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ペット用の棺・箱の選び方|サイズと火葬できる素材

安置・保冷の方法
2024年07月19日
ペットが死んでしまったら…遺体の処理・安置方法をまとめ

最終更新日:2026年7月24日(内容を全面的に見直しました)

ご遺体を納める棺は、専用棺・段ボール箱・木箱・手作りのどれでも構いません。選ぶ条件は2つだけ。「手足を折りたたんだ体が、少し余裕をもって入る大きさ」であることと、火葬に出すなら「よく燃える素材」であることです。カインズなどのホームセンターでも大きめの段ボールは手に入り、専用のペット用棺は通販や葬儀社で購入できます。以下で、入手先・サイズ・中に入れるもの・火葬に出せる素材を順に整理します。

棺に入れるお花や副葬品の選び方、火葬までの保冷に使う発泡スチロールなどの箱については、それぞれ別の記事で詳しく扱っています。ここでは「火葬に出す棺そのもの」の選び方に絞ります。

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まず大切なこと:納棺は死後硬直が始まる前に

棺選びの前に、時間の目安を知っておいてください。ペットのご遺体は死後1〜3時間ほどで死後硬直が始まります。あご・首・まぶたといった小さな筋肉から硬くなり、ハムスターや小鳥などの小動物は数十分〜1時間と、より早く始まります。全身に及んでピークを迎えるのが半日〜1日ほど。その後は、死後1〜3日かけて硬直がゆっくり解けていきます。体温は1時間に約1℃ずつ下がっていきます。

この時間の流れから、手足を折りたたんで姿勢を整え、棺に納めるのは、亡くなってから1〜3時間以内が目安です。小さく丸まって眠っているような姿勢が理想です。すでに硬直が始まっていたら、無理に伸ばさず、解けるのを待ちましょう。だからこそ、棺は「あらかじめ、または早めに」用意しておくと、慌てずに姿勢を整えて見送れます。

納棺までの手順(清拭から棺へ)

棺に納めるまでの流れは次のとおりです。順番に行うと、きれいなお姿で見送れます。

1. 姿勢を整える…手足を体に寄せ、丸まって眠るような形に。目や口が開いていれば、そっと閉じる
2. 体を清拭する…薄手のタオルやペット用ボディシートで全身をやさしく拭き、毛並みを整える
3. 水気を残さない…濡れたまま拭いた場合は乾いた布で押さえる(濡れは腐敗の原因になる)
4. 棺に敷物をして納める…底にペットシーツとタオルを敷き、体を横たえる

清拭のとき、口や鼻から体液が出ることがありますが、驚かなくて大丈夫です。ティッシュなどでそっと拭き取り、必要なら軽く詰めておきます。

【比較表】棺・箱の種類と選び方

白い布を敷いた木の箱|棺・箱の種類と選び方

棺は専用品でなくても構いません。それぞれの入手先と費用、火葬への向き不向きを一覧にしました。

種類 主な入手先 費用の目安 火葬への適性 向いている人
専用棺
(ペット用棺)
通販・葬儀社・一部のホームセンター 約2,000〜10,000円
(燃える素材で作られている)
きれいな形で見送りたい
段ボール箱 ホームセンター・スーパー・通販 無料〜数百円
(薄手ならよく燃える)
すぐ用意したい・大型犬
木箱 通販・雑貨店・手作り 数百〜数千円 要確認
(厚い木・ニス・金具は不可のことも)
見た目を大切にしたい
手作り
(工作・布張り)
家にあるもの 0円〜 素材しだい 自分の手で送りたい

棺はどこで買える?カインズなどホームセンター・通販・葬儀社

「ペット用 棺 カインズ」で探している方も多いところです。結論から言うと、ペット用の専用棺の取り扱いは、ホームセンターでは店舗によって差があります。カインズなどのペット用品コーナーで扱っている場合もありますが、確実ではありません。急ぐ場合の現実的な入手先は次の3つです。

