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ペットが亡くなったら?安置・火葬・供養までの5つの段階

お別れ・葬儀・供養
2024年05月01日
大切なペットが亡くなったら?安置から火葬・供養までを徹底ガイド

最終更新日:2026年7月23日(内容を全面的に見直しました)

ペットが亡くなってからお見送りまでは、①直後の処置 ②安置 ③火葬の手配 ④火葬当日 ⑤遺骨と供養の5段階に分かれます。今日じゅうに必要なのは①と②だけ、つまりお体の姿勢を整えて冷やすことと、火葬業者に連絡して日程を押さえることの2つです。それ以外はすべて後で決められます。

このページは全体の地図です。いま自分がどの段階にいて、次に何を判断すればいいのか、いつまでにやればいいのかが分かるように、5つの段階を時間軸で並べました。それぞれのやり方は段階ごとに専門の記事にまとめてあるので、ここでは「何を決めるか」と「いつまでか」に絞っています。

先に結論|今日やること・後で決めること

  • 今日やる:手足をそっと折りたたむ/体をきれいに拭く/お腹を中心に冷やす/火葬業者に連絡する
  • 数日以内:火葬の方法(個別か合同か・立ち会うか)と副葬品を決める
  • 30日以内:犬は死亡届。期限があるのはここだけです(猫・うさぎ・鳥・ハムスターは不要)
  • 急がなくていい:遺骨をどうするか、供養の形。四十九日を目安にゆっくりで構いません

お見送りまでの全体像【5段階の早見表】

ペットが亡くなったらお見送りまでの5段階
段階 いつまでに 何を判断するか 費用の目安
①直後の処置 死後硬直が始まる前(数十分〜数時間) 姿勢を整えるか/誰に知らせるか 0円(家にあるタオルで足りる)
②安置 当日中に開始し、火葬まで続ける 何日そばにいたいか/どこまで冷やすか 保冷剤なら数百円〜。日数が延びるほど手段が変わる
③火葬の手配 当日〜3日以内に連絡(枠が埋まるため) 個別か合同か/お骨を残すか/どこに頼むか 民間の個別火葬2万〜7万円/自治体は数千円
④火葬当日 所要1〜2時間(立会い・お骨上げ込み) 立ち会うか/何を一緒に入れるか 棺は2,000〜5,000円ほど(用意する場合)
⑤遺骨と供養 期限なし。四十九日を目安に考える家庭が多い 手元に置くか/納骨するか 手元供養なら数千円〜。納骨は霊園ごと

この表を見て、いま自分がどこにいるかを確かめてください。多くの方は、亡くなった当日に①②③を同時に進めることになります。焦らなくて構いませんが、③の連絡だけは早いほど選択肢が残ります。

①直後の処置|数十分〜数時間で判断すること

ペットが亡くなった直後にすること

判断すること:姿勢を整えるかどうか、いま誰に知らせるか。

死後硬直は数十分〜数時間で始まり、体が小さい子ほど早く進みます。手足を伸ばしたままにしておくと、そのまま固まって棺に納まりにくくなるため、硬直の前に、手足をそっと胸のほうへ折りたたんで眠っているときの姿勢に整えます。目や口が開いていれば閉じ、体液が出ていれば拭き取ります。すでに固まっていたら無理に曲げず、硬直がゆるむのを待ってから整えます。

動物病院への連絡は必須ではありません。かかりつけに感謝を伝えたい場合も、落ち着いてからで構いません。自治体への届け出も、この段階では不要です(犬の死亡届の期限は後述します)。この段階で本当に急ぐのは、姿勢を整えることだけだと考えてください。

整え方の細かい手順、硬直がいつ解けるか、亡くなった直後の犬・猫それぞれで気をつける点は、それぞれ専門の記事で詳しく扱っています。まずは姿勢と、次の「冷やす」へ進んでください。

②安置|何日そばにいたいかで、冷やし方が変わる

ペットのご遺体を火葬まで安置する方法

判断すること:火葬まで何日空くのか。そのあいだ、どこまで冷やす手段を用意するか。

安置の目的はひとつだけ、お体を冷やして変化を遅らせることです。ご遺体の安置に適した室温は0〜5℃、7日以上の長期になるなら0〜2℃。一般家庭のエアコンは最低設定でも16〜18℃前後までしか下がらないため、冷房だけでは足りず、保冷剤やドライアイスの併用が前提になります。当てる場所は、内臓があって変化が早いお腹を最優先に、次いで首・頭です。

手段は、必要な日数に応じて1段ずつ上げていきます。翌日か翌々日の火葬なら、冷房と保冷剤で足ります(自宅で保冷剤だけなら夏1〜2日・冬2〜3日が限界の目安)。3日を超えそうならドライアイス、1週間以上そばにいたいなら業者の冷蔵保管か、レンタルの安置装置という順です。私たちが運営する「メモリアルキャリー」は最後の段にあたるサービスで、ドライアイスも交換作業も不要のままご自宅で最長20日間ご安置いただけます(対応エリアは関東一都三県と東海の静岡・愛知)。

