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ドライアイスでペットの遺体を綺麗に保とう!安置の仕方について解説

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2024年04月18日

家族の一員であるペットが亡くなると、悲しさのあまり何も考えられなくなってしまうと思います。

しかし、大切なペットを送り出してあげるためには様々な準備が必要で、時間も限られています。

・ペットが旅立ち、突然のことで何をすれば良いかわからない
・まず何を買いに行けばいい?
・葬儀までペットを大事に安置したいが、どうするのが正解?
・必要なものを揃えて心の準備をしておきたい

こうした疑問に焦る方も少なくないと思います。

本記事では、葬儀までに必要な準備物、ご遺体を綺麗に安置する方法、ご遺体の冷やし方とドライアイスの効果についてご紹介します。

急な対応にも落ち着いて対応し、大切なペットを丁寧に見送ってあげましょう。

ペットの遺体を安置する際にドライアイスを用いる理由

ペットの遺体を安置する際にドライアイスを用いる理由

亡くなったペットを安置するために、ドライアイスは欠かせません。

眠っているようにも見えるペットも、人間同様に亡くなった後は体が腐敗し始めます。

季節や気候によって変化しますが、夏場では1日、冬場では2〜3日ほどで遺体の腐敗が始まってしまうのです。

夜に亡くなってしまった、あるいは急な予定があるなど、ペットが亡くなった当日に火葬できない場合もあります。

最後まで綺麗な体で見送れるよう、しっかり冷却してあげましょう。

体を冷やす方法はいくつかありますが、ドライアイスは最も遺体を保冷するのに効果的です

保冷剤や氷に比べてドライアイスは冷却時間がとても長く、約24時間もつと言われています。

ドライアイスは二酸化炭素を個体にしたもので、その温度は約-75℃にもなります。

さらに、溶けるときは気体に変わるので、濡れてしまったところから腐敗するのを防ぎます。

ご自宅にある保冷剤でも冷却抱きますが、よりきれいな体で安置できるよう、ドライアイスがあるとなお良いでしょう。

ドライアイスでペットの遺体を安置する方法

ドライアイスでペットの遺体を安置する方法

ペットが亡くなった後はできるだけ早く体を冷やしてあげることが大切です。

亡くなって4時間以内に冷却してあげると、よりきれいな状態を保つことができます。

さらに、保冷剤やドライアイスで体を冷やす前に体をきれいに拭いてあげるのが良いでしょう。

わんちゃんや猫ちゃんの体を守るための箱や段ボールを用意してあげるのも大切です。

まずはペットの遺体を清める

ペットが亡くなると、数10分~3時間ほどで死後硬直が始まります。

体が完全に固まってしまう前に、ペットの目や口をやさしく閉じてあげましょう。

さらに、箱に収まりやすいように足をやさしく体の内側に寄せてあげてください。

その後、お湯やタオルを用意してペットの体をやさしく拭いてあげます。

亡くなった際に体液などが漏れてくる場合もありますが、心配しないでください。

口やおしりも丁寧に拭いてあげましょう。

棺にビニールまたはペットシートを敷く

まずは、わんちゃん・猫ちゃんが収まる箱を用意します。

箱ではなく、家にある段ボールなどで代用するのもいいでしょう。

底がしっかりしているものを選ぶと良いですね。

ドライアイスや保冷剤が入るように、余裕を見て体より少し広めのものを選んでください。

箱にはペットシートや防水シートなどをあらかじめ敷き、バスタオルやなどがあれば重ねてあげましょう。

その上にご遺体をやさしく寝かせてあげれば、体を傷つけることなく安置できます。

棺に入れた遺体の背中とお腹にドライアイスを配置

まず、ペットの体全体を冷やしてあげましょう。

体の中で最も腐敗が進みやすいのが、臓器の多いおなかや頭などです。

ご遺体のおなかと背中を挟むようにドライアイスをおいてあげると、腐敗を効果的に遅らせることができます。

この時ドライアイスを直接おいてしまうと、ペットの毛や体とくっついて取れなくなってしまいます。

大切なペットをなるべくきれいな体で見送れるよう、ドライアイスは布や紙でくるんでからおいてあげるようにしましょう。

遺体の上にタオルや毛布などをかける

体全体にドライアイスを置いた後は、布やバスタオルで体とドライアイスを包むように覆ってあげましょう。

ドライアイスの冷気が外に逃げることなく、気密性が保たれます。

箱全体に冷気がまわり、ペットの体全体を冷やしてくれるのです。

最も冷却効果が高いのは、発泡スチロールにドライアイスを置いて密封した状態です。

しかし、最後の時間は何よりわんちゃんや猫ちゃんの顔を見ていたいと思いますので、箱から顔を出した状態では、しっかり保冷できるよう布などを準備しておきましょう。

室内の温度調整を行う

わんちゃんや猫ちゃんを箱に入れ、冷却の準備ができたら安置完了です。

さらに、お部屋の室温を下げてあげると冷却の効果が高まります。

いつものエアコンの設定温度を少し下げてあげるだけでも良いでしょう。

さらに、夏場にはドライアイスは溶けやすくなり、ご遺体の腐敗のスピードも冬場に比べて早くなります。

ドライアイスの効果を伸ばして体をきれいに保存してあげるためにも、お部屋の温度は下げて涼しい環境を整えましょう。

ドライアイスはどこで購入できるのか

ドライアイスはどこで購入できるのか

意外なことに、ドライアイスはホームセンターに売っていません。

