ペットが亡くなったときの安置温度はどのくらいが適切なのか解説!
家族同然のペットが亡くなってしまったら、悲しい気持ちとともに何も手につかなくなってしまいますよね。
ですがまだ飼い主としてやるべきことが残っています。
それは「綺麗な状態で送り出す」ことです。
本記事では、大切なペットが亡くなった方向けに「適切な安置の温度」について解説いたします。
大切な家族が天国に行けるように綺麗な状態で送り出してあげましょう!
ペットが亡くなったときの安置温度はどのくらい?
そもそも何で安置しなくてはならないのか。
それはご葬儀の日までの「腐敗」を防ぐためです。
結論からお伝えすると腐敗を防ぐためには0度以下に保つ必要があります。
腐敗を進める酵素の働きや菌の繁殖を防ぐためです。
とはいえ、なかなか普通のご家庭で0度以下を保つのは難しいのではないでしょうか?
ここからは安置の適温を3段階に分けてご紹介します。
【15度以下】病原菌の発育を抑制
動物感染症の原因になる病原菌については15度以上で発育されてしまうため、まずは少なくとも遺体を15度以下に保つようにしましょう。
大切に自宅で飼っていたペットだから大丈夫!とは必ずしも言い切れません。
ペットとの思い出を素敵なまま残すためにも大切なことですね。
ただし、病原菌の発育は抑えられたとしても腐敗の原因となる常在菌の繁殖は進んでしまうため他の環境要因もありますが長くとも2~3日が目安となります。
【5度以下】腐敗を遅らせる
腐敗の原因である常在菌によるタンパク質の分解ですが、5度以下に安置温度を保つと動きを遅らせることができます。
実際にペット葬儀屋さんの霊安室は5度以下で管理されているところが多く2度程度まで下げることができれば他の環境要因もありますが5~10日程度安置することが可能です。
大事なペットを家族みんなで送り出したいけど、葬儀の日程が合わない・予約が取れないなど課題があるかと思いますが少し猶予ができましたね。
では家庭で5度に近づけるにはどうしたら良いのでしょう?
そちらは後ほど章「ペットを安置する際の冷却材はどんなものが必要?」以降でご紹介いたします。
【0度以下】完全に腐敗を防ぐ
冒頭に結論としてお伝えしましたが0度以下を保つことができればタンパク質の分解が止まるため完全に腐敗を防ぐことが可能になります。
7日間以上の長期にわたり安置が必要な場合は0度で安置が必要です。
ただ0度に保つことは一般家庭ではなかなか難しいですよね。
最近ではペットの葬儀屋さんやペット霊園で葬儀の日まで霊安室を使わせてくれたり、短期間で小さい霊安室のレンタルも可能です。
そちらをぜひ検討してみてください。
ペットを安置する際の冷却材はどんなものが必要?
やっぱり少しでも長く大切なペットと過ごしたい、お別れにもう少し時間が必要だ。
そんな方はこの後の章をぜひご覧ください。
一般家庭で安置する際に適切な温度を保つために必要な冷却材はどのようなものが必要なのでしょうか。
ここからは冷却材、主にロックアイスとドライアイスについて深掘りをしていきたいと思います。
ロックアイス
まずは家庭の氷に比べて大きく、比較的手に入りやすいロックアイスを検討しましょう。
ロックアイスは24時間営業しているコンビニのほか、近所のスーパーなど食品が購入できる場所であれば購入できます。
ただし、保冷力は最高でもマイナス16度と保冷力が弱く、保冷時間も短いため遺体の腐敗が進みやすくなってしまいます。
長期保存には向かず、あくまでもドライアイスを入手するまでの応急処置として利用するのが良いでしょう。
ドライアイス
そしてドライアイスです。
保冷剤やロックアイスだと保冷力も弱く、保冷できる時間も考えて使用しなくてはなりません。
比べてドライアイスは保冷剤の約4倍の24時間持続することが分かっているため家庭内での安置においてベストと言えるでしょう。
1~2日での使用の目安料は小型動物(体重10kg程度)であれば5kg程度、中型動物(体重25kg)は10kg程度になります。
ご参考までにドライアイスの購入先についてご紹介します。
①ネット通販での購入
届くまでに少し時間がかかってしまうかもしれませんが、当日配達サービスや即日配送サービスもありますし、お店に行く手間が省けます。
②氷屋
最近ではあまり見かけませんがドライアイスの販売元である氷屋で購入するというのも一つの手です。
③ペット葬儀屋での購入
全ての葬儀屋ではありませんが、火葬までの保冷のため在庫を抱えており、販売していることもあるようです。
ドライアイスを使用する際は軍手などを利用し火傷に注意して使用しましょう。
ペットが亡くなったときの安置方法とは?手順など解説!
ここまで、安置の適正温度、冷却材についてご紹介してきましたが最後に安置方法を解説していきます。
綺麗な状態でお見送りができるよう以降の手順を参考にしてみてください!
<安置手順>
①ご遺体の手足を折り曲げる
まだ死後硬直が始まらないうちに手足を胸の方に折り曲げてあげましょう。
閉じてあげないと、火葬炉に入りきらない事もあるそうです。
②まぶたや口が開いている場合はできる限り閉じる
ペットによっては、まぶたは特に閉じないこともあるようですが可能な限り閉じてあげましょう。
③体を綺麗にする
ブラシで毛並みを綺麗に揃える、タオルなどで体を拭いてあげるなど綺麗にしてあげましょう。
目や耳や肛門などから体液や排泄物が出ることがありますが自然現状なので問題ありません。
綺麗に拭いてあげましょう。
④箱や棺桶にご遺体を収める
色々な方法がありますが、体液や排泄物などが後から出てくる可能性もありますので、ペットシーツなどを引いておくと良いでしょう。
おもちゃやお花などは冷却剤を取り替える点から送り出す直前が良いでしょう。
⑤ご遺体に冷却材を当てる
頭やお腹を中心に冷やしましょう。
水分が付かないようにタオルい包むのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大切なペットが亡くなった際に最後に家族ができることとして「綺麗な状態で送り出す」があります。
そのために必要な安置温度と安置方法をご紹介いたしました。
大切なペットにしてあげられることは少ないですが今できることをやりましょう!
悔いのないお見送りができますように、こちらの記事が参考になりましたら幸いです。