それぞれの手段が何日もつのか、費用はどう変わるのかは、日数を主題にした記事で表にまとめてあります。この段階の判断としては、「翌日火葬か/数日か/1週間以上か」の3択まで絞れれば十分です。

保冷剤の個数や置き方、ドライアイスの量と扱い、冷蔵庫が使えるかどうかといった具体的な手順は、それぞれ別の記事で詳しく解説しています。この段階で決めてほしいのは「何日そばにいたいか」だけです。日数が決まれば、使う手段は自動的に決まります。

③火葬の手配|当日から3日以内に連絡する

ペットの火葬方法を決める

判断すること:お骨を残すかどうか。どこに頼むか。

迷ったときの分かれ道はひとつ、「お骨を手元に残したいかどうか」です。ここさえ決まれば、あとは自動的に絞れます。

依頼先 返骨 費用の目安
ペット霊園・寺院(個別火葬) 2万〜7万円前後
訪問火葬(移動火葬車が自宅前まで来る) 2万〜6万円前後
合同火葬(複数のペットを一緒に) 原則不可 個別より安い
自治体 原則不可 数千円程度(自治体差が大きい)

費用は体重で決まる業者がほとんどで、小型の子ほど安く、大型犬ほど高くなります。自治体の受付は費用を抑えられる一方、多くは合同での焼却となり、お骨は戻りません。扱いは自治体ごとに差が大きいので、事前に確認してください。

連絡は早いほうがいいと書いたのは、枠が埋まるからです。週末・連休・年末年始は特に混みます。電話するときは、①いつ亡くなったか ②体重 ③希望する日 ④数日先まで安置する予定があるか の4つを先に伝えると話が早く進みます。安置を延ばす予定があることを伝えておけば、保冷の相談にも乗ってもらえます。

④火葬当日|所要1〜2時間、確認するのは3つ

判断すること:立ち会うかどうか。何を一緒に入れるか。

立会い火葬の所要時間は、お骨上げまで含めて1〜2時間ほど見ておくと余裕があります。立ち会わず一任することもでき、その場合もお骨は戻ります。小さなお子さんがいるご家庭では、火葬に立ち会わせるかどうかで意見が分かれることがありますが、正解はありません。ご家族で話して決めてください。

当日に確認するのは、①一緒に入れる副葬品 ②支払い方法 ③お骨をどこに置くかの3つです。副葬品は、燃え残ったり炉を傷めたりするものが避けられます。首輪の金具やリードなどの金属、おもちゃやボールなどのプラスチック、ガラス製品、厚手の毛布や大量の花はたいてい断られます。基準は業者ごとに違うので、入れたいものがあるなら予約の電話で先に確認してください。当日「入れられません」と言われるのが、いちばん心残りになります。

棺を自分で用意する場合、段ボール製のペット用が通販で2,000〜5,000円ほど。業者側で用意してくれるプランも多いので、これも予約時に確認しておくと無駄がありません。

当日、思いのほか気持ちが揺れる方が多いのがこの段階です。写真を撮るかどうかで迷ったら、撮っておくことをおすすめします。見返すかどうかは後で決められますが、撮らなかったものは戻ってきません。肉球のかたちを取るキットを用意するご家庭もあります。やるかどうか迷うことは、火葬の前にしかできません。

⑤遺骨と供養|ここから先に期限はない

ペットの火葬後の供養方法

判断すること:遺骨を手元に置くか、納めるか。ただし、今日決める必要はありません。

火葬が終わると、多くの方が「次は何をすればいいのか」と考えます。答えは「何もしなくていい」です。遺骨をどうするかに法律上の期限はなく、四十九日を目安にゆっくり考えるご家庭が多いというだけの話です。骨壺を部屋に置いたまま何年も過ごす方もいます。それも供養の形のひとつです。

選択肢としては、骨壺やミニ骨壺を家に置く手元供養、霊園や納骨堂に納める納骨、自宅の庭などに埋葬する方法、散骨などがあります。遺骨の一部をペンダントに納める形もあります。費用も方法も幅が広く、ここでは並べるにとどめます。

この段階で気をつけたいのは、悲しみが深いうちに大きな決断をしないことです。納骨も散骨も、一度行うと戻せません。「決めなくてはいけない気がする」というだけの理由で急いだ結果、後から後悔したという話は少なくありません。決まらないなら、決まらないまま置いておいて構いません。

期限がある手続きは1つだけ|犬の死亡届は30日以内

犬が亡くなったときの死亡届は30日以内

5段階のなかで、法律上の期限があるのはここだけです。犬が亡くなった場合は、死後30日以内に自治体へ死亡届を出します。狂犬病予防法にもとづく登録の抹消手続きで、届け出を怠ると20万円以下の罰金の対象になることがあります。

必要なものは犬鑑札・狂犬病予防注射済票・死亡届の3点。死亡届の用紙は役所の窓口でもらえるほか、自治体によってはホームページからダウンロードできます。住所、氏名、犬の死亡年月日、犬の登録番号を控えておくと手続きがスムーズです。

