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犬の遺体のドライアイスは何日もつ?量・置き方・交換頻度

安置・保冷の方法
2024年06月04日
置く場所や保存期間は?ペットが亡くなった時のドライアイスの使い方

最終更新日:2026年9月25日(内容を全面的に見直しました)

犬のご遺体にドライアイスを使う場合、適量なら冷えは約24時間もつので1日1回取り替えます。これを続ければ、夏(室温25℃前後)で4〜7日、冬(15℃以下)で7〜10日、ご自宅で安置できます。1日あたりの量は小型犬3〜5kg、中型犬5〜7kg、大型犬7〜10kgが目安です。

取り替えを1日でも飛ばすと、その翌日からは何も冷やしていないのと同じ状態になります。日数を決めるのは犬の大きさではなく、毎日取り替え続けられるかどうかです。この記事では、犬の体格ごとの量、火葬の日までの毎日の段取り、日数が延びたときの費用と限界を順に並べます。

犬の遺体にドライアイスは何日もつのか|量と交換頻度の目安

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犬の遺体のドライアイスは何日もつ?体格別の早見表

まず全体をつかんでください。夏は室温25℃前後、冬は15℃以下を想定しています。

体格(体重) 1日に使う量 もつ日数(夏/冬)
小型犬(〜10kg)
チワワ・トイプードル・ダックスなど
3〜5kg 4〜7日/7〜10日
中型犬(10〜25kg)
柴犬・コーギー・ビーグルなど
5〜7kg 4〜7日/7〜10日
大型犬(25kg〜)
ゴールデン・ラブラドールなど
7〜10kg 4〜7日/7〜10日

表を見て意外に思われるのが、もつ日数が体格で変わらないという点です。大型犬に7〜10kgを使うのは長もちさせるためではなく、冷やすお体が大きいぶん、小型犬と同じ冷え方を保つためです。体格が決めるのは「1日に何kg要るか」だけです。

「夏4〜7日」は、初日から火葬の日まで毎日取り替えた場合の日数です。火葬の日程が決まっていないうちは、短いほうの数字で計画してください。想定より早く傷みが出たときに、取り返しがつきません。

何日もつかを決める3つのこと

同じ量を使っても、日数には幅が出ます。幅を決めるのは次の3つです。

1つめは、取り替えを続けられるかです。ドライアイスは約24時間で使い切ります。取り替えずに置いておくと、翌日からは冷えのない状態です。夏の室内で冷えが切れると、1〜2日で口や鼻から体液が出始め、お腹が張ってきます。

2つめは、部屋の温度です。ご遺体の安置に適した室温は0〜5℃、7日以上の長期なら0〜2℃です。ただし家庭のエアコンは16〜18℃前後までしか下がりません。エアコンは最低温度でつけっぱなしにし、ドライアイスの減りを遅らせる道具として使います。

直射日光の入る窓際、床暖房やホットカーペットの上は避け、北側の涼しい部屋を選んでください。夜間にエアコンを止めると、室温が戻ったところで一気に進みます。

夏の日中、エアコンの効いた部屋でも窓から日が差すと、その一角だけ温度が上がります。遮光カーテンを閉め、箱は窓から離れた壁際に置いてください。

3つめは、お腹に置けているかです。傷みは内臓のあるお腹から始まります。背中にだけ置いていると、ドライアイスは減っているのにお腹が冷えていない、ということが起こります。置き方の詳しい手順と包み方はペット遺体へのドライアイスの置き方・量・交換頻度|猫〜大型犬にまとめています。

提携先の獣医師より

ワンちゃん、ネコちゃんが亡くなった直後、お身体に残った体温により腐敗が進行してしまいます。気温が10℃を下回る季節であっても、ご遺体を即座に冷却する必要があります。腐敗は体内温度が4℃を超えると進行してしまうため、冬場でも「寒いから大丈夫」と決めつけず、適切な方法で安置してあげましょう。

小滝橋動物病院 動物医療センター グループ代表 磯野先生(メモリアルキャリー提携先)

【犬の体格別】ドライアイスの量と分け方

タオルで包んだドライアイスのブロック|体格別に必要な量

ドライアイスは5kg単位・15kg単位で、板状かブロック状で売られています。家でノコギリやアイスピックで割ろうとせず、買うときに「5kgを板で3〜4枚に分けてください」と伝えるのがいちばん確実です。

