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ペットの遺体を納める箱や安置するために必要な準備と保存方法

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2024年08月21日
ペットの遺体を納める箱や安置するために必要な準備と保存方法

大切なペットが亡くなってしまったら…。

あまり考えたくないことですが、いつかはやってくる避けては通れない出来事です。

可愛かったペットを後悔なく見送ってあげるために、飼い主さんがやるべき遺体の保存方法や安置の仕方、そのために準備する物などを詳しくご紹介します。

その時になって慌てないように、心構えと同時に予備知識としてぜひご一読ください。

ペットが亡くなったら遺体を安置するための箱を用意しよう

ペットが亡くなったら遺体を安置するための箱を用意しよう

ペットが亡くなったらまずしなければいけないのが、遺体を保存・安置するための入れ物、を用意することです。

そのままで置いておくとペットが可哀想なだけでなく、飼い主さんにとって不都合なこともいくつかあります。

どんなものを用意すればいいかを詳しく解説します。

どんな箱を用意したらよいのか

遺体を納めるための入れ物は、ペット専用の棺が用意できればそれに越したことはありませんが、自宅で安置・保管するのであれば棺代わりの箱を使用しても問題ありません。

たとえば段ボール箱木箱発泡スチロールの箱などで大丈夫ですが、その場合気をつけなければいけないのが箱の大きさです。

箱には遺体とともに毛布やタオルなどと冷やすためのアイテムも一緒に入れなければならないので、納まりきらなくなる可能性もあります。

遺体よりもやや大きめの箱を用意するようにしましょう。

箱以外にすぐに準備が必要なもの

遺体を収める箱と同時に、用意した方が良いものがあります。

人間もペットも同じですが、亡くなると体液や排泄物が漏れ出してしまうことがあるので箱から沁み出す恐れがあります。

それを防止するために箱の最下部に敷くビニールシートペットシートを用意する必要があります。

さらに悪臭や虫の発生の原因となる遺体の腐敗を抑えるために、保冷剤ドライアイスといった遺体を冷やすものが必須になります。

ペットの遺体の処理と葬儀までの期間適切に保存する方法

ペットの遺体の処理と葬儀までの期間適切に保存する方法

葬儀や火葬までの間、自宅で遺体を保存・安置するためにいくつかやっておきたいことがあります。

まずは死後硬直が始まる前に遺体の体勢を整えてあげることが大事です。

そして、体液や排泄物が流れ出ていたら拭いてあげて、遺体をきれいにしましょう。

最も大切なのが遺体の腐敗を抑えるための保冷剤やドライアイスの配置です。

ひとつずつ詳しくご紹介します。

遺体の体勢や毛並みを整え体液の処理を行う

死後2時間ほど経つと体が硬くなる「死後硬直」が始まってしまうので、その前に手足が伸びていたら折り曲げてあげ、口や目が開いていたら閉じてあげましょう。

体が汚れていたら濡らしたタオルなどできれいに拭いてあげ、ブラシなどで毛並みを整えてあげましょう。

体液や排泄物が継続して流れ出るようなら、脱脂綿などを詰めておくと安心です。

保冷剤やドライアイスで遺体を冷やし腐敗を遅らせる

遺体が腐敗すると悪臭や虫が発生してしまうのでできるだけ腐敗を遅らせる処理が必要です。

遺体を冷やすことが重要なのですが、それには保冷剤ドライアイスを使用します。

保冷剤はスーパーやホームセンターなどでも販売されていますので比較的容易に入手できるうえ、価格も安いのがメリットです。

その反面冷却力はあまり強くないので頻繁に交換しなければならないデメリットがあります。

ドライアイスは-78.5℃という超低温で強力に冷やしてくれるので保冷にはおすすめです。

ただ、価格は保冷剤よりは高く素手で触ると凍傷の恐れがあることや、二酸化炭素ガスによる中毒の可能性があるなど取扱に注意が必要になります。

花の準備は必要?箱の内に入れてよいものと入れるのを避けた方がよいもの

体勢を整えて箱の最下部に体液などの沁み出しを防止するためのシートを敷いたら遺体を収めましょう。

遺体のお腹と背中の2カ所に保冷剤やドライアイスを配置して、毛布やタオルなどを遺体にかけてあげましょう。

棺や箱にはお花や、ペットが好きだったおもちゃやおやつなどを副葬品として入れてあげるのもいいのですが、入れていいものと避けた方がいいものとがあります。

火葬することを想定して燃えない材質の金属やプラスティックのおもちゃや造花は入れないようにします。

お花も生花なら大丈夫そうですが、葬儀・火葬業者によっては入れていいものとそうでないものを定めている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

ペットの遺体を箱で安置できるのは何日?

ペットの遺体を箱で安置できるのは何日?

季節によって差がありますが、遺体はドライアイスを使って適切に冷却しその都度交換を繰り返すことで7~10日は箱で保存・安置することができます。

ペットの種類による安置できる日数の目安

小型犬や猫より大きいペットの場合はドライアイスを使っても7~10日が限度です。

小鳥やハムスターなどの小動物は密閉したうえで冷凍庫に入れて冷凍すれば、それよりもやや長い期間保存が可能です。

ペットが亡くなった際に必要となる手続き

ペットが亡くなった際に必要となる手続き

ペットが亡くなったら遺体を箱に入れて保存・安置することが重要ですが、それで終わりではありません。

ちゃんと見送ってあげるために飼い主さんがやるべき手続きがあります。

葬儀や火葬をおこなう業者に連絡し葬儀や火葬についてうちあわせ契約することが必要で、もしペットがワンちゃんだった場合自治体に届を出さなければなりません。

葬儀会社へ連絡・相談・遺骨の引き取りについての注意

ペットが亡くなったらまずは葬儀会社に連絡し、葬儀や火葬のプランやその内容について相談し納得した上で契約しましょう。

その際にポイントとなるのは合同火葬なのか個別火葬なのか、また飼い主さんが立ち会うのか委託するのかといったことです。

それ以外にも、お骨上げや遺骨の引き取りができるのか、委託する際には遺体を受け取りに来てもらうのか、棺やそれに替わる箱についてなども相談しておきましょう。

犬の場合は市役所へ連絡

犬が亡くなった場合にはワンちゃんを登録した市町村に死亡届を提出しなければなりません。

死後30日以内に市町村の役所や出張所、保健所などに届けなければならないと法律で定められています。

まとめ

ペットが亡くなった時に遺体を納める棺や箱、そして遺体の腐敗を遅らせるアイテムなど、遺体安置に必要な準備や保存方法についてご紹介しました。

大切なペットとの最後のお別れを悔いのないものにするために、事前に備えておきましょう。