何もしなかった。暖房を切っても室温10〜15℃。腐敗は遅くなるだけで止まりません。
  • 暖房・こたつ・床暖房のある部屋に置いた。床の上の箱の中は、夏場より高温になることがあります。
  • 保冷剤やドライアイスを直接当てた。接した部分が凍傷を起こし、黒く変色します。必ずタオルや新聞紙で包んでください。
  • 密閉して冷やした。密閉容器にドライアイスを入れると、気化した二酸化炭素で内圧が上がり破裂します。密閉は結露も呼びます。ふたは軽くのせる程度に。
  • 毛布をかけたままにした。保温してしまい、せっかくの保冷が効きません。
  • 窓際・直射日光の当たる場所に置いた。夏は温度上昇、冬は結露。どちらの季節でも避ける場所です。
  • 冷凍庫に入れた。凍らせると細胞が壊れ、解けたあとにお姿が大きく損なわれます。

よくある質問

犬(猫)が亡くなったのに、まだ体が温かいです。生きている可能性はありますか?

体温は亡くなった瞬間に下がるわけではなく、1時間あたり約1℃のペースでゆっくり下がっていきます。猫や小型犬でも室温に近づくまで3〜5時間、大型犬なら10〜12時間かかります。温かいことは生死の判断材料にはなりません。不安なときは、夜間でもかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に電話をしてください。なお、死後硬直(亡くなってから1〜3時間で始まります)が確認できれば、旅立ったことは確実です。

亡くなってから何時間で体は完全に冷たくなりますか?

体格によります。ハムスターなど1kg未満で1〜2時間、猫・小型犬で3〜5時間、中型犬で6〜8時間、大型犬で10〜12時間が目安です。お腹の奥まで冷たくなるにはさらに時間がかかり、大型犬では半日以上を要します。長毛の子や毛の厚い犬種は、さらにゆっくり冷えます。

冬なら保冷剤なしでも大丈夫ですか?

いいえ、冬でも保冷は必要です。暖房を切った室内でも10〜15℃あり、この温度帯では腐敗細菌はゆっくりとはいえ増え続けます。冷やさない場合の限度は冬でも1〜2日です。ただし冬は保冷剤の持ちがよく、交換は6時間おき(夏は3〜4時間おき)で足ります。

エアコンは何℃に設定すればいいですか?

夏は最低設定(多くの機種で16〜18℃)にし、24時間つけたままにしてください。冬は暖房を切ります。安置に適した温度は0〜5℃ですが、エアコンだけでは届かないため、保冷剤やドライアイスを体に接触させる必要があります。エアコンの役割は「これ以上温度を上げないこと」だとお考えください。

ペット火葬の炉の温度は何度ですか?

おおむね800〜1,200℃で、実際の運転は800〜1,000℃前後が中心です。ペットは骨が細いため、温度が高すぎるとお骨が崩れてしまいます。体格に合わせて火力と時間を調整することで、拾骨できる状態に仕上げます。安置中に保つべき0〜5℃とは、まったく別の温度の話です。

結露で体が濡れてしまいました。どうすればいいですか?

乾いたタオルでやさしく押さえるように水分を取り、体の下の吸水シートを新しいものに替えてください。保冷剤はタオルや新聞紙で包み直します。置き場所を窓際や壁ぎわから30cm以上離すと、結露はかなり減ります。濡れたまま放置するとにおいやカビの原因になるため、朝晩の確認を習慣にしてください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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