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ペット遺体へのドライアイスの置き方・量・交換頻度|猫〜大型犬

安置・保冷の方法
2024年06月04日
ペットの遺体安置にドライアイスは必要?当てる量や場所を解説

最終更新日:2026年9月25日(内容を全面的に見直しました)

ペットのご遺体へのドライアイスは、新聞紙とタオルで二重に包み、お腹に沿わせて置き、背中側からも挟むのが基本の置き方です。量は1日あたり猫・小型犬で3〜5kg、中型犬で5〜7kg、大型犬で7〜10kg。適量なら冷えは約24時間もつので、1日1回取り替えます。

包まずに直接当てると、当たった部分の皮膚が黒く変色し、火葬の日まで戻りません。置く位置を少し間違えるだけで、冷えが届かなかったり、お顔の印象が変わったりもします。この記事では、猫を中心に、置く場所と手順、包み方、体格ごとの分け方、取り替えのタイミングを、手を動かしながら読める順に並べます。

ペットの遺体を安置・保存するためのドライアイスの量や当て方とは

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ドライアイスの置き方|まず押さえる3つの場所

ドライアイスを置く場所は3か所です。量が足りないときも、この順番で埋めていけば失敗しません。

順番 置く場所 置き方
1 お腹(下腹部) 横向きに寝かせたお腹の丸みに沿わせる。いちばん大きい塊をここに
2 首・頭の後ろ 後頭部から首の後ろに小さめの塊を添える。お顔には触れさせない
3 背中 お腹側と挟む形で置く。中型犬以上では欠かせない

お腹が最優先なのは、胃や腸のある内臓から傷みが始まるためです。ドライアイスが少ししか手に入らなかったときは、迷わずお腹に回してください。背中や腰は筋肉と骨が厚く、そこに置いても内臓までは冷えが届きません。

もうひとつ知っておきたいのが冷気の性質です。ドライアイスの冷気は上から下へ沈むため、体の上に置くほど効率はよくなります。ただし大きな塊をお体の上に直接載せると、重みで姿勢が崩れます。大きな塊は体の脇に沿わせ、上に載せるのは小さめの塊だけにしてください。

保冷剤で冷やす場合も場所の順番は同じです。猫の体のどこを冷やすかは猫が亡くなったら冷やす場所はお腹と頭|火葬までの保存とケア、犬の場合は犬が亡くなったら冷やす場所はお腹|正しい冷やし方と応急処置にまとめています。

ドライアイスを置く手順|7ステップ

ペット遺体のどこに置く?ドライアイスの正しい当て方

所要時間は20分ほどです。始める前に窓を少し開け、乾いた軍手をはめてください。

手順 やること つまずきやすい点
1 箱の底にペットシーツ、その上にタオルを敷く ドライアイスの周りには結露が出る。敷物で受け止める
2 姿勢を整えたご遺体を横向きに寝かせる うつ伏せにするとお腹に置けない
3 ドライアイスを新聞紙で包み、タオルを巻く 素手で触らない。軍手は乾いたものを
4 いちばん大きい塊をお腹に沿わせる 体から離すと効かない。布越しに軽く触れる位置まで寄せる
5 背中側にも置き、お腹と挟む 塊が1つしかなければ省いてよい
6 首の後ろに小さめの塊を添える お顔から離す。目・鼻・口に近づけない
7 薄いタオルを全体にかけ、フタは軽く載せる フタを閉め切らない。ガムテープで留めない

手順で手が止まりやすいのが4です。「どこまで体に近づけていいのか」と迷う方が多いのですが、包んだ状態なら、布越しに体へ軽く触れる位置まで寄せて構いません。すき間を空けすぎると冷えが届かず、ドライアイスだけが減っていきます。

姿勢を整える、体を拭くといった準備は、硬直が始まる亡くなってから1〜3時間のうちに済ませると楽です。すでに硬くなっていても、置き方は変わりません。硬直したまま無理に曲げず、その姿勢のまま置いてください。安置全体の流れはペット遺体の安置方法|自宅の置き場所と火葬までの手順で扱っています。

包み方|新聞紙とタオルの二重包み

包み方の正解は「新聞紙で2〜3重に包んでから、タオルを巻く」二重包みです。ドライアイスの表面は−78.5℃あり、お体に直接触れると皮膚が凍って黒く変色します。被毛が張りついて取れなくなることもあります。

