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ペットが亡くなったら動物病院に連絡すべき?伝え方と市役所の手続き

亡くなった直後にすること
2024年04月16日
ペットが亡くなったらどうする?連絡先は市役所?動物病院?安置方法など徹底解説

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

最期の呼吸が止まって、部屋が急に静かになる。「まず、どこに電話すればいいんだろう」と、携帯を握ったまま固まってしまう。ペットを見送った飼い主さんの多くが、同じ経験をしています。

先に結論をお伝えします。連絡が必要な先は「かかりつけの動物病院」「市役所(犬のみ)」「火葬をお願いする葬儀社」の3つだけ。しかも、法律上の義務があるのは犬の死亡届だけで、期限は30日あります。動物病院への連絡は義務ではなく、今夜すぐ済ませなければならない手続きは、実はひとつもありません。

この記事では、500件以上のご安置をお手伝いしてきたメモリアルキャリー編集部が、いちばん迷いやすい「動物病院にどう伝えるか」を中心に、夜間の判断、市役所の手続き、葬儀社の選び方まで、連絡先の迷いをひとつずつ解いていきます。

ペットが亡くなったら、連絡先は3つだけ【早見表】

ペットが亡くなったら最初にすることとは?

連絡する相手は、①かかりつけの動物病院、②市役所(犬の場合のみ)、③火葬をお願いする葬儀社の3つです。期限と罰則の定めがあるのは②だけで、それも「死亡から30日以内」。深夜に慌てて電話をかける必要はありません。

連絡先 いつまでに 義務? 用件
かかりつけの動物病院 当日〜数日以内が目安 義務ではない 逝去の報告・予約の取り消し・お礼
夜間救急動物病院 生死の判断がつかないときだけ、すぐ 死亡確認・電話での指示
市役所(保健所) 30日以内 犬のみ義務 死亡届・鑑札と注射済票の返却
マイクロチップの指定登録機関 30日以内 登録済みの犬・猫は義務 死亡の届出(オンライン・無料)
葬儀社・火葬業者 安置できていれば数日待てる 任意 火葬の予約・見積もり
ペット保険会社 落ち着いてからで大丈夫 契約上の手続き 解約・保険金の請求

ひとつ知っておいてほしいのは、亡くなったペットを慌てて動物病院へ連れて行く必要はないという点です。ご遺体の安置は自宅ででき、市役所の手続きに病院の書類も原則いりません(理由は次の章で)。まずは涼しい部屋に寝かせてあげて、それから落ち着いて電話をかけましょう。

動物病院への連絡は必要?――義務ではないが、一報を入れたい

ペットが亡くなったことを動物病院へ連絡する法律上の義務はありません。ただし、かかりつけの病院があるなら、数日以内に一報を入れることをおすすめします。カルテや次回の予約がそのままになっているためです。

「すぐ知らせなければ」と深夜に電話する必要はありません。診療時間内の、比較的落ち着いた時間帯(平日の昼過ぎなど)で十分です。

連絡したほうがよいのは、こんなとき

  • 治療中・通院中だった――予約が入ったままだと、後日病院から確認の電話がかかってきます。そのとき電話口で亡くなったことを説明するのは、思った以上につらいもの。先に伝えておけば、この負担がなくなります。
  • 死因に心当たりがない――誤飲や中毒、感染症の可能性が気になる場合は、亡くなる前後の様子を伝えて相談を。多頭飼いなら、ほかの子への影響も確認しておくと安心です。
  • 長年お世話になった――報告とお礼だけの電話でも、迷惑にはなりません。獣医師にとっても、診ていた子の最後の経過は大切な情報です。

電話でどう伝える?そのまま使える文例

受付の方に伝えるだけで大丈夫。獣医師に代わってもらう必要はありません。

文例①(通院中だった場合)
「いつもお世話になっております。〇〇(診察券の名前)の飼い主です。昨夜、〇〇が自宅で息を引き取りました。〇日に予約をいただいていたので、取り消しをお願いします。先生にも、これまでの治療のお礼をお伝えください」

文例②(しばらく通院していなかった場合)
「以前〇〇という犬(猫)でお世話になっていた者です。先日、老衰で息を引き取りましたので、ご報告とお礼のお電話をしました」

伝えるのは「名前」「亡くなった日」「予約の有無」の3点だけ。長く話さなくて構いません。電話口で涙が出てしまっても、動物病院のスタッフは慣れています。そのまま話して大丈夫です。

