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保冷剤の選び方|ペット安置に使う種類・購入場所・代用

安置・保冷の方法
2024年03月19日
ペット安置用の保冷剤はどんなものを使用する?購入場所なども解説!

最終更新日:2026年7月24日(内容を全面的に見直しました)

ペットの安置に使う保冷剤は、プラスチック容器に入ったハードタイプ(1個350〜500g)が基本です。冷たさが長もちして扱いやすく、体をしっかり冷やせます。お弁当に付いてくるようなジェル状のソフトタイプ(1個30〜50g)は、小さくて冷える時間も短いため、すき間を埋める補助として使います。どちらもホームセンターや100円ショップ、通販で手に入ります。ここでは「どの保冷剤を、どこで、いくらで買えばいいか」という物としての選び方に絞って解説します。何個必要かという数の目安は、体格別に別の記事でまとめています。

保冷剤の種類と選び方【比較表】

安置に使える冷却材は、大きく4種類あります。それぞれ重さ・冷える時間・入手先・価格・安置での向き不向きが違います。まずは一覧で全体を見比べてください。

種類 重さ・大きさの目安 冷える時間の目安 主な入手先 価格帯の目安 安置での向き
ハードタイプ保冷剤 1個350〜500g・手のひら大 数時間〜半日 ホームセンター・通販 1個 数百円〜1,000円前後 ◎ 主役。体を冷やす中心に使う
ソフトタイプ保冷剤 1個30〜50g・薄型 1〜2時間程度 100円ショップ・ドラッグストア 数十円〜数百円 △ 補助。すき間や細部に添える
ロックアイス・板氷 袋・板単位 数時間(溶けて水が出る) スーパー・コンビニ 1袋 200〜400円前後 ○ すぐ手に入る。水漏れ対策が必要
ドライアイス 表面−78.5℃・kg単位で販売 約24時間(1日1回交換) 産業用ガス店・葬儀社・通販 販売店により変動(5kg・15kg単位が中心) ◎ 長期向き。ただし取り扱いに注意

この4つのうち、ご家庭での安置でまず用意したいのはハードタイプ保冷剤です。理由は次の項で説明します。ドライアイスは強力ですが、扱いに注意が要り、体格ごとの必要量も変わるため、詳しくはドライアイスを扱った専門記事をご覧ください。

安置に向くのはハードタイプ|その理由

ハードタイプとソフトタイプの保冷剤の比較|安置に向くのはハードタイプ

ハードタイプが安置の主役になるのには、はっきりした理由があります。

冷たさが長もちする——1個350〜500gと中身が多いぶん、ソフトタイプより長く冷えています。交換の回数を減らせるので、夜通しの安置でも負担が軽くなります。ソフトタイプは1〜2時間ほどでぬるくなるため、これだけで冷やし続けるのは現実的ではありません。

形がくずれず、当てやすい——固い容器なので、お腹や頭など冷やしたい場所へ安定して当てられます。ジェル状のソフトタイプは体になじむ一方、すぐぬるくなり、当て続けるには数が要ります。

くり返し使える——溶けても冷凍庫でまた凍らせて使えます。氷のように水が出て体をぬらす心配も、ドライアイスのような気化のリスクもありません。買い足しの手間が少なく、経済的です。

いっぽうソフトタイプは、ハードタイプだけでは覆いきれない首まわりやわきの下といった細かなすき間を埋める補助に向いています。ハードを主役に、ソフトを脇役に、と役割を分けて使い分けるのがコツです。なお、ハードタイプでもお弁当用の小さなものは冷える時間が短いので、安置には手のひら大以上の大きめを選んでください。

サイズと重さは、体格に合わせて選ぶ

保冷剤選びでもうひとつ大事なのが、体格に合ったサイズを選ぶことです。冷やす面積が体の大きさに見合っていないと、うまく冷えません。

小動物(ハムスター・小鳥など)は体がとても小さいため、大きなハードタイプを体に押しつける必要はありません。むしろ、箱の外側に添える形で十分冷えます。小さめのハードタイプや、数をそろえたソフトタイプでも対応できます。

猫・小型犬は、手のひら大のハードタイプが扱いやすいサイズです。お腹や頭など、冷やしたい場所に安定して当てられます。

中型犬・大型犬になると、体積が大きく熱も持ちやすいため、大容量のハードタイプや、1kg級の大判タイプを選ぶと効率よく冷やせます。小さな保冷剤を何枚も並べるより、大判を要所に当てるほうが管理も楽です。

体格ごとに「何個そろえればいいか」という数の目安は、当てる場所とあわせて体格別の記事にまとめています。ここでは「体が大きいほど、大きめ・多めを選ぶ」という考え方だけ押さえておいてください。前提として、目安の個数はハードタイプ1個350〜500gを基準にしています。

