ペットの遺体安置にドライアイスは必要?あて方や量・注意点を解説
ペットが亡くなり悩むのが遺体安置の方法ではないでしょうか。
適切な処置をおこない遺体の損傷を遅らせるのが保冷です。
さまざまな方法が安置にはあります。
なかでもドライアイスはペットの遺体の安置に最適です。
そこで、ドライアイスの基礎知識やなぜ適しているか詳しく説明。
入手方法や置き方の注意点を併せて解説していきます。
ペットの遺体安置の方法も確認しておきましょう。
安置の方法がわからない方は大切なペットの遺体を綺麗に安置できるよう、ぜひ、最後までご覧ください。
ペットの遺体安置に必要なドライアイスの基礎知識
遺体を冷却する際にペットにドライアイスを使用します。
冷却しない場合、腐敗は早くに進んでしまうのはわかりますが、なぜドライアイスはペットの安置に最適なのでしょう。
早めの処置に置き方やあてる箇所、遺体安置での注意点もあります。
気になるのは、普段使用しないドライアイスの入手方法ではないでしょうか。
そこで、ペットの遺体安置に必要なドライアイスのあれこれをまとめてみていきます。
ドライアイスとは?ペットの遺体安置に適している理由
火葬までの期間の平均はペットが亡くなり死後2、3日と言われています。
自宅での安置で大切なのは低温での保管です。
ドライアイスの温度はかなり低温となり-78.5℃となります。
ペットの遺体安置に使用すると腐敗の進行を遅らせてくれるでしょう。
また、ドライアイスは溶けたあと、液体にならないので遺体が濡れる心配もなく安心です。
保冷剤の場合、溶けたあと水滴がつき遺体を傷めてしまいます。
そのため、ドライアイスは適切です。
ドライアイスの入手方法
ドライアイスは日常生活では頻繫に使用することがありません。
どこで購入できるのか3つの購入場所をご紹介していきます。
①インターネット…日時指定ができ当日配送ができます。(自宅までの時間はかかるのでドライアイスの量が減ってしまうことがあります)
②ドライアイスを製造している企業…用途に合わせ量を調節してもらえるので、直接買いに行けます。
③氷屋…住んでいる地域名で、検索してみるとよいでしょう。
ドライアイスの置き方・あてる箇所
ドライアイスは置き方により、保冷時間と効果を高めます。
腐敗の早い内臓部はお腹の上下を両側からドライアイスをあててください。
腐敗しやすい箇所の頭部は、枕のように使用するとよいでしょう。
ペットが亡くなって内臓から徐々に腐敗が進みます。
あてる箇所と置く場所はお腹と腰が中心です。
できるだけ早くドライアイスを入れ、ペットの遺体は腐敗が進まないようにしましょう。
また、置き方やあてる箇所にも気を配ると腐敗は抑えられます。
ドライアイスで遺体を安置する際に気を付けたいこと
室温調整と遺体の安置期間には注意してください。
特に夏場はエアコンを付け換気をしながら、室温を下げなければならないからです。
低温のドライアイスですが、室温調整は難しいので気を付けましょう。
冬場の場合、エアコンの使用をせず涼しく部屋の中を保つようにしてください。
低温のドライアイスを使用していますが、遺体の安置は長い期間そのままにはできません。
安置期間の目安は夏場では1~2日、冬場は3~4日となります。
棺などに入れた場合、ドライアイスの必要量は
・小型(体重10kg未満)5kg
・中型(体重25kg未満)10kg程度
です。
遺体をドライアイスで保冷する前の処置
ペットの遺体は腐敗の原因や病原菌の発生源とならないよう、ドライアイスで保冷する前に処置が必要です。
ペットの種類にもよりますが犬や猫の場合、身体を清めたあと安置してあげるとよいでしょう。
なぜなら、ペットが亡くなって身体を冷やしてあげると綺麗な状態で維持できるからです。
亡くなったあと4時間以内に身体を冷やしてあげてください。
死後硬直の前に手足を優しく折る
死後硬直が始まるのはペットが亡くなったあと、2時間ほどです。
硬直が始まる前にペットの遺体は胸の方に手足をやさしく折り、丸めた体勢に整えます。
手足の伸びた状態は、棺や箱に入れることが難しくなるからです。
まぶたと口が開いている場合、手でやさしく閉じてあげます。
舌が出ている場合、口の中にしまってあげてください。
すでに死後硬直が始まっている場合、手足は動かしにくいでしょう。
しばらくすると硬直は溶けます。
無理に手足は折り曲げず硬直が解けたあと、やさしく折り曲げてください。
身体を綺麗にしてあげる
ペットの遺体を綺麗にしてあげ、清めましょう。
お湯で濡らした布やガーゼを、固く絞りやさしく全身を拭いてあげます。
また、毛並みも整えてあげましょう。
緊張が解けた遺体は目、口、鼻、肛門から体液や汚物が出てくる可能性があります。
血管やリンパ管が死後硬直により壊れてしまい起こる自然現象です。
ガーゼなどでその都度拭き取ってあげるか、可能ならば脱脂綿を詰めるとよいでしょう。
無理に身体を動かし、骨が折れてしまう可能性があります。
最後のお世話となる作業は、ていねいにおこないましょう。
箱や棺に納める
遺体を納める箱や棺をペットの大きさに合わせ選びます。
ペット用の箱や棺は作れますが、段ボール素材はそのまま火葬する場合、向いていません。
木の箱の場合、そのまま火葬をおこなえます。
火葬の際は、素材に気をつけ選ぶとよいでしょう。
ペットの遺体を入れる前に箱の底に布や新聞紙、ペットシートやビニールなどを敷き詰めます。
箱の底から体液が、にじみ出るのを防ぎましょう。
普段使用していたクッション、バスタオル、毛布を入れてペットの遺体を納めてあげてください。
まとめ
低温であるドライアイスは保冷時間の効果を高める理由から、ペットの遺体安置に適しています。
あてる箇所や置き方により、腐敗の進行を最小限に抑えてくれるでしょう。
ドライアイスだからと長時間そのままにしておかないよう、注意が必要です。
安置期間の目安までに、ペットの遺体を火葬し綺麗な姿で送り出してあげましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。