お礼の挨拶や菓子折り――必須ではない

お礼の品は必須ではありません。電話か、後日の手紙で気持ちは十分に伝わります。

それでも直接挨拶に伺いたい場合は、診療時間内の空いていそうな時間帯に、長居はせず。病院によっては贈答品を受け取らない方針のところもあるため、菓子折りは「受け取ってもらえたら」くらいの気持ちで。亡くなった直後に無理をして行く必要はなく、四十九日を過ぎてから写真を持って報告に来る飼い主さんもいます。タイミングは、気持ちが落ち着いてからで構いません。

死亡診断書は原則いらない

市役所へ出す犬の死亡届に、動物病院の証明書は原則不要です。「死亡届には病院の書類が必要」と説明している記事も見かけますが、犬の死亡届は飼い主の申告で受理され、添付するのは鑑札と注射済票だけ(詳しくは後述します)。

死亡診断書(死亡証明書)が必要になるのは、次のような場合に限られます。

  • ペット保険の解約や保険金請求で提出を求められたとき
  • 血統書団体(JKCなど)の登録抹消手続きをするとき
  • 死因を記録として残しておきたいとき

発行には文書料がかかるのが一般的です(数千円程度・病院により異なります)。必要かどうか分からないうちは、慌てて頼まなくて構いません。後から遡って発行してもらえるか、報告の電話のついでに聞いておくと二度手間になりません。

火葬の相談も、動物病院にできる

知られていませんが、動物病院は火葬の相談窓口にもなります。地域の火葬業者やペット霊園と提携していて紹介してくれる病院、ご遺体を預かって合同供養まで取り次ぐ病院もあります。長く地域で診療している病院ほど、評判のよい業者・避けたほうがよい業者の情報を持っているものです。報告の電話の際に「火葬はどこにお願いするのがよいでしょうか」と一言添えるだけで、業者選びの当たりがつきます。

入院中や手術中に病院で亡くなった場合は、病院側から連絡が来ます。ご遺体は自宅へ連れて帰ることも、そのまま提携先の火葬を頼むこともでき、どちらを選んでも失礼にはあたりません。いったん連れて帰り、自宅で数日お別れをしてから火葬する家庭も多くあります。

夜中に亡くなったら?夜間救急に連絡すべきかの判断

すでに息を引き取っているのが確かなら、夜間救急へ駆け込む必要はありません。夜間救急動物病院は救命のための施設で、亡くなった後にできる医療処置はないためです。逆に、生きているのか亡くなっているのか判断がつかないなら、迷わず夜間救急へ電話してください。

私たちは安置のご相談を24時間受けていますが、深夜にいただくお電話で多いのは、手続きの質問より「夜間病院に連れて行くべきでしょうか」という迷いです。判断の目安を整理します。

生死の判断がつかないときの確認方法

  1. 胸の動きを見る――明るい場所で20〜30秒、胸やお腹が上下していないかを確認します。老衰の際は呼吸がごく浅く、間隔が長くなることがあるため、数秒で判断しないでください。
  2. 反応を確かめる――名前を呼ぶ、まぶたや耳にそっと触れる。生きていれば、わずかでも反応が出ることがほとんどです。
  3. 迷ったら電話――確信が持てなければ「動物病院 夜間 救急 +地域名」で検索するか、かかりつけの留守番電話を聞いてください(夜間の提携先が案内されていることがあります)。電話で状況を伝えれば、連れて来るべきかどうか、その場で指示をもらえます。

外出から帰ったら冷たくなっていた――というケースでは、体の硬さが手がかりになります。死後硬直は一般に2〜3時間ほどで始まるとされるため、すでに全身が硬い場合は、亡くなってから時間が経っていると考えられます。硬直の始まりと解け方の時系列はペットの死後硬直の解説記事にまとめました。

朝まで待つ間にしてあげたいこと

ペットの安置方法とは?

亡くなっていることが確かなら、朝までは手続きではなく、安置と付き添いの時間です。整えるのは次の3つだけ。

  • 部屋を涼しくする――直射日光の当たらない部屋へ移し、夏場はエアコンで室温を下げます。
  • 頭とお腹を冷やす――タオルで包んだ保冷剤を頭部と腹部に当てます。傷みはお腹から進むためです。
  • 姿勢を整える――死後硬直が始まる前に、手足をそっと胸のほうへ折りたたみ、まぶたを閉じます。

体の下にはペットシーツかタオルを敷いてください。口元やお尻から体液が出ることがありますが、自然な変化なので驚かなくて大丈夫です。犬の場合の当日の動きは愛犬が自宅で亡くなったときのチェックリストで時系列に整理しています。

