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愛犬が死亡後にすべきことは?処置や遺体の保存・火葬までの流れ

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2024年05月07日
愛犬が死亡後にすべきことは?処置や遺体の保存・火葬までの流れ

大切な愛犬が亡くなってしまったら…

悲しみのあまり何も手につかなくなる飼い主さんも少なくないかもしれません。

もちろん、愛犬の死を悼んで思い出に浸るのは悪いことではありませんし、残された飼い主さんとしては当然のことです。

ですが、大事な愛犬が亡くなったあと、葬儀や火葬・埋葬まで責任を持って送ってあげるのが飼い主さんの役目ではないでしょうか?

愛犬が亡くなったあとに飼い主さんがすべきことについてご紹介します。

大切な犬の死亡後に飼い主がすべきことを解説

大切な犬の死亡後に飼い主がすべきことを解説

愛犬が亡くなったら、葬儀をおこなったり火葬したりして見送りますが、それまでの間に飼い主さんがしなければならないことがいくつかあります。

愛犬を亡くして呆然となった時、もしくはいつか来るその日に備えてこの記事をチェックしていただけば飼い主さんがすべきことの概要がお分かりいただけます。

愛犬の死亡後の遺体の安置・処置方法

愛犬の死亡後の遺体の安置・処置方法

この記事では、葬儀・火葬・埋葬までにおこなうべきことのなかでも、重要な遺体の処置と安置について詳しく解説します。

最後の時をできるだけ心安らかに過ごすための方法・手順をご紹介します。

安置・処置に必要な物

まずは、愛犬の遺体を安置・処置するために必要なものを用意しましょう。

葬儀や火葬・埋葬までにおこなっておきたい処置の簡単な流れとしては、

遺体の体勢を整える→遺体の清拭→遺体を棺・箱に納める→お供えをする

といった感じです。

遺体の清拭には、ガーゼや脱脂綿、タオルやティシュなどを用意しましょう。

そして、棺や箱に遺体を納める時に、遺体の腐敗を遅らせるために保冷剤やドライアイスを使用します。

棺・箱には敷くペットシートや毛布などが必要です。

お供えには、お花や愛犬が生前に好きだった物を用意しておきましょう。

必要な物が用意できたら、処置・安置の具体的な手順をご紹介します。

手順1.死後硬直の前に体勢を整える

愛犬がみんな自然な体勢で亡くなるわけではありません。

手足が伸びていたり目を見開いていたりするワンちゃんも少なくありません。

そのままの姿勢では、棺や箱に納まらないばかりか、不自然な状態の愛犬の遺体を目にする飼い主さんの気持ちもつらくなるばかりではないでしょうか?

そこで、自然な体勢にしてあげるのですが、死後2時間ぐらいから死後硬直が始まってしまいます。

そうなると、遺体は硬くなり動かすことが困難になってしまいます。

死後硬直が始まる前にまぶたをそっと閉じてあげ、手足の関節をやさしく折り曲げてあげましょう。

丸くなって寝ている状態にしてあげると、棺や箱に納めやすくなりますし、生前の可愛い愛犬の姿に近づくのではないでしょうか?

