ペットの死後はどう冷却すればいい?最初にするべき対応について解説
家族の大切なペットが亡くなると本当に悲しいですよね。
家族の一員が旅立ち、悲しみの中何をすればいいか分からず不安な方もいらっしゃると思います。
・必要な物や手続きをあらかじめ知っておきたい
・ペットが亡くなってしまったが、まず何から始めたらいいか分からない
・きれいな状態で見送りたいが、どのように冷やせばいいのか分からない
こうした疑問に悩む方もいらっしゃると思います。
本記事は、ペットの死後すぐに行う適切な対応、ご遺体をきれいに保つ方法についてご紹介いたします。
心をこめて大事な家族を見送れるよう、必要な準備やポイントをよく確認して冷静に対応しましょう。
ペットの冷却に必要なもの
必要なもの…ご遺体を収める箱や段ボール、バスタオル、ドライアイス等の保冷剤
ペットの死後、ドライアイスや保冷剤でなるべく早くご遺体を冷やす必要があります。
これは冷却で腐敗の進行を遅らせるためです。
いいかえれば、早めに冷やすことでご遺体をきれいな状態で安置できます。
ご遺体の状況によりますが、冬場で2~3日、夏場では1~2日ほどで腐敗が始まります。
火葬まで1日で手配できない時もありますよね。
こうした場合、遺体を長時間冷却できるためドライアイスがおすすめですが
ドライアイスを家に常備していることもまれですし、急で準備できないこともあります。
その際は保冷剤でかまいませんので、とけたらこまめに取り換えるなど、体を冷やし続ける工夫ができたら良いでしょう。
【冷却時間の目安】
氷…約3時間
保冷剤…約6時間
ドライアイス…約24時間
ペットの冷却方法
具体的な冷却方法をご紹介いたします。
ペットが亡くなった後、少しずつ死後硬直とご遺体の腐敗が始まります。
冷却、体のふき取り、死後硬直前の体を整えるなど、素早い処理が必要です。
大切なペットを丁寧に見送るために、ぜひ以下の手順を参考にしてみてください。
1. 死後硬直がはじまる前に手足を軽く曲げる
ペットが亡くなった後は少しずつ体が冷たくなり、筋肉が硬直し始めます。
これが死後硬直です。
硬直は数十分~数時間で始まります。
体をそのままにしておくと、足が伸びたまま体が固まってしまいます。
足を軽く曲げ、体の内側に丸めてあげてください。
尻尾も整えてあげるといいでしょう。
こうすることで高直後にも棺や箱に収めやすくなります。
眼が開いたままであれば閉じてあげると良いでしょう。
2. 体を優しく拭いておく
汚れた部分があれば濡らしたタオルで体をなでるようにして全体をふき、ブラッシングして毛並みを整えてあげます。
目やおしりから体液や汚物が出ることもありますので、丁寧にふき取ってあげると良いでしょう。
3. ドライアイスなどの冷却材を入れる
体全体を冷やすのが理想ですが、保冷剤が少ない場合は腹部、頭、背中を中心に冷やしましょう。
ご遺体の中で、内臓は最も腐敗が進みやすい部分です。
お腹と背中全体を保冷剤で冷やしてあげることで、腐敗を効果的に遅らせることができます。
この際、ご遺体に直接保冷剤が当たらないようにしましょう。
エアコンの温度を下げ、小さめの箱にご遺体を入れてあげるとさらに良いです。
冷却された空気が中に充満するため、冷却効果がさらに高まります。
ペットの冷却ができたら火葬業者に連絡
ご遺体の処理が完了したら、火葬業者に連絡を取り、火葬の日程や時間を確認します。
費用が抑えられ、供養までの時間が短い合同火葬や、お骨を返してもらえる個別火葬など火葬にも種類が分かれています。
お近くの火葬業者に聞き、これらの対応が可能かあらかじめ聞いておくことが大切です。
費用は15,000~20,000円ほどです。
見送り方や費用に併せてご自分に合った方法を選んでみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大切なペットを見送るまでの対応は時間が限られていますが、上記の処理を適切に行うことでペットを丁寧に見送ることができます。
ぜひ愛犬、愛猫との最後の時間を大切にお過ごしくださいね。