離れて暮らす家族への連絡は、深夜でもためらわなくていい。「朝になってから」と気を遣って、最後のお別れに間に合わなかった——という声を聞くたび、そう感じます。起こすかどうか迷う相手なら、メッセージを残しておくだけでも違います。

市役所への連絡は「犬だけ」義務。30日以内に死亡届を

市役所への死亡届が必要なのは、犬だけです。狂犬病予防法に基づき、亡くなった日から30日以内に、畜犬登録をしている市区町村へ届け出ます。猫・うさぎ・ハムスター・小鳥などは、市役所への届け出自体がありません(マイクロチップを登録している場合を除きます。後述)。

犬の死亡届の出し方と必要なもの

項目 内容
届け出先 登録している市区町村の担当窓口(自治体により保健所・保健センター)
期限 死亡から30日以内
持ち物 鑑札・狂犬病予防注射済票(返却する。紛失していても届け出は可能)
方法 窓口・郵送のほか、多くの自治体が電子申請に対応
費用 無料

届け出る内容は、飼い主の住所・氏名、犬の名前、死亡年月日、登録番号(鑑札に記載)程度。書き方が分からなくても、窓口で数分で終わります。

届け出をしないと登録が残り続け、毎年春に狂犬病予防注射の案内ハガキが届きます。亡くなった子の名前が印字された通知を受け取り続けるのは、こたえます。事務手続きに見えて、実は飼い主自身の心を守る手続きでもあるのです。

なお、届け出を怠ると狂犬病予防法により20万円以下の罰金の対象となることがあります。とはいえ30日は十分な猶予です。火葬を終え、気持ちが少し落ち着いてからで間に合います。

マイクロチップ登録済みの犬・猫は「死亡の届出」も忘れずに

マイクロチップを装着し、環境省のデータベース「犬と猫のマイクロチップ情報登録」に登録している犬・猫は、死亡から30日以内に死亡の届出が必要です。オンラインで手続きでき、手数料はかかりません。2022年6月以降にペットショップやブリーダーから迎えた子は登録されていることが多いので、登録証明書(登録番号が記載されたメールや書類)を探してみてください。

お住まいの自治体がマイクロチップの特例制度(ワンストップサービス)に参加している場合は、この死亡の届出が犬の死亡届を兼ねることがあります。二度手間を避けたい方は、市役所に「マイクロチップの死亡届出だけでよいか」を電話で確認するのが確実です。

市役所に遺体の引き取りを頼む場合

多くの自治体は、ペットの遺体の引き取りを有料(数百円〜3,000円程度が目安・自治体による)で行っています。ただし扱いは自治体ごとに大きく異なり、合同での焼却となりお骨が返らないのが一般的です。「市役所に頼んだら、思っていたお別れと違った」という後悔の声もあります。返骨や供養を望むなら、民間のペット葬儀社を選んでください。

ちなみに、路上などで飼い主の分からない動物が亡くなっているのを見つけたときも、連絡先は市区町村(環境課・清掃事務所など)です。連絡すれば回収してもらえます。

葬儀社・火葬業者への連絡は、慌てなくていい

火葬の予約は、当日に決めなくていい連絡です。保冷が適切なら、ご遺体は冬場で2〜3日、夏場でも1〜2日は自宅で安置できます。「今日中に決めないと」と焦って選んだ業者とのトラブルは、実際に起きています。季節・体格ごとの安置期間の目安はペットの遺体は何日保存できるかの記事を参照してください。

電話の前に決めておきたい3つのこと

  1. 火葬の形式――下の表から選びます。ここが料金と後悔の分かれ目です。
  2. 場所――霊園へ連れて行くか、火葬車に自宅へ来てもらうか。
  3. 予算の上限――料金は体重で変わり、同じ個別火葬でも業者間の差が大きい領域です。上限を決めてから電話すると、その場の勧めに流されにくくなります。
形式 内容 お骨
合同火葬 ほかのご家庭のペットと一緒に火葬。費用は最も抑えられる 返骨なし(合同墓へ)
個別火葬(一任) 1頭ずつ火葬し、収骨はスタッフに任せる 返骨あり
個別火葬(立会い) 火葬に立ち会い、家族の手でお骨上げをする 返骨あり

迷ったら「お骨を残したいかどうか」で決めてください。合同火葬を選んで、後からお骨が欲しくなっても取り戻す方法はありません。数千円の差で悔いが残るくらいなら、個別火葬を選んでおくほうが安全です。