・専用棺を確実に買うなら…ペット用品の通販、またはペット葬儀社。葬儀社は火葬とセットで棺を用意してくれることも多いです。
・すぐ、安く用意するなら…ホームセンターやスーパーの大きめの段ボール箱。カインズなどで手に入り、費用もほとんどかかりません。
・見た目を整えたいなら…木箱や布張りの箱。ただし火葬に出す場合は素材の確認が必要です。

火葬に棺ごと出す予定なら、購入前に葬儀社へ「この箱で持ち込めますか」と一言確認しておくと確実です。専用棺には、紙製・エコ素材のものや、内側に布があしらわれたもの、屋根が付いた形のものなどがあり、価格もサイズや装飾で変わります。

専用棺にはどんな種類がある?

ペット用の専用棺にもいくつかタイプがあります。見た目や価格、火葬への向き不向きで選べます。

紙・段ボール製の棺…軽くてよく燃える。柄付きや、内側に布をあしらったものも。手ごろで火葬向き
エコ棺(再生素材)…環境に配慮した素材で、火葬時の負担が少ない
木製の棺…見た目が上品だが、厚みやニス、金具によっては火葬で確認が必要
屋根付き・窓付きの棺…お顔を見ながらお別れできる。装飾の素材だけ確認を

迷ったら、火葬に出しやすく手ごろな紙・段ボール製が無難です。木製や装飾の多い棺は、火葬に出せるか葬儀社に一度確認してから選ぶと安心です。

体格に合ったサイズの選び方

サイズ選びの基本は、手足を折りたたんだ状態で、体の周りに少し余裕がある大きさです。ぴったりすぎると納めにくく、また硬直が始まると入れづらくなります。大きすぎると火葬で扱いにくくなります。目安は次のとおりです。

・ハムスター・小鳥などの小動物…菓子箱・靴箱ほどの大きさ
・猫・小型犬…専用棺のSサイズ、またはみかん箱ほどの段ボール
・中型犬…専用棺のLサイズ、または大きめの段ボール
・大型犬…特大サイズの棺、または大きな段ボールを2箱つなげて補強する

底が抜けないよう、大型の子ほど箱の強度に注意してください。運ぶときに底が抜けると、悲しい思いをします。

体格別・箱の大きさの目安(内寸イメージ)

大きさの違う箱を並べた比較|体格別の大きさの目安

手足を折りたたんだ状態で納まる、箱の内寸(長さ方向)の目安です。硬直の前なら小さく丸めやすく、納めやすくなります。心配なら一回り大きめを選べば失敗しません。

体格 内寸(長さ)の目安 使える箱の例
ハムスター・小鳥 約15〜25cm 菓子箱・靴箱
猫・小型犬 約40〜60cm みかん箱・専用棺のSサイズ
中型犬 約60〜80cm 大きめの段ボール・専用棺のLサイズ
大型犬 約90cm以上 特大サイズの棺・段ボール2箱をつなぐ

この寸法はあくまで目安です。手足の長い犬種や、しっぽを伸ばした状態では、もう少し余裕が必要になります。

段ボールで用意するときの手順とコツ

専用棺が間に合わないときは、段ボール箱でまったく問題ありません。次の点だけ押さえておくと、きれいに、安全に納められます。

・体より一回り大きい箱を選ぶ(引っ越し用の中〜大サイズが使いやすい)
・底が抜けないよう、底面をガムテープで補強する(火葬に出すなら紙製テープが望ましい)
・底にペットシーツを敷き、その上にタオルや毛布を重ねる
・大型犬は2箱をつなげ、つなぎ目を内側から補強する

火葬に棺ごと出す場合、ガムテープの粘着面や、箱の表面のビニールコーティングが気になることもあります。多くの葬儀社は薄手の段ボールなら問題なく受け付けますが、装飾を足すときは素材に注意してください。

大型犬の棺、どうする?

