亡くなったペットは永久保存できる?思い出を残しておく方法も紹介
家族の一員であるペットが死んでしまう事は心に穴が空くほど悲しい事です。
葬儀を行うまでの保管期間は夏場で1〜2日、冬場は2〜3日と大変短い期間です。
この短い間で葬儀方法を検討し気持ちの整理をする事が不可能な飼い主は少なくないでしょう。
最近では「剥製葬」という方法をとる人も多いです。
剥製葬は死んだペットを剥製にして死後も一緒にいる方法です。
他にもペットの被毛や大事に遊んでいたおもちゃなどを形見として残しておき、ペットの死後も大事にする方法もあります。
今回は亡くなったペットは永久保存できるのかを検証し、思い出として残しておく方法を紹介します。
亡くなったペットは剥製にすれば永久保存可能
亡くなった後、葬儀場へ連絡をして火葬をすることが一般的です。
火葬をした後の遺骨は飼い主によって共同墓地や個人のお墓へ納骨をします。
生前の姿から骨に変わることでショックを受ける飼い主もいます。
剥製は保存方法を守れば永久保存ができます。
剥製の作成方法は下記になります。
・皮をむく
・腐敗防止の薬液に漬け込む
・サイズに合わせてマネキンに皮をかぶせて微調整する
現在では「フリーズドライ製法」という手法もあり、皮をむくことなく剥製にすることができます。
飼い主の好みで製法を選ぶことができるので検討してみてはいかがでしょうか。
ペットを剥製にするメリット
剥製にするには費用や準備はかかりますが、その分メリットもあります。
ペットは家族の一員という風潮がある世の中で大事にしていたペットが亡くなった事は精神的に大きな影響を及ぼします。
日常生活に支障をきたす人もおり、「ペットロス」が深刻化しています。
剥製はペットロスになる人を減らす役目があります。
寂しさが薄れる
ペットを亡くした経験がある人の多くは「心の一部がぽっかり空く」と言われています。
いつもいるはずの存在がいなくなる事は寂しいものです。
「この時間は散歩の時間だったな」
「この窓辺にいつも寝ていたな」
など思い出すたびに寂しい気持ちになります。
剥製は生前の姿のままなので、視覚的に存在は残ります。
寂しい気持ちが薄れる人もおり、亡くなった後、ペットを剥製にする人は増えています。
また、昨今の住宅事情により仏壇が置けない場合は剥製にすることで問題が解決する場合があります。
生きていた姿で保存できる
剥製にする時、剥製にするポーズを業者と依頼主とで決めます。
犬の場合は立ち姿や寝ている姿など様々あり、生前ペットがよくしていたポーズを依頼することができます。
生前の元気な姿で剥製にしてもらえるので亡くなった後の悲しみは少なくなります。
剥製に向いているポーズや向いていないポーズがあるので、専門業者に相談しましょう。
ペットを剥製にするデメリット
ペットを剥製にするデメリットはメンタルや経済的負担があります。
また、剥製にする際の費用は高額で維持も難しいです。
剥製にする際は家族で十分話し合いをして、みんなが満足のいく状況にしましょう。
Yahooの知恵袋を見るとたまに剥製にしたが、身の回りで良くない事が続いたので処分したいという質問があります。
大事にしていたペットを人間のエゴで剥製にし、さらに不吉だから処分をしたいという事は決してしないでください。
剥製にする場合は最後まで責任を持って管理することを決めましょう。
事前にデメリットを知ることは剥製に対する理解がより深くなります。
費用が高額
剥製の費用は作業者にもよりますが、目安として
・小型犬は18~27万円
・中型犬は33~45万円
・大型犬は50~65万円
・猫は15~18万円
になります。
義眼を入れたり、修復箇所がある場合は追加代金がかかります。
参考までに火葬の場合は合同葬では2~3万円になります。
このように剥製に関しては高額になります。
また剥製の技術は進化し、「フリーズドライ」の剥製がペットを剥製にする際は多いようです。
フリーズドライの費用は通常の剥製の費用よりもさらに高額になります。
悲しみを忘れにくくなる
剥製にすることでペットと永久にそばにいることはできますが、生前のように動いたり鳴いたりすることはありません。
剥製は置物と同等なので、違和感がある場合もあります。
「いつも舐めて起こしてくれた」や「インターフォンがなれば鳴いて教えてくれた」など動作に関して何もしてくれません。
この違和感から次第に喪失感が湧いてきます。
悲しみを忘れにくくなり、モチベーションが低くなります。
ペットの剥製は専門業者に依頼を
剥製の作成方法は専門技術が必要なので、専門業者に依頼をしましょう。
依頼をするタイミングはできるだけ早めがよく、可能であれば生前に業者と相談をしましょう。