1. 新聞紙で2〜3重に包む…極低温が直接触れるのを防ぎ、昇華もゆるやかになります
2. その上にフェイスタオルを巻く…新聞のインクがお体に移るのを防ぎ、結露も吸います
3. 湿ったタオルは替える…結露で濡れた布は、乾いたものに取り替えます

気をつけたいのは包みすぎです。厚い毛布でぐるぐる巻きにすると、ドライアイスは減らない代わりに冷気も伝わりません。「全然減らないのに、体が冷えていない気がする」というご相談は珍しくありません。包みはバスタオル1枚分までにしてください。

ビニール袋やジッパー付きの袋に入れて包むのはやめてください。気化した二酸化炭素の逃げ場がなくなり、袋が膨らんで破裂することがあります。ドライアイスそのものの保管や、余った分の扱いはドライアイスの保存方法と安全な使い方|冷凍庫NG・換気・処分にまとめています。

体格別の量と分け方|猫〜大型犬

必要な量は?ペットの遺体安置のために知っておきたいドライアイスのあれこれ

1日あたりの量は体格で決まります。ドライアイスは5kg単位・15kg単位での販売が中心なので、買うときに「板状で3〜4枚に分けてください」と頼むと、そのまま置き分けられます。

体格 1日あたりの量 分け方の目安
猫・小型犬(〜10kg) 3〜5kg 板3〜4枚。2枚をお腹、1枚を首の後ろ、残りを背中
中型犬(10〜25kg) 5〜7kg お腹に半分以上。首・頭と背中に残りを分ける
大型犬(25kg〜) 7〜10kg お腹と背中で挟む量を厚く。首・頭には小さめを

表を見て意外に思われるのが、猫でも1日3〜5kgが要るという点です。体が小さいから少しで足りそうに見えますが、ドライアイスは置いておくだけで昇華して減ります。少なすぎると1日もたず、夜のうちに冷えが切れてしまいます。

迷ったら「少し多いかな」と感じる量を選んでください。困るのはいつも足りないときです。買う形は、粒状(ペレット)より板状・ブロック状を。粒は表面積が大きいぶん減りが早く、安置には向きません。

犬の体格ごとの配分と、何日もつかの詳しい目安は犬の遺体のドライアイスは何日もつ?量・置き方・交換頻度で扱っています。どこで買えるかはペット安置用ドライアイスの販売店は?東京で当日・24時間入手をご覧ください。

猫にドライアイスを置くときのコツ

猫は犬と比べて、置き方に3つの違いがあります。猫 ドライアイスで調べてこられた方は、ここだけでも確かめてください。

1つめは丸まった姿勢です。猫は体を丸めた姿勢で亡くなることが多く、お腹が内側に隠れます。硬直前なら背中を軽く伸ばして、前足と後ろ足の間にすき間を作り、そこへ包んだ塊を差し入れます。丸まったまま固まっていたら、お腹の外側から包むように沿わせてください。

2つめは冷えすぎです。猫は体が小さく、1か所に大きな塊を当てると、その部分だけが凍ったように硬くなります。1日分を大きな塊ひとつにせず、板3〜4枚に分けて散らすほうが均一に冷えます。冷えすぎたと感じたら、量を減らすのではなく新聞紙を1枚多く巻いてください。量を削ると1日もたなくなります。

3つめはお顔の近さです。猫は頭が小さく、首の後ろに置いた塊がお顔に近づきがちです。頬やまぶたに冷気が当たり続けると、毛並みが硬くなったり色が変わって見えたりします。首の後ろの塊は小さめにし、お顔との間にタオルを1枚はさんでください。

猫の保冷剤での冷やし方と何日もつかは猫の遺体は保冷剤で何日もつ?量と置き方・ドライアイスの使い方にまとめています。火葬までの日数が短い場合は、保冷剤で足りることもあります。

夏と冬で置き方を変えるところ

置く場所の順番は季節で変わりません。変わるのは、量の選び方と部屋の整え方です。

夏(室温25℃前後)
表の量の上限側を選んでください。猫・小型犬なら5kgです。エアコンは最低温度でつけっぱなしにします。家庭のエアコンは16〜18℃前後までしか下がらないので、部屋を冷やすのはドライアイスを長もちさせるためと考えてください。夏は取り替えを1日でも飛ばすと、そこから一気に傷みが進みます。翌日の分は、当日の夕方までに手配しておくと慌てません。

