服装や花は?後悔しないペットの葬儀・火葬のためのHOW TOガイド
大切なペットが亡くなった際に、葬儀や火葬をする飼い主さんは年々増えています。
また、ペットの葬儀をしたことがあるけれどあれでよかったのか不安な飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
そんな飼い主さんのための、ペットの葬儀・火葬に関する疑問や不安に応える記事をぜひチェックしてみて下さい。
知ってきたいペットの葬儀の流れや費用目安
大切なペットが亡くなった飼い主さんは悲しみに暮れることだと思いますが、ちゃんと見送ってあげることも大切です。
そのために、火葬を含めた葬儀のやり方や流れ、その費用の相場などをしっかり把握しておくことが大事です。
ペット葬儀の流れ
まずはペットが亡くなった瞬間から葬儀・火葬に至るまでの具体的な流れをご紹介します。
事前に把握しておくことで、いざその時がやってきても落ち着いて対処できるように備えておきましょう。
考えるのもつらいかもしれませんが、ペットが亡くなったところからスタートしましょう。
ペットの遺体を安置・保存する
ペットも人間も同じように生きものなので、その死の瞬間から遺体は腐敗し始めます。
例えば数時間後に火葬するのであれば遺体の腐敗は問題にはなりません。
しかし翌日以降、場合によっては数日葬儀・火葬まで時間がかかるのなら遺体を良い状態で保存する処置が必要です。
ペットの体格に合ったドライアイスを使えば約24時間遺体の腐敗を抑えることができ、何度かドライアイスを取り替えることで7~10日は保存することができます。
棺や箱に納めた遺体のお腹と背中の2ヶ所にドライアイスを配置し、室温を抑えて直射日光を遮った部屋に遺体を安置します。
葬儀会社に連絡する
遺体を保存・安置できたら、葬儀・火葬をおこなってくれる業者に連絡しましょう。
ペットの葬儀や火葬をおこなっているのはペット専門葬儀社やペット専門霊園、人もペットも扱う大手霊園や葬儀社などです。
火葬や供養の方法などでいろいろなプランがあり、費用もまちまちです。
飼い主さんが希望する火葬・供養方法を伝えて、内容と費用を良く調べた上で契約しましょう。
24時間受け付けてくれるところもありますし、即日対応が可能な業者もありますので、飼い主さんが納得する方法で葬儀・火葬をおこないましょう。
火葬する
ペットの火葬にはいくつか種類があります。
大きく分けると、1体ずつ火葬する個別火葬と何体かをまとめて火葬する合同火葬の2つがあります。
また、葬儀社などに飼い主さんが出向いておこなう場合と、業者が訪問して引き取る場合やその場で火葬をおこなうこともとがあります。
個別火葬ではペットのお骨を拾うことができますが、合同葬の場合にはお骨は判別できないため収骨はできません。
飼い主さんの希望に合った方法を選択しましょう。
遺骨を収骨する
合同火葬の場合は収骨ができないためそのまま供養をすることになりますが、個別火葬では人間の火葬と同じようにお骨上げをおこなうことができます。
葬儀社や霊園では、火葬に先立って読経やお焼香などのセレモニー、お骨上げの際にも読経などがおこなわれます。
また、訪問火葬の場合にも住職などが同行し、読経などの儀式をおこなってくれる場合もあります。
可愛かったペットの思い出に浸りながらお骨を拾って、最後のお別れをしましょう。
お墓に遺骨を埋葬するor自宅に持ち帰る
霊園や葬儀社で個別火葬し収骨した遺骨は、その霊園でお墓をつくって埋葬してもらったり慰霊碑や納骨堂などに納骨したりすることができます。
また、収骨した遺骨の一部を骨壺に入れて自宅持ち帰ることもできます。
そのまま保管するのもいいですし、自宅の庭に埋葬したり遺灰にして散骨したりすることもできます。
また、遺骨や遺灰を使ってアクセサリーなどを作成してくれるようなサービスもありますので、飼い主さんが納得できる方法を選びましょう。
服装や花は?ペット葬儀のマナー
人間の葬儀ではいろいろなマナーやタブーといった決まり事がありますが、ペットの葬儀はまだ新しい慣習なのでそれほど厳密なルールはありません。
それでも、服装やお花などに関して最低限のマナーは頭に入れておくことが大切です。
ペット葬儀に適した服装とは
ペットの葬儀の際の服装は葬儀をどこでおこなうかによってマナーとしての望ましい服装があります。
自宅での訪問火葬などであれば、普段着でも全く問題ありません。
ペット専門の霊園であれば、グレーや黒・紺といった色合いの落ち着いた服装ならば失礼には当たりません。
もし人もペットも扱っている葬儀場や霊園であれば、喪服で参列するのが望ましいのではないでしょうか?