大型犬は専用棺のサイズが限られ、価格も上がります。現実的な選択肢は、①大型犬用の特大棺を通販・葬儀社で用意する、②大きな段ボールを2箱つなげて補強する、のどちらかです。訪問火葬や葬儀社に依頼する場合は、棺を業者側で用意してくれることも多いので、まず「大型犬でも棺はありますか」と相談するのが早道です。運ぶ際は複数人で、底を手で支えながら移動してください。

中に敷くもの・一緒に納めるもの

箱の中に敷くものと添える花|中に敷くもの・一緒に納めるもの

箱の底には、まずペットシーツを敷くと、体液がしみ出ても安心です。その上に、生前使っていたタオルや毛布、お気に入りの敷物を重ねてあげましょう。冷たい床に直に寝かせるより、いつもの寝床に近づけてあげられます。防臭の面でも、シーツと吸水性のある布は役立ちます。

一緒に納めるものに決まりはありません。よく選ばれるのは、生前のお気に入りや、家族の気持ちを込めたものです。

・写真・家族からの手紙(燃える紙のもの)
・食べていたおやつやフード(少量)
・お気に入りだったタオルや、小さな布のおもちゃ
・季節のお花(少量。棺に入れる花の種類や色の選び方は別記事で解説しています)

ただし棺ごと火葬に出す場合は、燃える素材かどうかの確認が必要です。金属・プラスチック・ゴム・ガラスを含むものは避けるのが基本で、詳しくは次の章で解説します。

納棺で気をつけたいこと(におい・体液対策)

ご遺体は時間とともに、口や鼻、おしりから体液が出ることがあります。これは自然なことなので、驚かなくて大丈夫です。底にペットシーツを敷き、口元やおしりにペットシーツやガーゼを軽く当てておくと、汚れやにおいを抑えられます。清拭のあとは水気を残さないようにし、こまめに保冷することがにおい対策にもつながります。棺の中を清潔に保つほど、最後まできれいなお姿で見送れます。

手作りの棺・箱でも大丈夫?

手作りの棺でも問題ありません。段ボールに布を張ったり、好きな絵や名前を添えたり、子どもと一緒にメッセージを書いたりと、手をかけて送る方も多くいます。火葬に出すなら、使う素材だけ「燃えるもの」に限るのが唯一の注意点です。装飾に金属のパーツやビニールテープ、プラスチックの飾りを多用すると火葬で断られることがあるため、留める場合は紙製のテープや糊を使いましょう。

【重要】火葬に出せる素材・出せない素材

棺や副葬品は、火葬炉やお骨に影響するものがあります。棺ごと火葬に出す場合は、次を目安にしてください。判断に迷うものは、必ず葬儀社に確認しましょう。

可否 具体例 理由
入れてよい 紙・木綿の布・薄い木・手紙・写真・少量の生花やドライフラワー よく燃え、お骨への影響が少ない
少量なら可 おやつ・ドライフード 大量だと燃え残り、脂で炉を汚すことがある
避ける・要確認 首輪の金具・鈴・アクセサリー類(金属) 溶けてお骨に付着し、炉を傷める
避ける ビニール・プラスチックのおもちゃ・ゴム製品 有害なガスや黒い煤が出る
避ける ガラス・陶器・カーボン素材 燃えず、破裂することがある
断られることがある 厚い木の棺・分厚い板 燃え残りが出て、炉を傷めるため

首輪をつけたまま火葬したい場合も、金属の金具や鈴は外しておくのが基本です。布部分だけを一緒に入れるか、金具は形見として手元に残す方法もあります。缶詰のおやつやレトルトも、容器のまま入れないよう気をつけてください。

依頼先によっては、棺を用意しなくてよいことも

ペット葬儀社や訪問火葬に依頼する場合、棺は業者が用意してくれることが少なくありません。プランに棺が含まれていたり、当日に持参してくれたりします。自分で棺を買う前に、依頼先が決まっているなら「棺は必要ですか、そちらで用意してもらえますか」と一度確認しましょう。二重に用意して無駄になるのを防げます。自宅でしばらく安置してから火葬する場合や、自分で施設へ持ち込む場合は、自前の棺(段ボールでも構いません)を用意します。

迷いやすいものの火葬可否(具体例)