電話で確認すること・避けたい業者のサイン

  • 総額で聞く――「骨壺・骨袋・出張費・深夜料金まで含めた総額」を確認します。基本料金だけを安く見せる業者がいるためです。
  • 見積もりを書面かメールで残す――口頭だけの業者は候補から外します。
  • 急かす業者は避ける――「今すぐ火葬しないと傷む」と不安を煽って即決させるのは典型的なトラブルの型です。安置できていれば、その心配はありません。

国民生活センターにも、ペット火葬をめぐる高額請求などの相談が寄せられています。複数社を比べる時間を持つこと。それだけで、飼い主と業者の力関係は対等になります。

じっくり選ぶ時間や、遠方の家族が揃うまでの時間をつくりたい場合は、レンタルの安置装置を使う方法もあります。私たちの「メモリアルキャリー」はペルチェ式冷却でドライアイスの交換が不要、凍らせずに最長20日ほど安置できるので、納得のいくお別れの日取りを選べます(対応エリアは関東・東海)。

ペット保険・そのほかの連絡先

急ぎではないものの、忘れると後で困る連絡先も挙げておきます。思い出したときに片づけて構いません。

  • ペット保険会社――解約の連絡を。最後の診療分の保険金請求が残っていないかも同時に確認します。手続きに死亡診断書を求められる場合があるため、必要書類を先に聞いてから動きましょう。
  • 血統書の登録団体――JKC(ジャパンケネルクラブ)などに登録している場合、死亡報告で登録を抹消できます(任意)。
  • ブリーダー・保護団体――譲渡契約に死亡時の報告義務が定められていることがあります。契約書を一度確認してみてください。

よくある質問

Q. ペットが亡くなったら、動物病院に知らせるべきですか?

A. 連絡の義務はありませんが、かかりつけがあるなら数日以内の一報をおすすめします。予約の取り消しやカルテの整理が必要なほか、死因に不安があるときの相談先にもなります。診療時間内の落ち着いた時間帯で十分です。

Q. 夜中に犬や猫が亡くなったら、夜間救急に電話すべきですか?

A. 亡くなっているのが確実なら、夜間救急に行く必要はありません。涼しい部屋で頭部と腹部を保冷して安置し、翌朝以降にかかりつけへ連絡すれば間に合います。生死の判断がつかないときだけ、すぐ夜間救急へ電話してください。

Q. 犬の死亡届に、動物病院の証明書は必要ですか?

A. 原則不要です。犬の死亡届は飼い主の申告で受理され、必要なのは鑑札と狂犬病予防注射済票の返却だけです。死亡診断書が要るのは、ペット保険の請求や血統書の抹消など一部の手続きに限られます。

Q. 猫が亡くなった場合、市役所への連絡は必要ですか?

A. 不要です。市役所への死亡届が義務づけられているのは犬だけです。ただし、環境省のデータベースにマイクロチップを登録している猫は、30日以内にオンラインで死亡の届出をしてください(手数料無料)。

Q. 動物病院にご遺体の引き取りや火葬をお願いできますか?

A. 提携する火葬業者や霊園を紹介してくれる病院、合同供養を取り次ぐ病院はあります。対応の範囲は病院ごとに異なるため、報告の電話の際に「火葬の相談もできますか」と聞いてみてください。紹介を受けても、別の業者を自分で選んで構いません。

Q. 留守中にペットが亡くなっていました。まず何をすればいいですか?

A. まず胸の動きと呼びかけへの反応を確認し、亡くなっているのが確かなら涼しい部屋に安置して、頭部と腹部を保冷剤で冷やしてください。すでに全身が硬直している場合、死後2〜3時間以上経っていると考えられます。各所への連絡は、そのあとで十分です。

連絡は3本だけ。残りの時間は、そばにいてあげてください

整理します。電話が必要なのは「かかりつけの動物病院」「市役所(犬のみ・30日以内)」「葬儀社」の3本。どれも、今夜でなくていい連絡です。

手続きはこの記事のとおりに進めれば終わります。でも、その子のそばにいられる時間は、火葬までの数日だけ。連絡は手早く済ませて、残りの時間は毛並みを撫でて、話しかけて、ゆっくり過ごしてください。それが、いちばんの供養になります。

執筆:メモリアルキャリー編集部(株式会社ペトリー)
ペット専用遺体安置装置「メモリアルキャリー」(特許取得済)を提供し、これまで500件以上のご安置をサポートしてきました。ご遺体の安置に関するご相談は24時間365日承っています。

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