友人や知人のペット葬に招かれた際にも同じような基準で服装を選ぶとよいでしょう。
また、最低限のマナーとして派手なアクセサリーやメイク、動物性素材(革・ファー)の服や小物は避けましょう。
ペットの葬儀の適した花の選び方
人間の葬儀では白い百合や菊がよく使われていますが、ペットの葬儀ではそれにこだわる必要はありません。
ただ、一緒に棺に入れて火葬するならお骨に色移りする濃い色の花は避けて淡い色のお花を選ぶのが無難です。
また、ペットを亡くした知人に送るお花に関しても、淡い色の中から花言葉などを参考して選ぶとよいでしょう。
白のカーネーション(花言葉:純潔の愛)やピンクのカーネーション(花言葉:感謝)、スートピー(花言葉:別離・門出)などがおすすめです。
ペットの葬儀の種類と費用目安
合同火葬
合同火葬はその名の通り何体かのペットの遺体を一緒に火葬する方法です。
これはペット専門葬儀場や火葬場を併設する霊園などでおこなわれています。
ある程度の数がまとまってから火葬するため、霊園や葬儀社に遺体を預けることになり、遺骨を受け取ることはできません。
費用は遺体の大きさによって異なりおおよその相場は以下のようになっています。
・小動物(ハムスターなど):約8,000円~
・2~5kg(小型犬・猫・ウサギなど):約15,000円~
・5~10kg(中型犬など):約20,000円~
・10kg以上(大型犬など):約25,000円~
個別火葬
個別火葬はペット1体ごとに個別に火葬をおこないます。
葬儀社や霊園に預けて火葬してもらうこともできますが、火葬にも立ち会うことができ遺骨を拾う「お骨上げ」もおこなえます。
遺骨はそのまま霊園などに埋葬したり、自宅に持ち帰って庭などに埋葬したりすることもできます。
個別火葬も遺体の大きさによって費用は異なっています。
・小動物(ハムスターなど):約17,000円~
・2~5kg(小型犬・猫・ウサギなど):約25,000円~
・5~10kg(中型犬など):約30,000円~
・10kg以上(大型犬など):約35,000円~
訪問火葬
訪問火葬とは、自宅など希望の場所に火葬炉を装備した車で訪問してその場で火葬・葬儀をおこなうものです。
わざわざ出かける必要もなく服装にも気を遣わなくてよいため、最近増えているサービスですが、お骨上げができる場合とできない場合があるので、業者やプランについてはしっかりチェックしましょう。
また、周辺環境などで火葬がおこなえない場合もあるので事前に相談することが大切です。
訪問火葬も遺体の大きさによって費用は異なります。
・小動物(ハムスターなど):約15,000円~
・2~5kg(小型犬・猫・ウサギなど):約20,000円~
・5~10kg(中型犬など):約25,000円~
・10kg以上(大型犬など):約30,000円~
まとめ
ペットの葬儀や火葬の種類、そのやり方や費用の相場、さらに葬儀の際の服装やお花の選び方についてご紹介しました。
いつかはやってくる大切なペットとのお別れの日に備えて、しっかり準備だけはしておきましょう。