「これは一緒に焼いていいの?」と迷いやすいものを、具体的に挙げておきます。判断に迷うものは、当日にスタッフへ確認すれば分けてもらえます。

首輪・ハーネス…布や革だけなら可のことが多いが、金属の金具・鈴・バックルは外す
ぬいぐるみ…綿と布なら少量は可。プラスチックの目や内蔵の鈴は要確認
手紙・写真…紙なら可。ラミネート加工や厚いアルバムの台紙は避ける
おやつ・フード…少量なら可。缶詰やレトルトは容器から出す
お花…少量なら可。針金入りの造花やワイヤーは外す
毛布・タオル…木綿なら可。厚手やポリエステル主体のものは量に注意

無理にすべてを一緒に、と考えなくて大丈夫です。入れられなかったものは、形見として手元に残すという送り方もあります。

棺はいつ用意する?

理想は、体調が思わしくなくなってきた頃に段ボールや専用棺のあてをつけておくことです。とはいえ、事前に用意するのは気持ちの面でつらいもの。亡くなってからでも、大きめの段ボールならすぐ手に入ります。大切なのは、姿勢を整える1〜3時間の間に慌てないこと。棺が間に合わなくても、まず姿勢を整え、タオルの上に寝かせてあげれば大丈夫です。葬儀社に依頼するなら、棺を用意してもらえるか先に聞いておくと、自分で買う必要がなくなります。

棺選びでよくある失敗

・棺の用意に手間取るうちに死後硬直が進み、姿勢を整えられなかった
・体格ぴったりの箱を選んでしまい、手足を納めにくかった
・大型犬を薄い段ボールに入れて運んだら、底が抜けそうになった
・おもちゃや首輪を入れたまま火葬に出そうとして、当日に外すことになった
・厚い木の立派な棺を用意したら、火葬で断られてしまった

よくある質問(ペット用の棺・箱)

Q. ペット用の棺はどこで買えますか?カインズなどホームセンターにありますか?

A. 確実に買えるのはペット用品の通販とペット葬儀社です。カインズなどのホームセンターでも、ペット用品コーナーで専用棺を扱う店舗はありますが、取り扱いは店舗によって差があります。すぐ用意したい場合は、ホームセンターで手に入る大きめの段ボール箱でも問題ありません。

Q. 段ボール箱でも火葬してもらえますか?

A. 薄手の段ボールならよく燃えるため、棺として使えます。体が余裕をもって入る大きさを選び、底にはペットシーツとタオルを敷いてください。厚みのある箱や、ガムテープを大量に使った状態は避け、留める場合は紙製のテープを使うと安心です。

Q. 棺のサイズはどう選べばいいですか?

A. 手足を折りたたんだ体の周りに、少し余裕がある大きさが目安です。猫・小型犬はみかん箱ほど、中型犬は大きめの段ボール、大型犬は特大の棺か段ボールを補強してつなげます。ぴったりすぎると納めにくく、大きすぎると火葬で扱いにくくなります。

Q. 棺に入れてはいけないものはありますか?

A. 金属(首輪の金具・鈴・アクセサリー)、ビニールやプラスチックのおもちゃ、ゴム、ガラス、陶器、カーボン素材は避けてください。溶けてお骨に付いたり、有害なガスが出たり、炉を傷めたりするためです。厚い木の棺も断られることがあります。迷うものは葬儀社に確認しましょう。

Q. 手作りの棺でも火葬できますか?

A. できます。段ボールに布を張ったり、名前や絵を添えたりして送る方も多くいます。火葬に出す場合は、使う素材を紙・布・薄い木など燃えるものに限り、金具やビニールテープを使わないようにしてください。留めるなら紙製のテープや糊が安心です。

Q. お花やおやつは一緒に入れてもいいですか?

A. 少量なら大丈夫です。生花やドライフラワーは少量を、おやつやドライフードもひとつまみ程度にとどめてください。大量だと燃え残ったり、脂で炉を汚したりすることがあります。棺に添えるお花の選び方は、別の記事で詳しく紹介しています。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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