小型犬(〜10kg)|1日3〜5kg
5kgを1口買えば1日分がまかなえます。板3〜4枚に分けてもらい、2枚をお腹、1枚を首元、残りを背中に置きます。触ってひんやり冷たい程度が適量です。硬く凍ったようになっていたら、量を減らさずに新聞紙を1枚多く巻いてください。

中型犬(10〜25kg)|1日5〜7kg
お腹に3〜4kg、首・頭に1〜2kg、背中に1kgと3か所に分けます。10kg前後の柴犬なら5kg、20kgを超えるなら7kgに寄せます。この体格からは胴が厚くなるので、お腹と背中で挟む置き方が欠かせません。

大型犬(25kg〜)|1日7〜10kg
お腹に4〜5kg、首・頭に1〜2kg、背中に2〜3kgと広く置きます。35kgを超える犬種や被毛の厚い犬種は、まず10kgを使い切り、翌朝の減り方を見て増減を決めてください。

大型犬でつまずきやすいのが箱の大きさです。お体がぴったり収まる箱だと、10kgを置くすき間がありません。段ボールを2箱つないで長さを取るか、床にビニールシートとペットシーツを敷いて直接寝かせる方法もあります。箱の選び方はペット用の棺・箱の選び方|サイズと火葬できる素材で扱っています。

猫の場合は小型犬と同じ枠で、1日3〜5kgです。猫は体を丸めた姿勢になりやすく置き方にコツが要るので、ペット遺体へのドライアイスの置き方・量・交換頻度|猫〜大型犬をご覧ください。

火葬の日までの段取り|1日目から最終日まで

ドライアイスで何日も安置するときは、毎日同じ流れを繰り返します。日ごとにやることを並べました。

いつ やること 忘れやすい点
亡くなった日 姿勢を整え、手元の保冷剤でお腹を冷やす。ドライアイスを手配して置く 硬直は1〜3時間で始まる。姿勢が先
2日目以降の朝 換気してから箱を開け、ドライアイスを取り替える 濡れた新聞紙・タオルも替える
毎日の夕方 翌日分を手配する。お腹に手の甲を当てて冷えを確かめる 氷屋は夜に閉まる。前日のうちに
夏の4日目以降 お腹の張り・におい・体液の色を毎朝確かめる サインが出たら火葬の前倒しを相談
火葬の前日 当日の分まで確保し、運ぶ箱と敷物を用意する 車内は冷房を効かせる

表の中でいちばん抜けやすいのが夕方の手配です。朝に取り替えようとして手元にない、というのがよくある失敗です。翌日の分は、当日の夕方までに押さえてください。当日に手に入る販売店はペット安置用ドライアイスの販売店は?東京で当日・24時間入手にまとめています。

夏に日数が延びてきたら、毎朝の取り替えのときに傷みのサインを確かめます。見分け方と、サインが出たときの動き方はペット遺体の腐敗はいつから?サインの見分け方と段階別の対処で詳しく扱っています。

火葬の日は、ドライアイスを入れたまま運んで構いません。箱ごと大きめのビニール袋で覆い、口は縛らずに軽く折り返します。車はトランクではなく冷房の効いた車内に置き、窓を少し開けて走ってください。発泡スチロールの箱で運ぶ場合はペット遺体の発泡スチロール保管|入手先・サイズ・結露対策を参考にしてください。

日数が延びるほど増える費用

ドライアイスは毎日使い切るので、費用は日数に比例して積み上がります。ネット通販の相場は5kgで3,600〜5,000円程度(送料込)です。

・小型犬(1日5kg)…7日続けると2.5〜3.5万円
・大型犬(1日10kg)…1日7,000〜10,000円、7日で5〜7万円

価格は店や時期、配達方法で変わります。まとめ買いをすると安く見えますが、ドライアイスは保管中も1日に1〜2割ほど減り、家庭の冷凍庫にも入れられません。1〜2日分ずつ買い足すほうが、結果として無駄が出ません。

長期になるほど、この総額も判断の材料になります。火葬の費用と合わせて考えるなら、ペット火葬の料金相場|費用の目安を方法・体格別に解説も参考にしてください。

交換は朝1回を基本に|見分ける3つのサイン

発泡スチロール箱に納めたドライアイスと軍手|交換のタイミング

取り替えは1日1回、朝に行うのが基本です。夜のうちに切れていた、というのがいちばん多いパターンです。夏で室温を下げきれない日は、朝と夕方の2回確かめると安心です。