冬(室温15℃以下)
暖房を切った北側の部屋が使えるぶん、ドライアイスの減りはゆるやかです。表の量の下限側から始め、翌朝の減り方を見て調整してください。気をつけたいのは結露です。暖房のある部屋とない部屋の温度差で、箱の内側やタオルが湿りやすくなります。朝の取り替えのときに、敷いているタオルが湿っていないかも確かめます。

どちらの季節でも、ドライアイスで部屋そのものを冷やそうとはしないでください。部屋を冷やせるほどの量を置くと、二酸化炭素が室内にたまります。部屋はエアコンで、お体はドライアイスで、と役割を分けます。安置に適した温度の考え方はペット遺体の安置温度は0〜5℃|死後温かい理由と夏冬の違いで扱っています。

交換のタイミングとやり方

適量を置いた場合、冷えがもつのは約24時間です。1日1回、朝に取り替えるのを習慣にしてください。夜のうちに切れていた、というのがいちばん多い失敗です。

次の3つのうち2つ以上が当てはまったら、1日たっていなくても取り替えます。

・小さくなった…元の3分の1以下、板状なら厚みが半分を切っている
・白い霜が消えた…新聞紙を開いても白い霧が立たない
・お体が冷たくない…お腹に手の甲を当てて、ひんやり感がない

いちばん確実なのは3つめです。体表がひんやりしていれば冷えは届いています。常温に近いと感じたら、量を増やす前に置き方を見直してください。体との間にすき間があるか、包みが厚すぎるか、原因はたいていこのどちらかです。

取り替えるときは、先に窓を開けてから箱を開けます。箱の中には気化した二酸化炭素がたまっています。小さくなった古い塊は取り出して屋外で昇華させ、濡れた新聞紙やタオルを替えてから、同じ位置に新しい塊を置きます。まだ半分以上残っている塊は、そのまま使い続けて構いません。

提携先の獣医師より

ワンちゃん、ネコちゃんが亡くなった直後、お身体に残った体温により腐敗が進行してしまいます。気温が10℃を下回る季節であっても、ご遺体を即座に冷却する必要があります。腐敗は体内温度が4℃を超えると進行してしまうため、冬場でも「寒いから大丈夫」と決めつけず、適切な方法で安置してあげましょう。

小滝橋動物病院 動物医療センター グループ代表 磯野先生(メモリアルキャリー提携先)

置き方でやってはいけない5つのこと

よくあるのが、置き方の小さな間違いで冷えが届かなかったり、お姿が崩れたりするケースです。次の5つは避けてください。

1. 直接お体に当てる…当たった部分が黒く変色します。必ず新聞紙とタオルで包みます
2. 背中だけに置く…置きやすい面ですが、内臓のあるお腹が冷えません
3. 大きな塊をお体の上に載せる…重みで姿勢が崩れます。上には小さめの塊だけ
4. 箱をガムテープで密閉する…内圧で箱が膨らみ、破裂することもあります
5. 締め切った部屋に置く…二酸化炭素は床にたまります。換気を続けてください

ドライアイスは素手で触ると数秒で凍傷になります。乾いた軍手をはめ、濡れた手で触らないでください。消費者庁も、棺の中のドライアイスによる二酸化炭素中毒に注意を呼びかけています。お顔を棺に近づけたまま長く過ごさないよう気をつけてください。

ドライアイスがすぐ用意できないとき

夜中に亡くなった、店が閉まっている。そんなときは、保冷剤で朝までつないでください。一晩であれば、それで大きく崩れることはありません。

冷凍庫にある保冷剤をタオルで包み、お腹から順に当てます。猫・小型犬なら同時に当てるのは4〜6個(ハードタイプ1個350〜500gの場合)で、夏は3〜4時間おき、冬は6時間おきに取り替えます。エアコンは最低温度で運転を続けてください。

ドライアイスが届いたら、保冷剤を外して同じ位置に置き換えます。保冷剤の個数と回し方はペットが亡くなったら保冷剤は何個?包み方・交換頻度・安置期間にまとめています。

安置が限界を超えそうなとき

猫|まとめ|「包んで・挟んで・切らさない」

ドライアイスを毎日取り替えれば、夏で4〜7日、冬で7〜10日ご自宅で安置できます。ただしこれは、初日から火葬の日まで1日も欠かさず取り替えた場合の日数です。買い足しと交換、換気が毎日続きます。

