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愛するペットの遺体の安置方法は?ドライアイスの正しい置き方や注意点

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2024年06月04日
愛するペットの遺体の安置方法は?ドライアイスの正しい置き方や注意点

大事なペットは亡くなった後も可愛いままでいてほしい…飼い主さんなら誰しもそう思うのではないでしょうか?

その腐敗のスピードを遅らせてくれるのがドライアイスです。

ドライアイスを使って大切なペットの遺体を生前に近い状態で安置・保存する方法をご紹介します。

ペットの遺体を美しく保存するためのドライアイスの置き方とは

ペットの遺体を美しく保存するためのドライアイスの置き方とは

-78.5℃という超低温のドライアイスを使えば、ペットの遺体を常温でそのまま安置するよりも長く保存することができます。

そのドライアイスの上手な置き方など、ペットの遺体を効率よく冷やす方法を詳しくご紹介します。

ペットの遺体にドライアイスを置く前に飼い主がやるべきこと

ペットの遺体にドライアイスを置く前に飼い主がやるべきこと

遺体を冷やすドライアイスを置く前に、いくつか飼い主さんがやっておくべき準備があります。

当然のことですが、ドライアイスを購入しておくことがまず必要です。

ドライアイスはスーパーやホームセンターでは販売されていないので、製氷業者氷屋さんから購入します。

電話やインターネットで注文すれば即日~2日ほどで送られてきます。

ドライアイスが用意できたら以下のような準備が必要です。

1. 遺体の体勢を整える
2. 遺体を清拭する
3. 納棺する

ひとつずつ詳しくご紹介します。

死後硬直の前に体勢を整える

ペットは不自然な体勢で亡くなることも少なくありません。

そこで、伸びた手足を折り曲げてあげたり、開いている口や目を閉じてあげたりといったことが必要になりますが、ひとつ問題があります。

ペットの遺体は、死後2時間ぐらいを経過したころから死後硬直が始まり体が硬くなってしまいます。

そうなると関節を折り曲げることなどが難しくなるので、死後硬直が始まる前に体勢を整えてあげましょう。

もし死後硬直が始まってしまったら、無理に手足を折り曲げないようにしましょう。

死後半日から1日ほどすると死後硬直が解け始めるので、それを待って体勢を整えてあげましょう。

タオルやブラシで体を綺麗に

亡くなったペットは出血していたり体が汚れていたりする場合もあります。

また、体液や排泄物が流れ出てくることもあります。

そこで遺体を綺麗な状態に戻してあげる清拭をおこないます。

濡らしたタオルやガーゼなどで、汚れている場所を綺麗に拭いてあげましょう。

また、ブラシを使って毛並みを整えてあげることも重要です。

もし排泄物や体液が流れ続けるようなら、お尻や鼻の穴など該当の場所に脱脂綿を詰めておくのも有効な手段です。

棺や箱に納める

ペットの体勢が整って遺体も綺麗になったら安置しておくための入れ物、棺や箱に納めてあげましょう。

そのまま寝かせておいても良いのですが、葬儀や火葬に向かう際に移動しやすいことと、ドライアイスの冷却効率を考えると納棺することが望ましいです。

ペット専用の棺なら申し分ありませんが、自宅で安置するのであれば段ボールや発泡スチロールの箱でも問題ありません。

排泄物や体液が沁み出してもよいように底にはペットシートやビニールシートを敷きその上に毛布などを置き、ペットの遺体をそっと乗せてあげましょう。

ペットの遺体のドライアイスを置き方や場所

ペットの遺体のドライアイスを置き方や場所

遺体を安置する準備ができたら、ドライアイスを配置して遺体を冷やしていきます。

ドライアイスはペットの大きさ(体格や体重)に応じた量を用意します。

おおよその目安ですが、小型犬なら約3kg中型犬なら約5kg、大型犬であれば7~10kgが必要です。

もちろんこれは約24時間分の量ですので、遺体を安置する日数分が必要になります。

ドライアイスは遺体のお腹と背中の2カ所に置くのですが、この時遺体に直接ドライアイスが当たらないようにタオルやガーゼ、新聞紙などを巻いてから配置しましょう。

置く場所は腐敗しやすい箇所を中心に

前項でドライアイスを置く位置はお腹と背中の2カ所と述べましたが、これには訳があります。

遺体で一番腐敗の速度が速いのが内臓になります。

これは温度や湿度、細菌の数などいろいろと原因がありますが、とにかく腐敗を抑えるには内臓を冷やすことが重要です。

そこでお腹側と背中側にドライアイスを配置することで効率よく内臓を冷やすことができるというわけです。

かなり大型のペットであれば、お尻や腰のあたりにもう1カ所配置するのもいいかもしれません。

ドライアイスを置く際の注意点

ペットの遺体を効率よく冷やすことができるドライアイスですが、その取扱いには少し注意が必要です。

-78.5℃の超低温であるがために素手で触ってしまうと凍傷になる恐れがあります。

厚めの手袋をつけるか、トング火ばさみを使って配置するのが望ましいです。

また、ペットの遺体もドライアイスが直接触れてしまうと凍傷になって皮膚が損傷したり体毛がくっついてしまったりするので注意が必要です。

さらに、ドライアイスは溶ける(昇華)際に二酸化炭素を発生させるので、飼い主さんが二酸化炭素中毒にならないように換気などに気をつけましょう。

ドライアイスで保冷できる時間や期間

ペットの体格に合ったドライアイスを使うことで遺体を冷やすことができる時間はおよそ24時間です。

ただこれは、季節や遺体を安置する環境によって前後します。

安置する場所の室温は低めに抑えて直射日光が当たらない、いわゆる冷暗所に遺体を安置することで、ドライアイスの効果がより発揮されます。

ドライアイスを交換することで腐敗が抑えられて遺体をある程度長い期間保存できますが、やはり限りがあります。

長くても7~10日ぐらいが限度なので、それまでに葬儀や火葬をおこなうようにしましょう。

ドライアイスを購入できる場所や価格相場

そんな便利なアイテムであるドライアイスですが、どこにでも売っているわけではありません。

スーパーやホームセンターでは取り扱っておらず、製氷業者や氷屋さんでしか販売されていません。

意外ですが、実はAmazonや楽天といったインターネットショッピングサイトでもドライアイスが販売されています。

価格の相場は、製氷業者や氷屋さんで直接購入する場合なら1kgあたり550円ぐらいからです。

インターネット通販の場合、配送料がかかるので1kgあたり800円ぐらいからとやや割高です。

まとめ

ペットの遺体を上手に保存・安置する方法と、その際に使うドライアイスの正しい置き方や注意点についてご紹介しました。

いずれやって来る「愛するペットとのお別れ」を後悔のないようにするためにも、その日に備えておきましょう。