もし、死後硬直が始まってしまっても心配はありません。

体格や犬種によって違いはありますが、死後半日~1日で死後硬直が解け始めますので、その後に体制を整えてあげましょう。

手順2.犬の死亡後は鼻血が出る場合も。顔や体を清拭

遺体の体勢が整ったら、遺体そのものをきれいにする清拭をおこないましょう。

亡くなったワンちゃんの遺体は、鼻血が出ていたり下血があったりという場合も珍しくありません。

排泄物や体液が漏れ出ていることもあるのでティッシュや、濡らしたガーゼ・タオルなどで拭ってあげましょう。

また、目や鼻・口などもやはり濡らしたタオルなどで拭ってあげて可愛かった生前の姿に近づけてあげましょう。

もし、出血や鼻血がおさまらない場合はその部位に脱脂綿などを詰めてあげましょう。

ブラシで毛並みも整えてあげて、可愛い愛犬のまま安置してあげたいですね。

手順3.棺や箱に納める

清拭が終わったら、葬儀屋火葬・埋葬まで愛犬を安置しておくためのに納めましょう。

ペット用の棺もいろいろな種類のものが販売されていますし、葬儀や火葬を依頼する葬儀社やペット霊園で手配してくれることもあります。

ただ、自宅で安置するのであれば段ボールや発泡スチロールの箱に納めてあげても問題ありません。

その際、排泄物や体液が流れ出す可能性も考えて、一番下にペットシートやビニールシートを敷いて、その上に毛布を敷いて遺体を寝かせてあげましょう。

腐敗のスピードが速い内臓を冷やすために、お腹と背中を冷やすのが効果的ですので、その2カ所にドライアイスを布や紙に包んだ状態で配置します。

安置する部屋は、室温を低めにした直射日光が当たらない場所が適しています。

手順4.花やおもちゃなどをお供えする

遺体の保存・安置ができたら、愛犬を偲ぶためにお供えをしてあげましょう。

これには明確なルールなどはありませんので、愛犬が生前好きだったおやつなどや、気に入っていたおもちゃを置いてあげましょう。

また、お花を供えてお線香をたいてあげるのもいいかもしれません。

これは、ワンちゃんを悼むためでもあり飼い主さんの気持ちに整理をつけるためでもあるようです。

思い思いの方法で愛犬を偲んであげましょう。

犬の死亡後は何日遺体を保存できる?

犬の死亡後は何日遺体を保存できる?

季節や環境などで変わってきますが、遺体の保存ができる期間は夏場なら1~2日で冬場であっても2~3日が限度です。

遺体の腐敗が進むと、異臭や虫の発生が気になり始めます。

そのため遺体を冷やす処置が必要になりますが、その際使用したいのがドライアイスです。

約-78.5℃の超低温であるドライアイスで遺体を冷やすことで7~10日間保存することが可能になります。

火葬?埋葬?犬の死亡後の葬送方法

火葬?埋葬?犬の死亡後の葬送方法

ペットの葬儀屋さんやペット用霊園が珍しかった時代には、庭や人間の墓地の片隅に埋葬されることも少なくありませんでした。

ある調査ではペットの供養の仕方で火葬(移動火葬車を含む)は約76%にのぼり、最も一般的な葬送方法となっています。

自宅の庭に埋葬するという人は約14%と現在では少数派となっています。

他にも、自治体で引き取ってもらう方法などがあります。

火葬

現在では最もポピュラーな葬送方法である火葬にも個別火葬合同火葬とがあります。

個別火葬は、文字通りペット1体ごとに単独で火葬をおこなう方法です。

費用は掛かりますが、遺骨を残すことができ火葬後の供養方法がいろいろ選べることがメリットです。

一方合同火葬は、何体かのペットの遺体を一緒に火葬するというもので、遺骨の区別がつかない状態になるため遺骨を持ち帰ることはできません。

ただ火葬にかかる費用は個別火葬よりも低く抑えられるメリットがあります。

埋葬

火葬せずに遺体をそのまま自宅の庭に埋葬することもできます。

自宅に埋葬することのメリットは、いつも身近にペットを感じられることと、供養に関する費用が抑えられることです。

ただ、異臭がしたり害虫が発生したりして近隣に迷惑となる可能性のあることや、野生動物に掘り返される恐れがあることがデメリットです。

手順としては、1~2mの深さの穴を掘り石灰や腐葉土・炭などを穴の底に敷き、天然素材100%のタオルなどの布を巻いた遺体を寝かせます。

そっと土をかぶせれば埋葬完了です。

剥製・フリーズドライ

どうしても愛犬と離れたくないという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

火葬したり埋葬したりしたくないという方には、愛犬を剥製にするという選択肢もあります。

従来の技法では愛犬の外皮だけを使って製作していましたが、新しい技法としてフリーズドライというやり方で剥製を作ることができるようになりました。

脂肪・内臓・体液だけ取り除き、それ以外の骨格や筋肉はそのままで水分を昇華させて乾燥させる方法で、見た目がよりリアルな剥製になります。

犬の死亡後は死亡届の提出が必要

犬の死亡後は死亡届の提出が必要

ワンちゃんが死亡した場合、登録した市町村か保健所に届け出をする必要があります。

この届出は、死後30日以内におこなうことと定められています。

猫ちゃんは登録の必要がないため、死亡の届け出も不要となっています。

まとめ

愛犬の死亡後に飼い主さんがすべきことについてご紹介しました。

悲しみに暮れる中、清拭や保存、安置や納棺といった処置をおこなうのは辛いことだと思います。

それでも、大好きだった愛犬をちゃんと見送ることは飼い主さんが最後にしてあげられることではないでしょうか?

それでも、大好きだった愛犬をちゃんと見送ってあげるために飼い主さんが最後にしてあげられることではないでしょうか?