次の3つのうち2つ以上が当てはまったら、1日たっていなくても取り替えてください。

・小さくなった…元の3分の1以下、板状なら厚みが半分を切っている
・白い霜が消えた…新聞紙を開いても白い霧が立たない
・お体が冷たくない…お腹に手の甲を当てて、ひんやり感がない

取り替えるときは、先に窓を開けてから作業します。箱の中には気化した二酸化炭素がたまっています。小さくなった古い塊は取り出し、ベランダなど風通しのよい屋外で自然に気化させてください。流しに捨てる、生ゴミに出すのはやめます。

1日もたずに小さくなってしまうときは、量を増やす前に置き方を見直します。包みが薄すぎる、箱のフタを外したまま、日の当たる場所に置いている。原因はたいていこの3つのどれかです。新聞紙を2〜3重に巻き直し、フタを軽く載せるだけで、減り方は目に見えて変わります。

犬にドライアイスを使うときの安全|5つの注意

換気のために開けた窓|ドライアイスの安全な扱い方

ドライアイスは、家庭で扱うものの中ではかなり危険な部類です。数日にわたって使い続けるので、次の5つは毎日守ってください。

1. 素手で触らない…表面は−78.5℃で、数秒で凍傷になります。乾いた軍手を二重にするか、トングを使います
2. 密閉しない…気体になると大きく膨らみます。箱のフタは軽く載せる程度にし、ガムテープで目張りしません
3. 換気を続ける…二酸化炭素は空気より重く、床からたまります。1時間に1回は空気を入れ替えます
4. 子どもと他の犬を近づけない…他の犬が舐めると口の中が凍傷になります
5. 冷凍庫に入れない…庫内の温度センサーが誤作動し、昇華したガスもこもります

気をつけたいのは3日目以降です。初日は気をつけられても、日がたって気が緩んだころに事故が起きます。安置する部屋にはペットゲートを付け、大人がいるときだけ開けるのが確実です。同じ部屋で眠る場合は、窓を細く開けておいてください。

余ったドライアイスの保管と処分の方法はドライアイスの保存方法と安全な使い方|冷凍庫NG・換気・処分にまとめています。

日数を縮めてしまう5つの失敗

よくあるのが、次の5つで予定より早く傷みが出てしまうケースです。

1. 「まだ残っている」と1日飛ばした…見た目が残っていても冷える力は落ちています
2. 背中だけに置いた…横向きで上になる背中は置きやすいが、お腹が冷えません
3. 夜間にエアコンを切った…室温が戻り、その間に進みます
4. 直接お体に当てた…当たった部分が黒く変色し、火葬の日まで戻りません
5. まとめ買いして冷凍庫に入れた…冷凍庫が止まり、ドライアイスも減り続けます

どれも、朝の取り替えのときにお腹へ手の甲を当てる習慣があれば早めに気づけます。

ドライアイスがすぐ手に入らないとき

夜中に亡くなった、日曜で店が閉まっている、という状況は珍しくありません。手に入るまでは、保冷剤で冷やしてください。一晩であれば、それで大きく崩れることはありません。

ハードタイプ(1個350〜500g)の保冷剤を、同時に小型犬で4〜6個、中型犬で6〜10個、大型犬で10個以上当てます。交換は夏で3〜4時間おき、冬で6時間おきです。保冷剤と冷房で保てるのは夏1〜2日、冬2〜3日なので、それより先になるならドライアイスに切り替えます。

体格ごとの保冷剤の数と当てる場所は犬が亡くなったら保冷剤は何個?体格別の量・置く場所・交換頻度、犬の体のどこを冷やすかは犬が亡くなったら冷やす場所はお腹|正しい冷やし方と応急処置をご覧ください。

安置が限界を超えそうなとき

ドライアイスで保てるのは、毎日取り替えても夏で4〜7日です。遠方の家族の到着を待ちたい、火葬の予約が1週間以上先になった、という場合は方法を変える必要があります。

・業者の冷蔵保管に預ける…0〜2℃の設備で5〜10日ほど。そばにはいられません
・ドライアイスを買い足し続ける…そばにいられますが、取り替えと換気、費用が毎日続きます
・安置装置をレンタルする…ご自宅に置いたまま最長40日。ドライアイスの買い足しと取り替えがいりません