猫・うさぎ・鳥・ハムスターなどは届け出が不要です(人に危害を加えるおそれのある特定動物は別途必要です)。30日という期限には余裕があるので、お見送りが終わって気持ちが落ち着いてからで構いません。自治体ごとの窓口や、引き取りを依頼する場合の扱いは別の記事にまとめています。

迷ったときの3つの原則

5段階を通して、判断に迷う場面は必ず出てきます。悲しみのなかで大小の決断が続くので、優先順位を決めておくと消耗が減ります。

原則1|期限のあるものから片づける

この流れのなかで期限があるのは、実質2つだけです。火葬の予約(枠が埋まるという実務上の期限)と、犬の死亡届(30日以内という法律上の期限)。この2つを先に処理してしまえば、残りはすべて自分のペースで決められます。逆に、期限のないことから手をつけると、期限のあることが後ろに押し出されて選択肢が減ります。

原則2|後戻りできない決断は、後ろに回す

合同火葬を選ぶ、散骨する、遺骨を納める——これらは一度実行すると取り消せません。一方、手元に骨壺を置いておくことや、安置の日数を1日延ばすことは、あとからいくらでも変更できます。迷ったら、後から変更できるほうを選んでおく。これだけで、後悔の多くは避けられます。

原則3|一人で全部決めない

火葬の方法、副葬品、供養の形は、ご家族それぞれに思いがあります。良かれと思って一人で進めた結果、「お別れを言えなかった」というわだかまりが残ることがあります。全員の予定を合わせるのが難しければ、せめて「いつ火葬するか」だけは共有しておいてください。日程さえ分かっていれば、立ち会えない家族も自分なりのお別れができます。

よくある失敗

火葬の連絡を後回しにして、希望の日程が取れない

安置の準備に集中しているうちに数日たち、いざ電話したら週末はいっぱいだった、というパターンです。安置を延ばす予定があっても、予約だけは先に押さえてください。日程は後から動かせます。

合同火葬を選んでから「お骨を残したかった」と気づく

費用の安さで選ぶと起きやすい行き違いです。合同火葬では複数のペットを一緒に火葬するため、お骨は基本的に戻りません。数千円の差で悔いが残るくらいなら、個別火葬を選んでおくほうが安全です。

冷房だけで一晩越そうとする

室温16〜18℃は「涼しい部屋」であって、安置に適した温度ではありません。特に夏は、朝までにお腹のあたりから変化が始まります。冷房は必ず保冷剤やドライアイスと併用してください。

硬直してから姿勢を整えようとする

固まった状態で無理に曲げると、関節や皮膚を傷めてしまいます。硬直が始まってしまったら、そのまま入る大きさの箱を選ぶか、ゆるむまで待つほうが安全です。

供養の形を、悲しみの最中に決めてしまう

納骨も散骨も後戻りができません。急いで決める理由がないのに決めてしまい、あとから「手元に置いておけばよかった」と悔やむ方がいます。期限はないので、迷っているうちは動かさないでください。

よくある質問

ペットが亡くなったら、まず何をすればいいですか?

手足をそっと折りたたんで姿勢を整え、体を拭き、お腹を中心に冷やします。そのうえで火葬業者に連絡して日程を押さえてください。この2つが当日にやることのすべてです。届け出も供養も後で構いません。

亡くなったことを動物病院に連絡する必要はありますか?

義務はありません。生前お世話になった感謝を伝えたい場合は、落ち着いてからで大丈夫です。四十九日を過ぎてから写真を持って報告に行く飼い主さんもいます。手ぶらで構いません。

火葬までどれくらい待てますか?

冷やし方によります。保冷剤と冷房なら夏1〜2日・冬2〜3日、ドライアイスを毎日交換すれば夏4〜7日・冬7〜10日、業者の冷蔵保管なら5〜10日、レンタルの安置装置なら最長20日です。何日そばにいたいかを先に決めると、手段が決まります。

自治体に頼むのと民間業者に頼むのは、何が違いますか?

いちばんの違いはお骨が戻るかどうかです。自治体は費用を数千円程度に抑えられますが、多くは合同での焼却でお骨は戻りません。民間の個別火葬なら2万〜7万円前後で、お骨上げをして遺骨を持ち帰れます。

棺に入れてはいけないものはありますか?

金属(首輪の金具・リード)、プラスチック(おもちゃ・ボール)、ガラス、厚手の毛布、大量の副葬品は断られることがほとんどです。基準は業者ごとに違うので、入れたいものがあれば予約の電話で確認してください。

遺骨はいつまでに納骨しなければいけませんか?

期限はありません。四十九日を目安に考えるご家庭が多いというだけで、何年も手元に置いても問題ありません。悲しみが深いうちに決めなくて大丈夫です。

この記事を書いた人:メモリアルキャリー編集部
ペットのご遺体安置装置「メモリアルキャリー」を運営する株式会社ペトリーの編集部です。ご家族からのご相談と、実際のご安置の現場で得た知見をもとに記事を作成しています。

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