ドライアイスと専用の安置装置は、何がどう違うのか

お電話でのご相談でいちばん多いのがこの質問です。違いは「冷やし方」にあります。

ドライアイスは約−78.5℃。触れている面から一気に凍らせるため、接した部分の組織が凍ります。死後硬直は本来1〜3日かけて自然にゆるんでいきますが、凍った状態では硬直が解けないまま火葬を迎えることがあります。毛並みが硬くなる、色が変わるといった変化も、この急激な冷却によるものです。

いっぽう専用の安置装置は、ペルチェ素子で熱を吸い取る方式です(特許第6507438号)。凍らせるのではなく、腐敗が始まらない体内温度4℃以下を保つように冷やします。凍らせないので死後硬直は時間とともにほどけ、手足がやわらかくなって、眠っているようなお顔に戻っていきます。

ドライアイス 専用の安置装置
温度 約 −78.5℃ 体内温度が4℃以下になるよう吸熱
冷やし方 触れた面から凍らせる 内側から熱を吸い取る(ペルチェ式)
死後硬直 解けないまま火葬を迎えることがある 時間とともに自然にほどけていく
お姿 毛並みが硬くなる・色が変わることがある 眠っているような状態を保ちやすい
交換 半日〜1日ごとに必要 不要
換気 必要(二酸化炭素が発生する) 不要
安置できる期間 夏4〜7日・冬7〜10日 最長約40日間

どちらを選ぶかは、火葬までの日数で決まります。2〜3日で火葬される予定ならドライアイスで足ります。日程が決まらない、遠方のご家族の到着を待つ、年末年始で火葬炉が空かない——そうした事情で日数が読めないときに、交換のいらない装置が向きます。

火葬が1週間を超えそうなら、ドライアイスを続けるより方法を変えたほうがお姿を保てます。業者の冷蔵保管(0〜2℃で5〜10日ほど)に預けるか、ご自宅に置いたまま最長40日安置できる装置を借りるかです。3つの方法の比べ方はペットの遺体保管、自宅の限界を超える3つの方法を比較で整理しています。

よくある質問

Q. ドライアイスはペットの体のどこに置けばいいですか?

お腹が最優先です。包んだドライアイスをお腹に沿わせ、背中側からも挟むと体の中心まで冷えます。首の後ろに小さめを添えるのは、お腹と背中に置いてからで構いません。お顔には直接触れさせないでください。

Q. 猫1匹にはドライアイスが何kg必要ですか?

1日あたり3〜5kgです。板状で3〜4枚に分けてもらい、2枚をお腹、1枚を首の後ろ、残りを背中に置きます。夏場や室温を下げきれない部屋では、上限の5kgを選んでください。

Q. ドライアイスは何時間もちますか?交換の目安は?

適量を包んで置いた場合、冷えがもつのは約24時間です。1日1回、朝に取り替えてください。むき出しで置くと数時間で大きく減ります。白い霜が消え、お腹に手の甲を当ててひんやりしなければ、取り替えどきです。

Q. 保冷剤だけで安置できますか?

火葬まで2日以内なら保冷剤で足ります。保冷剤と冷房で保てるのは夏1〜2日、冬2〜3日です。3日以上先になるならドライアイスに切り替えてください。猫の保冷剤での冷やし方は猫の遺体は保冷剤で何日もつ?量と置き方・ドライアイスの使い方にあります。

Q. 発泡スチロールの箱は必要ですか?

必須ではありませんが、あると冷えが長もちします。ただしフタは閉め切らず、軽く載せる程度にしてください。箱の選び方と結露対策はペット遺体の発泡スチロール保管|入手先・サイズ・結露対策にまとめています。

Q. ドライアイスを置くとお体が凍ってしまいませんか?

包んで適量を使えば、全身が凍ることはありません。凍ったように硬くなるのは、直接当てた場合か、1か所に大きな塊を集めた場合です。硬く冷たくなりすぎていたら、新聞紙を1枚足して冷え方をやわらげてください。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

火葬までのご安置に不安がある方へ

ドライアイスの交換や保冷剤の入れ替えに追われず、ご自宅で最長40日間、お別れの時間をゆっくり過ごせるレンタルのご安置サービス「メモリアルキャリー」があります。ドライアイス不要・交換不要・凍らせないため、きれいなお姿のままお見送りの準備ができます。関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)・東海(静岡・愛知)にお届け、24時間365日ご相談を承ります。

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