業者によっては取り扱える動物があり、猫は出来ない場合や10kg以内の犬のみという業者もいます。
不安な人は直接連絡をして、剥製が可能か調べることをオススメします。
ペットの剥製を依頼する際の注意点
剥製にするにはスピード感が大切になります。
遺体は想像以上に腐敗するスピードが速いです。
冬場は2〜3日、夏場は1~2日で腐敗が進みます。
剥製を希望する人はペットが存命の時に業者へ相談をすることで綺麗な姿のまま剥製にすることができます。
遺体を冷却しておく
遺体の腐敗を防ぐために冷却をしましょう。
段ボールに亡くなったペットを寝かせ、周りに保冷剤やドライアイスを置きます。
可能であれば冷凍庫に保管しておくのが一番いいのですが、大きさ的に無理がある場合は段ボールで冷却するのがオススメです。
ドライアイスはAmazonで手に入るので検討してみてはいかがでしょうか。
剥製の大敵は湿気と汚れなので、保冷剤はペットの体から離しておきましょう。
保冷剤がペットの体に付着した場合は水気を拭き取り、乾かしましょう。
できる限り早めに依頼する
遺体の腐敗によって剥製にできるかが問われます。
腐敗が進んでいる場合は完成度が低く、最悪の場合は剥製に出来ない場合があります。
飼い主にはつらい状況ですが、剥製を希望する場合は生前に剥製業者に相談をすることをオススメします。
ペットが亡くなった場合は一刻も早く業者へ剥製をする依頼をし、郵送方法や今後の流れについて説明を受けましょう。
郵送先と剥製業者の住所が異なる場合があります。
郵送方法は主にクール便ですが、梱包方法や送り先など業者によってやり方が異なるので、指示に従って正しく郵送しましょう。
ペットの思い出を永久に残しておく方法
ペットの思い出は剥製以外にも遺骨ペンダントや小型の仏壇など様々あります。
剥製は手入れが大変や悲しい気持ちになる場合はペットの形見をお守りにする方法があります。
また、最近の住宅事情に合わせた棚の上に置ける小さな仏壇もあり飼い主にとって最適な方法を選ぶことができます。
この章では剥製以外に思い出を残す方法を解説します。
アルバムを作成する
思い出のグッズな中でもアルバムは飼い主とペットとの思い出を永久に残せる方法です。
今までの写真を専用のアルバムに収め、ペットとの思い出を想像することは亡くなったペットへの供養にもなります。
また現在は位牌やメモリアルアルバムなどペットが亡くなった際の思い出専用の商品があります。
表紙をペットの写真を入れたり、メモ書きを書き入れてオリジナルアルバムを作ってみてはいかがでしょうか。
大切なペットだからアルバムを作ったり、写真立てで生前の元気な姿を残す事はペットロス軽減にもつながります。
フィギュア化する
ペットの元気だった時にポーズをフィギュアにすることも可能です。
最近では3D技術の発展により、リアルのフィギュアが作れるようになりました。
3Dフィギュアを作成する業者もあり、Amazonや楽天で簡単に注文できます。
元気だった頃、よくとっていたポーズを再現することでペットとの存在を大切にすることができます。
また、人形のように少し漫画風なフィギュアもあります。
リアルなフィギュアに抵抗がある人は可愛いフィギュアを作るのもオススメです。
形見を保管しておく
形見はペットが遊んでいたおもちゃやご飯皿などの日用品からヒゲや抜け毛などの体の一部を手元に残す方法もあります。
おもちゃなどの日用品はリメイクをして思い出として残す人は多いです。
ヒゲや抜け毛などの体の一部をペンダントやクッションの一部として残す商品もAmazonや楽天で簡単の購入できます。
抜け毛や体の一部を形見にする場合は一度綺麗に洗って汚れを落としましょう。
抜け毛の一部にダニが発生し腐敗していき、衛生面で問題が発生するので注意しましょう。
毛をリメイクする
ペットを飼った人は、ペットの抜け毛に悩まされた経験があるでしょう。
生前は悩んでいたことも亡くなった後はいい思い出になります。
現在はメモリアルグッズが豊富にあり、手頃な価格で購入することができます。
メモリアルグッズの中でもペットの毛をロケットペンダントにして形見にする方法は有名です。
大切なペットといつでも一緒にいる事は安心感があり、亡くなったペットに対して供養にもなります。
まとめ
ペットが亡くなることは大きな喪失感を生み、無気力な状態になります。
大事な家族が天国へ旅立つ事は頭では理解しているものの、気持ちが追いつかない状況です。
理解と心の距離が離れているとペットロスになり、日常生活に支障がでる場合があります。
ペットロスを防ぐために剥製にしたり、思い出を保存したり自分に合った方法で折り合いを見つけていきましょう。