ドライアイスを毎日作っている氷屋などで仕入れることができます。

「氷屋 地域名」で検索していただくと、お近くの氷屋が出てくるでしょう。

氷屋で買えば1kg あたり500~800円程度で購入できますので、他と比較すると一番安く購入できます。

量を好きなだけ選べるのもメリットですよね。

しかし、近くに氷屋がない、あるいは買いに行くのが大変…ということも考えられます。

そんな場合は、ネット通販での購入が大変便利です。

価格の相場は、およそ3kg で約2,500円~と割高にはなりますが、自宅に配送してもらえるのはありがたいですね。

さらに、業者によっては即日発送に対応しているところもあります。

ペット用の棺セット(ドライアイス+棺)なども売られているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ペットの遺体に用いるドライアイスの量と安置期間

ペットの遺体に用いるドライアイスの量と安置期間

では、ドライアイスの量はどのくらい必要なのでしょうか。

ご家族のペットの大きさによりますが、1日安置する場合は以下が購入の目安量となります。

<1日自宅に安置する場合のドライアイス目安量>

・ハムスター、小鳥、小型犬、猫など…~5kg
・10~20kgほどの中型のペット…5~10kg
・20kg以上の大型犬… 10kg以上

なお、家に2日以上安置する場合、ドライアイスが溶けてしまうことも考慮して、目安量と同じくらいのドライアイスを買っておくのが良いでしょう。

火葬まで必要に応じてドライアイスを補充するのがポイント

火葬まで必要に応じてドライアイスを補充するのがポイント

火葬までドライアイスを絶やさないよう、ドライアイスやご遺体の状態はこまめに確認しましょう。

ドライアイスが極端に少なくなっていないか、ドライアイスがご遺体の体にしっかりと当たっているか。

さらに、ドライアイスがご遺体にくっついていないか、液漏れなどが起きていないか…

チェックする点はたくさんありますが、大事なペットをきれいな体で見送るためです。

ドライアイスが少なくなっている場合は、ストックをこまめに追加してあげてくださいね。

適切な処理を行えば、体はしっかり冷却され、数日はきれいな状態を保てるでしょう。

ドライアイスの扱いに関する注意点

ドライアイスの扱いに関する注意点

普段、ドライアイスを扱うことはめったにないですよね。

とても便利なドライアイスですが、扱いに気を付けないとケガや命にかかわることもあります。

気を付けるポイントをしっかり押さえて、正しく使用してくださいね。 

素手でドライアイスを触らない

ドライアイスは、約-75℃と超低温です。

そのため、直接触れるのは大変危険です。

ドライアイスを直接触ると、触れた部分が急激に冷やされ結構不全になります。

最悪の場合、凍傷になる可能性があります。

取り扱いには十分気を付け、子供が触れる場所などには置かないようにしましょう。

ペットの周りにドライアイスを置くときには、極力手で触らないようにし、移動させる場合には手袋軍手をはめると良いでしょう。

ドライアイスパックで遺体が損傷するのを防止

ドライアイスを買った際、紙のパックが巻かれているときがあります。

この紙はドライアイスパックと呼ばれ、そのまま使用できますので取らないでおきましょう。

ドライアイスパックには嬉しいメリットがあります。

ドライアイスパックがついている場合、そのままのドライアイスと比べて、保冷力をたもち、ドライアイスの昇華を遅らせることができます。

さらに、ドライアイスがペットの毛や体にくっつくのを防いでくれるため、体へのダメージや皮膚の変色を防いでくれるのです。

ドライアイスパックは天然繊維で作られているため、そのまま火葬できるのもありがたいですよね。

紙がついているとしっかり冷やされないのでは…?と不安を感じる方もいらっしゃると思います。

ドライアイスパックは冷却作用を上げてくれるものですので、安心して使用してくださいね。

二酸化炭素中毒の対策を行う

ドライアイスとは、二酸化炭素を急激に冷やして個体にしたものです。

そのため、ドライアイスはとけても水に戻らず、二酸化炭素に変わるのです。

二酸化炭素を吸い込みすぎると中毒症状が起こる場合がありますので、気をつけてくださいね。

二酸化炭素を多量に吸い込んでしまうと、吐き気、めまい、頭痛などの症状が現れ、

さらにひどい場合は意識障害を引き起こすことがあります。

大型犬などを安置する場合、使用するドライアイスはかなり多くなるので定期的に換気を行いましょう。

ペットとの最後の時間は一緒に寝たい気持ちもあると思いますが、飼い主さんに危険がおよばないよう、寝室は別にしてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本記事では葬儀までに必要な準備物、ご遺体を綺麗に安置する方法、ご遺体の冷やし方とドライアイスの効果についてご紹介しました。

気をつけるポイントをしっかり押さえれば、大切なペットをきれいなまま見送ってあげることができます。

・ドライアイスは冷やすのに一番効果的
・ペットの体格にあったドライアイスの量を用意する
・ドライアイスが体に直接つかないよう、お腹と背中を中心に冷やす
・バスタオルやエアコンを使って冷却効果アップ
・ドライアイスの取り扱いには十分気を付ける

以上をしっかりおさらいして、心を込めて大切な家族を見送ってあげてくださいね。

ペットとの最後の時間が大切なものになるよう、心から祈っております。