冷える温度の違い|氷点下タイプと0℃タイプ

見落とされがちですが、保冷剤には冷える温度帯が違う2種類があります。パッケージの表示を見て選ぶと、安置での効きが変わります。

氷点下タイプ(−16℃前後など)は、冷凍食品を運ぶために作られたもので、キンキンに冷えます。安置に向くのはこちらです。しっかり冷えるぶん、腐敗を遅らせる効果が高くなります。「−16℃」「強力」「冷凍用」といった表示が目印です。

0℃タイプは、食品の鮮度を保つためのもので、冷たさはおだやかです。手元にこれしかない場合は補助として使えますが、主役には氷点下タイプを選んでください。

店頭で迷ったら、パッケージの保冷温度の表示を確認します。表示がなければ、「冷凍・冷蔵どちらにも」ではなく「冷凍用・強力タイプ」と書かれたものを選ぶと、安置に向いた冷たさが得られます。

提携先の獣医師より

ワンちゃん、ネコちゃんが亡くなった直後、お身体に残った体温により腐敗が進行してしまいます。気温が10℃を下回る季節であっても、ご遺体を即座に冷却する必要があります。腐敗は体内温度が4℃を超えると進行してしまうため、冬場でも「寒いから大丈夫」と決めつけず、適切な方法で安置してあげましょう。

小滝橋動物病院 動物医療センター グループ代表 磯野先生(メモリアルキャリー提携先)

どこで買える?|購入場所と価格

売り場に並ぶハードタイプ保冷剤|保冷剤が買える場所

保冷剤は身近な場所で手に入ります。急いでいるときの入手先を、種類別にまとめます。

ホームセンター——ハードタイプの大きめが最もそろっています。まとめ買いもしやすく、安置用にはここが第一候補です。1個数百円から、大容量タイプで1,000円前後が目安です。アウトドア用品売り場に、保冷力の高い業務用の製品が置かれていることもあります。

100円ショップ——ソフトタイプや小型のハードタイプが安く手に入ります。補助用に数をそろえたいときに便利です。ただし小さめのものが多いので、主役用というより脇役用と考えてください。

ドラッグストア・スーパー——保冷剤のほか、すぐ使えるロックアイスや板氷も置いています。夜間でも開いている店が多いのが利点です。急な夜間の安置で、とりあえず冷やしたいときに頼れます。

通販——大容量のハードタイプや、業務用のしっかりした保冷剤を選べます。ただし届くまで時間がかかるため、すぐ必要なときは店頭で調達し、通販は買い足し用と考えてください。最期が近いと感じたら、早めに取り寄せておくと安心です。

ドライアイスは、産業用ガスを扱う専門店や一部の葬儀社、通販で購入できます。取り扱う店が限られるので、必要なときは電話で在庫と販売単位を確認してから向かうと確実です。5kg・15kgといった単位で売られることが多く、少量では買いにくい点にも注意してください。

再冷凍にかかる時間と、回して使うコツ

冷凍庫に並べた保冷剤|凍らせ直してローテーションで回す

ハードタイプ保冷剤は溶けてもくり返し使えますが、もう一度しっかり凍らせるには時間がかかります。家庭用の冷凍庫だと、手のひら大で6〜8時間ほど、大容量タイプは半日以上を見ておいてください。中身が凍ってから、さらに芯までしっかり冷えるまで待つと、当てたときの持ちがよくなります。

ここで問題になるのが、冷やしている最中は保冷剤が使えないことです。当てている保冷剤がぬるくなってから凍らせ始めると、その間ずっと体を冷やせなくなってしまいます。そこで、使う数の倍を用意して交代で回すのが安置の基本です。半分を体に当て、もう半分を冷凍庫で凍らせておき、ぬるくなったら入れ替える——この「使う組」と「凍らせる組」の2組体制にすると、途切れずに冷やし続けられます。

交換の目安は、夏でおよそ3〜4時間おき、冬で6時間おきです。保冷剤と冷房を併用してご家庭で安置できる期間の目安は、夏で1〜2日、冬で2〜3日です。

用意する数は、同時に当てたい分の倍が基本です(当てる組と凍らせる組の2つ)。加えて、夜間や連日の安置では冷たさが早く切れることもあるため、数個の予備があると安心です。足りなくなっても、ロックアイスや凍らせたペットボトルですぐ補えるので、まずはハードタイプを中心にそろえ、様子を見ながら買い足すと無駄がありません。なお、当てる場所や体格ごとに必要な個数は、体格別の専門記事で確認してください。

保冷剤を使うときの注意点

せっかく良い保冷剤を選んでも、使い方を誤るとお体を傷めてしまいます。次の3点に気をつけてください。

体に直接当てない——直接あてると、その部分だけが冷えすぎて変色したり、結露で毛がぬれて傷みが早まったりします。必ずタオルやガーゼで包んでから、そっと添えます。

お腹に重い保冷剤を直接のせない——重みでお腹が圧迫されると、口や鼻から体液が押し出されることがあります。下に敷いたタオルの上から添えるようにします。

ぬるくなったら早めに交換する——保冷剤は冷たさが切れると意味がありません。夏は3〜4時間、冬は6時間を目安に、こまめに入れ替えてください。溶けたロックアイスや板氷を使うときは、水漏れでお体や寝床がぬれないよう、体の下にペットシートを敷いておきます。