ドライアイスと専用の安置装置は、何がどう違うのか

お電話でのご相談でいちばん多いのがこの質問です。違いは「冷やし方」にあります。

ドライアイスは約−78.5℃。触れている面から一気に凍らせるため、接した部分の組織が凍ります。死後硬直は本来1〜3日かけて自然にゆるんでいきますが、凍った状態では硬直が解けないまま火葬を迎えることがあります。毛並みが硬くなる、色が変わるといった変化も、この急激な冷却によるものです。

いっぽう専用の安置装置は、ペルチェ素子で熱を吸い取る方式です(特許第6507438号)。凍らせるのではなく、腐敗が始まらない体内温度4℃以下を保つように冷やします。凍らせないので死後硬直は時間とともにほどけ、手足がやわらかくなって、眠っているようなお顔に戻っていきます。

ドライアイス 専用の安置装置
温度 約 −78.5℃ 体内温度が4℃以下になるよう吸熱
冷やし方 触れた面から凍らせる 内側から熱を吸い取る(ペルチェ式)
死後硬直 解けないまま火葬を迎えることがある 時間とともに自然にほどけていく
お姿 毛並みが硬くなる・色が変わることがある 眠っているような状態を保ちやすい
交換 半日〜1日ごとに必要 不要
換気 必要(二酸化炭素が発生する) 不要
安置できる期間 夏4〜7日・冬7〜10日 最長約40日間

どちらを選ぶかは、火葬までの日数で決まります。2〜3日で火葬される予定ならドライアイスで足ります。日程が決まらない、遠方のご家族の到着を待つ、年末年始で火葬炉が空かない——そうした事情で日数が読めないときに、交換のいらない装置が向きます。

1週間を超えそうだと分かった時点で決めたほうが、きれいなお姿を保てます。3つの方法の比べ方はペットの遺体保管、自宅の限界を超える3つの方法を比較で整理しています。

よくある質問

Q. 犬の遺体はドライアイスで何日もちますか?

適量を1日1回取り替え続けた場合、夏で4〜7日、冬で7〜10日です。日数は体格ではなく、室温と取り替えを続けられるかで決まります。1日飛ばすと、その分だけ短くなります。

Q. ドライアイスは何kg買えばいいですか?

1日あたり小型犬で3〜5kg、中型犬で5〜7kg、大型犬で7〜10kgです。販売は5kg単位が中心なので、小型犬なら5kgを1口、中型犬以上は5kgに追加分を足します。まず1〜2日分を買い、翌朝の減り方を見て調整してください。

Q. ドライアイスと保冷剤はどちらがいいですか?

火葬まで3日以上あるならドライアイスです。取り替えも1日1回で済みます。2日以内なら保冷剤で足ります。家にある保冷剤で始め、日数が延びそうならドライアイスに切り替えるのが現実的です。

Q. ドライアイスを当てると体が凍ってしまいませんか?

新聞紙とタオルで包んで適量を使えば、全身が凍ることはありません。凍るのは、包まずに当てた場合か、小さな体に大型犬並みの量を使った場合です。硬く冷たくなりすぎたら、新聞紙を1枚足してください。

Q. 死後、ドライアイスはいつから当てればいいですか?

姿勢を整えたらすぐです。手元になければ、まず保冷剤でお腹を冷やし、手に入った時点で置き換えます。夏は数時間の差が効くので、当日中に手配してください。

Q. 日中は家に誰もいません。毎日取り替えられないときは?

取り替えを朝に固定し、出かける前に済ませてください。適量なら約24時間もつので、朝1回で1日をまかなえます。出張や旅行で1日でも家を空ける予定があるなら、その日から先は冷えが切れると考え、業者の冷蔵保管か安置装置への切り替えを先に決めておきます。

Q. 夜中に亡くなりました。朝までどうすればいいですか?

姿勢を整え、体の下にペットシーツを敷き、冷凍庫の保冷剤をタオルで包んでお腹と頭に当ててください。エアコンは最低温度でつけっぱなしにします。ドライアイスの手配は朝で間に合います。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

火葬までのご安置に不安がある方へ

ドライアイスの交換や保冷剤の入れ替えに追われず、ご自宅で最長40日間、お別れの時間をゆっくり過ごせるレンタルのご安置サービス「メモリアルキャリー」があります。ドライアイス不要・交換不要・凍らせないため、きれいなお姿のままお見送りの準備ができます。関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・東海(静岡・愛知)にお届け、24時間365日ご相談を承ります。

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