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ペットの死後硬直とは?生き返ることは?知っておきたい正しい対応方法

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2024年05月01日
ペットの死後硬直とは?生き返ることは?知っておきたい正しい対応方法

やがてやってくるペットとの別れですが、そのペットの死後、しばらくすると硬直する現象が起こります。

これは生き物であればほとんどすべてのケースで起こってくる現象でもあります。

このような状態になった時、具体的にどのような行動を起こせば良いのでしょうか。

そこで今回はペットの死後に起こる硬直について、最適な対応を解説しましょう。

犬や猫のペットが死後硬直する理由とは

犬や猫のペットが死後硬直する理由とは

犬や猫のペットが死後硬直する理由はどんなものなのでしょうか。

最初にペットの死後硬直について、その仕組みや硬直するまでの時間、さらには硬直が進んで硬直の解かれていく時間について解説します。

さらに死後硬直のあとに生き返るという噂についても見ていきましょう。

なぜ硬くなる?ペットが死後硬直する仕組み

ペットの死後硬直する仕組みとして、ATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれる物質が枯渇、カルシウムイオンの上昇が挙げられます。

ATPとは生物のエネルギー供給を行う物質を言います。

しかし、ペットが死んでしまうと体の中にあるATPが枯渇してしまうのです。

このATPが枯渇してしまうと、筋肉の細胞内に残っているカルシウムイオンの濃度が高まります。

このカルシウムイオンは、筋肉を硬くさせてしまう作用があり、濃度が高くなることによってどんどんペットの筋肉が硬くなります。

ペットが死後硬直するまでの時間

ペットが死後硬直するまでの時間は、 12時間から24時間 です。

ペットが亡くなってから1時間から2時間すると、徐々に体が硬直してきます。

そして、その硬直がより強く、全体的に進んでいき、冒頭の時間で死後硬直が完了します。

ただし、完了するまでに個体差があるのはペットの体格差や亡くなった際のATPの量が関係しているのが特徴です。

たとえば、 小さなペットほど死後硬直が早く始まり、大きく肉付きの良いペットほど亡くなるまでの死後硬直に時間がかかります。

ペットの死後硬直が解ける時間

実はペットの死後硬直も12~24時間で徐々に解けていきます。

これは 解硬(かいこう)と呼ばれる現象 です。

死後硬直が完了した後、筋肉の線維構造が崩壊し、筋肉の結合が弱くなって発生するとされています。

死後硬直が続くことによって崩壊する仕組みです。

あごや両足など比較的小さな部位から始まり、腹部や背部など大きな筋肉が最後に解硬します。

この時に体液や糞、尿などが出てくることもあるため、ペットの死後硬直が解けたらそれらに対処することも必要です。

ペットは死後硬直の後に生き返る?

ペットの死後硬直が解けると、徐々に体の筋肉も緩んでいきます。

この時、ペットの表情が変わったり、視線が変わったりといった現象も起こります。

その様子を見て思わず生き返ったのではないかと感じることもありますが、実は死後硬直が解けただけなのです。

死後硬直が解けることによって筋肉も緩んで動き、姿勢が変わったり、あたかも少し動いたような様子が観察されます。

生き返ったと期待したくなりますが、残念ながらこの現象は死後硬直が解けていく様子にすぎません。

ペットの死後硬前後にすべきこと

ペットの死後硬前後にすべきこと

ペットの死後硬直前後はペットの遺体も変化します。

この時適切な対応をしないと、ペットが汚れてしまったり、安置した状態が悪くなってしまったりします。

ここではその対処法について、ペットの葬儀、火葬までの流れを踏まえながら解説しましょう。

清拭

ペットが死んだかもしれないと思ったら、動物病院で確認してもらいます。

自分で調べる場合は、ペンライトなどでペットの目に当てると瞳孔が動かないことで確認できます。

死亡の確認をしたら数時間で徐々に体の硬直が始まるので、両足を優しく折り曲げて固まる前に綺麗な姿勢にしていきましょう。

そして、このタイミングで腸などが圧迫され、糞尿や体液などが出てくることもあるので、濡れたガーゼなどを使って汚れを拭き取りましょう。

安置

ペットの死後硬直が始まるとまぶたや口も閉じなくなることからそっと閉じておきましょう。

また、死後硬直が始まってから無理に棺桶などに安置しようとするとペットのサイズによっては関節が外れてしまいます。

そうなる前にペットの棺桶を早めに用意しペットを安置してあげましょう。

業者に依頼すればスムーズですが、自分で用意する場合は早めに対応することがポイントです。

また、夏は腐敗も進むため、ネット通販などでドライアイスも購入しておくことが重要です。

葬儀・火葬

遺体を安置したら火葬に対応している業者に連絡するか、犬であれば自治体で火葬を行ってくれます。

ただ、自治体によっては火葬に立ち会うことができないため、可能であれば業者に依頼するのが良いでしょう。

この頃になると死亡してから数日経過していることが多いため、死後硬直も解けていることがほとんどです。

改めて姿勢を整え、葬儀や火葬に臨みましょう。

この段階に来るまでドライアイスなどで状態をなるべくキープしておくことが重要です。

まとめ

ペットは亡くなってしまうと、死後硬直が始まります。

ペットによっては12時間で一気に硬くなってしまうため、今回紹介した対処法を参考にキレイな姿で葬儀に臨めるようにしましょう。

また、状態を維持するためにはドライアイスの活用も重要です。