保冷剤がないときの代用

手元に保冷剤が足りないときは、次のもので代用できます。夜間や災害時など、すぐに買いに行けないときの備えとして知っておくと安心です。

凍らせたペットボトル——水を入れたペットボトルを凍らせれば、ハードタイプの代わりになります。500mlや2Lなど大きさを選べるのも利点です。結露で体がぬれないよう、タオルで包んで当ててください。凍らせるのに時間がかかるので、最期が近いと感じたら早めに冷凍庫に入れておくとよいでしょう。

ロックアイス・板氷——スーパーやコンビニですぐ買えます。溶けると水が出るので、袋のまま使い、体の下にはペットシートを敷いて水漏れに備えます。溶けるのが早いため、こまめな交換が必要です。

食品用の保冷剤(ケーキ・冷凍食品に付くもの)——ソフトタイプと同じ補助として使えます。ふだんから捨てずにためておくと、いざというときに数がそろいます。

どの代用品でも共通するのは、体に直接あてず、タオルやガーゼで包んで添えることです。ドライアイスも代用として使えますが、素手で触ると凍傷になり、気化したガスで酸欠のおそれもあるため、換気と取り扱いに十分注意してください。

買うときによくある失敗

いざ買いに行くと、次のような失敗をしがちです。避けるための目安を挙げておきます。

小さいものばかり買ってしまう——お弁当用の小さな保冷剤だけでは、冷える時間が短く数も足りません。主役は手のひら大以上のハードタイプにします。

1組しか用意しない——溶けたら冷凍庫で凍らせ直すあいだ、冷やせなくなります。交代で回せるよう、必要な数の倍を用意してください。

ドライアイスをあわてて大量に買う——ドライアイスは強力ですが、扱いに注意が要り、家庭では持て余すこともあります。まずは保冷剤で冷やし、長期になりそうなら量を確認して検討するのが安全です。

よくある質問

お弁当用の小さな保冷剤でも大丈夫ですか?

ソフトタイプの小さな保冷剤は冷える時間が短く、それだけで体を冷やし続けるのは難しいです。すき間を埋める補助としては役立ちますが、主役には手のひら大以上のハードタイプを用意してください。

保冷剤とドライアイス、どちらがいいですか?

短い期間ならハードタイプの保冷剤で十分で、入手も交換も簡単です。数日以上の長い安置にはドライアイスの冷却力が向きますが、素手厳禁・換気必須といった注意点があります。まずは保冷剤で冷やし、長引きそうならドライアイスを検討する、という順が扱いやすいです。

凍らせるのが間に合いません。どうすれば?

再冷凍には6〜8時間ほどかかるため、使う数の倍を用意して2組で交代させるのが基本です。それでも足りないときは、スーパーやコンビニのロックアイスや、凍らせたペットボトルで一時的に補ってください。

保冷剤を体に直接当ててはいけないのですか?

直接当てると、その部分だけが冷えすぎて変色したり、結露で毛がぬれて傷みが早まったりします。必ずタオルやガーゼで包んでから、そっと添えてください。特にお腹に重い保冷剤を直接のせると圧迫にもなるため、下に敷いたタオルの上から添える形にします。

冷蔵庫の製氷機の氷でも代用できますか?

製氷機の氷でも一時的な代用にはなりますが、粒が小さく溶けやすいので、ポリ袋にまとめて入れ、水漏れ対策をして使ってください。長く冷やすなら、ロックアイスや凍らせたペットボトルのほうが向いています。

ソフトタイプ(ジェル)だけでも安置できますか?

できないわけではありませんが、1個30〜50gと小さく1〜2時間ほどでぬるくなるため、かなりの数と、ひんぱんな交換が必要になります。現実的ではありません。主役はハードタイプにして、ソフトタイプはすき間を埋める補助に使うのがおすすめです。

夏と冬で、用意する量は変わりますか?

変わります。夏は室温が高く溶けるのが早いため、冬より多めに用意し、交換もこまめに(夏3〜4時間おき/冬6時間おき)行います。どの季節でも、当てる分とは別に凍らせておく予備を持っておくと安心です。

保冷剤はどこに当てればいいですか?

優先して冷やすのは、腐敗が早いお腹と頭です。ただし当てる場所や個数の詳しい手順は、体格別・種別の専門記事にまとめています。この記事は保冷剤という物の選び方に絞っているため、使い方の詳細はそちらをご覧ください。

保冷剤は何個くらい必要ですか?

必要な数は体格によって変わります。この記事は保冷剤そのものの選び方に絞っているため、当てる場所と個数の詳しい目安は、体格別にまとめた専門記事をご覧ください。前提として、そこでの個数はハードタイプ1個350〜500gを基準にしています。ソフトタイプで代用する場合は、必要な数が大きく変わる点に注意してください。

出典・参考にした公的資料

料金・手続きは自治体や事業者によって異なります。最新の内容は各リンク先の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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