愛する猫が亡くなったらすることは?後悔しないお別れをガイド
一緒に暮らしてきた愛猫が亡くなったら、飼い主さんは深い悲しみに見舞われるでしょう。
とても冷静ではいられず、遺体を前にどうすればいいのかもわからなくなることも珍しくありません。
そんなことになってしまわないために、今回は、猫が亡くなったら飼い主さんは何をすればいいのかについて解説します。
大切な愛猫との別れを後悔せずに済ませられるように、ぜひ参考にしてください。
遺体の安置から供養まで愛猫が亡くなったらすることとは
ご自宅で愛猫の最期を看取ったら、残念ながらいつまでも悲しみにくれていることはできません。
飼い主さんはすぐに遺体の安置を始めて、供養の手配をしなければいけません。
安置とは、遺体の状態が悪化しないように保管する行為のこと。
供養は、火葬や読経など、いわゆるお葬式です。
愛猫が亡くなったらすることの流れと手順
愛猫が亡くなったら、まずは遺体の安置をおこないます。
それが済んだら、今度は供養の方法を決めて、必要ならば業者や霊園への連絡をおこないましょう。
ここからは、愛猫が亡くなったあとの飼い主さんが取るべき行動について、順を追って説明します。
死後硬直の前に体勢を整え、体をキレイにする
息を引き取った動物は、一旦全身が弛緩したあとに死後硬直が起こります。
これは体の関節や筋肉が硬くなってしまう現象で、はじまるのは死後30分~2時間ほど経ってから。
そのため、愛猫が亡くなったら、遺体が弛緩しているうちに姿勢を変えてあげましょう。
手足を畳んで、丸くなって眠っているような姿勢が好ましいです。
目や口が開いていたら閉じてあげるのも忘れずに。
弛緩した際に、よだれや尿が漏れ出すこともあります。
そのようなときも、まずは慌てずにタオルで丁寧に拭き取ってあげましょう。
棺や箱に納めて保冷する
体を綺麗に拭いてあげたら、事前に用意しておいた棺に納めます。
棺はショッピングサイトなどで購入することができます。
布団やお供え用のお花がセットになっているものもあるので、サイズや材質を確認しながら、必要なものを選びましょう。
お気に入りのダンボール箱などがあれば、それを使ってもいいでしょう。
遺体を納めたら、腐敗をおさえるために保冷剤やドライアイスを添えます。
優先して冷やすのは、頭と背中、そしてお腹です。
直接当てるのではなく、薄手のタオルなどに包んで当てましょう。
花やおやつ・おもちゃをお供えする
遺体を納めた棺や箱の空いている場所には、お供え物を入れてあげましょう。
生前好きだったおやつやおもちゃ、綺麗なお花などがお供えされることが多いです。
ただし、火葬をする場合には、お供えが燃やしていいものかどうかは確認しておきましょう。
金具付きの首輪やプラ製のおもちゃは、火葬前に取り出すことになるかもしれません。
お花も、色が濃いものは遺骨に移るとして断られる場合があります。
感謝の気持ちや愛情をしっかり伝える
ひとしきり遺体の安置が済んだら、あらためて愛猫と向き合う時間が生まれます。
とても悲しく見るのもつらいかもしれませんが、しっかりと、これまで一緒に暮らしてきた大切な家族に気持ちを伝えましょう。
それはこれから旅立つ愛猫のためであると同時に、飼い主さんが自分の気持ちを整理することにもつながります。
整然としている必要はありません。
お別れをする前に、伝えたいと思ったことは思うままに言葉にしておきましょう。
葬儀の手配をする
当然ながら、遺体をそのままにはしておくわけにはいきません。
お別れを言い終えたら、火葬の手配をしましょう。
民間のペット葬儀業者は数多くあります。
付帯されているサービスや料金などを見ながら、飼い主さんが納得できるところを選んでください。
また、市区町村によっては保健所で火葬をしてもらうこともできます。
ただし、保健所による火葬は他のペットたちとまとめて炉に入れる合同火葬がほとんどです。
遺骨が返ってくることはほぼないので、そのあとに納骨などもできません。
手元供養や納骨など供養の方法を決める
火葬が終わったあとに遺骨をどうするのかも、事前に決めておきましょう。
霊園を利用すれば、人間のお墓と同じように納骨することもできます。
ペット専用の霊園を利用する以外にも、お寺や霊園によっては飼い主さんと同じお墓に入れてもらえることもあります。
ご自宅で供養をするという選択肢もあります。
お部屋に小さな祭壇を作ってあげたり、お庭などに深く掘って埋めることで、霊園に納骨するよりも近くでお参りができます。
また、ペットの遺骨を使ってアクセサリを作るサービスもあります。
愛猫との思い出をいつもそばに感じていたいときには、利用してみましょう。
まとめ
大切な愛猫が亡くなったら、悲しむのは当然のことです。
それでも、飼い主さんは愛猫を弔ってあげなければいけません。
あとから「あのときちゃんとお別れできなかったな」などと思うようなことがないように、そのときが来たらどのように動くか、事前に考えておきましょう。
それはつらいばかりではありません。
きっと、まだ生きている愛猫との日々の大切さをあらためる、大事な機会にもなります。