ペットの遺体保管は何日間?少しでも長くいっしょにいるための安置方法とは
大切なペットが亡くなってしまったけれど、すぐに火葬や埋葬してしまうのは忍びない…。
そう感じる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
亡くなってしまった大事なペットとの最後のお別れまで、少しでも長くいっしょに過ごすための方法をご紹介します。
ペットとの悔いのないお見送りのために是非チェックしてみてください。
ペットの遺体の保管は何日できる?保存方法と期間
人も動物も命が尽きてしまうとその遺体は腐敗が始まります。
何の対策もしないで常温下で保管した場合、冬場でも2~3日、夏場なら1~2日が限度となります。
その日数を延長し、ペットの遺体を良い状態で保存する方法を具体的にご紹介します。
ドライアイスや保冷剤で保管する
遺体の腐敗は冷やすことで進行を遅らせることが可能です。
そのために使うのが保冷剤やドライアイスです。
遺体は内臓が最も早く腐敗が始まりますが、これは温度や湿度、細菌の数などがその理由です。
そこで内臓を冷やすために、遺体のお腹と背中の2ヶ所に保冷剤やドライアイスを配置します。
保冷剤は3~6時間しか効果が続きませんが、ドライアイスはおよそ24時間冷却してくれるので遺体の冷却には保冷剤よりもドライアイスがおすすめです。
冷蔵庫で保管する
冷やすという点でいうなら冷蔵庫が向いているのでは、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
冷蔵庫の部分によっても差がありますが、0~8℃ほどなので部屋に安置するよりは腐敗が抑えられます。
問題なのはやはり衛生面で、食品を入れておく冷蔵庫に遺体を入れるのはあまりおすすめできません。
例えばリスやモルモットなどの小動物なら、厳重に密閉できる容器にいれておけば冷蔵庫での保存も選択肢のひとつになるかもしれません。
冷凍庫で保管する
では冷凍庫はどうでしょうか?
冷凍庫内の温度はおよそ-18℃なので遺体の保管にはかなり効果的です。
ただし、やはり問題は衛生面でやはり食品を入れるところに遺体を保存するのは得策ではありません。
もし食品の保管に使っていない冷凍庫があるなら、遺体の保存に使うことは可能です。
もちろん遺体がすっぽり入るほどの大きさの冷凍庫でなければなりませんし、ある程度の期間保存するならドライアイスや保冷剤を併用する必要があります。
ペットの遺体の保管する前の処置・安置の手順
ペットの遺体を保存する場所や方法が決まったら、安置するための準備を始めましょう。
清拭や体勢の整えをおこない遺体を綺麗な状態にすることから、棺や箱などに納めて保存・安置する方法をひとつずつ詳しく解説します。
手足を折り曲げる
ペットが亡くなる際には、手足を突っ張ったり口や目が開いたままになったりする場合が少なくありません。
そのままの姿勢では棺や箱に納まらなくなってしまいます。
そこで、伸ばしたままになっている手足をやさしく折り曲げてあげましょう。
口を閉じて舌が出ていたらなおしてあげ、まぶたも閉じてあげましょう。
ただ、死後2~3時間後ぐらいには体が硬くなる「死後硬直」が始まってしまいます。
もし既に硬くなっていたら無理に手足を折り曲げたりせず、24時間後ぐらいには硬直が解け始めるのでそれを待ってから行いましょう。
タオルやブラシで清拭する
ペットの体勢が自然な状態に整ったら、遺体を綺麗にしてあげましょう。
ぬるま湯などでぬらしたタオルやガーゼで体を拭いてあげましょう。
出血していたり体液や排泄物が流れ出たりしていることもよくあるので、その都度拭いてあげましょう。
もし続けて流れ出すようなら、肛門や鼻、口などに脱脂綿を詰めるとある程度流出が防げます。
さらに、ブラシを使って毛並みを整えてあげましょう。
できるだけ生前の可愛いままのペットの状態に近づけたいですね。
箱や棺に納める
ペットの遺体が自然な体勢に整い、綺麗な状態になったら棺や箱に納めましょう。
ペット専用の棺か、段ボールや発泡スチロールの箱を用意します。
遺体よりもやや大きめの箱を用意し、体液や排泄物の流出に備えて一番底にはビニールシートやペットシートを敷きましょう。
その上にタオルや毛布を敷いて遺体をそっとおいてあげましょう。
部屋で安置するならドライアイスなどをお腹と背中の2ヶ所に配置して、毛布などをかけてあげましょう。
安置する部屋は室温を抑えて直射日光の当たらない場所に棺や箱を置きましょう。
心が落ち着いたら葬儀方法を決めてお見送りを
以上で遺体の保存・安置ができました。
棺や箱にお花や気に入っていたオモチャ、おやつなどを供えてあげるのもいいですね。
この時点で飼い主さんの気持ちも少し落ち着いたのではないでしょうか?
そこで次の段階であるお見送りの方法、葬儀や火葬のやり方を決めましょう。
個別火葬や合同火葬、立ち合い葬儀や委託葬儀、飼い主さんが納得する後悔のない方法を選んで見送ってあげましょう。
あとは最後のお別れまで、ペットと一緒に過ごしましょう。
まとめ
ペットの遺体保管、安置の方法についてご紹介しました。
大切なペットとの突然の別れは悲しいものですし、心を落ち着かせるのも難しいと思います。
それでも、かわいかったペットとの最後のお別れは悔いのないものにしたいですね。